半導体産業は急速に成長する躍動的な分野です。
スマートフォン、ゲーム、そのほか多くの電化製品、交通や通信全般、自動車、医療など、もはや半導体なくして世界は回らないものとなっています。
「産業のコメ」とも呼ばれる半導体は株式テーマの中でも最も重要なテーマの一つ。
このページでは、半導体関連銘柄の値動きについて触れながら半導体の重要性、半導体の種類、成長性・今後の見通しなどをまとめ、半導体関連銘柄の本命株・注目株全20銘柄をご紹介したいと思います。
半導体の重要性
半導体に関するニュースをよく見かける割には、半導体そのものについてあまりよくわかってないという方もいるかもしれません。
半導体というのは電子機器に欠かせないもので、スマホ、家電、通信機器、ゲーム機、自動車、飛行機、電車と、生活に必要なもののほとんどに使用されています。もはや半導体なしでは生きていけない、欠かせない存在となっているんです。
これだけでもその重要性が理解できるかと思いますが、その一例として2020年、コロナ禍による半導体不足によって世界的な影響を与えました。
テレワークによってパソコンなどの通信機器の需要が急増した一方で、工場の生産能力、アメリカの禁輸措置などの要因で供給が減少したことが主な要因。需要と供給のバランスが崩れたことで半導体不足というワードは世界中を駆け巡りました。
一時は深刻でしたが2022年以降は改善傾向に。ただ完全に問題がなくなったわけではないので現状も半導体不足は続いている状況です。目に見えてわかることで言えば、「Suica」と「PASMO」カードの販売が停止してるのも、半導体不足が要因です。
今後は自動車技術、AI市場の発展などもあり、さらに重要となってきます。
半導体の種類
半導体は例えば主に光や音、温度、気圧、心拍数など、非連続的なアナログ信号を処理・制御するための半導体を指すアナログ半導体、高い電圧、大きな電流の制御や変換ができるパワー半導体、電子機器の「頭脳」の役割を担うロジック半導体などがあります。
中でも注目度が高いのはパワー半導体とロジック半導体。また電子機器に埋め込む目的によっても変わるので、その他にもいくつかの種類があります。
半導体製品 | 用途 | 種類 |
---|---|---|
メモリ | プログラムやデータを記憶する装置 | RAM、ROM |
ダイオード | 電気の流れを一方通行にする部品 | 整流ダイオード、検波ダイオード、定電圧ダイオード、フォトダイオード、LED |
トランジスタ | 電気の流れをコントロールする部品 | バイポーラ型トランジスタ、ユニポーラ型トランジスタ、フォトトランジスタ、サイリスタ |
アクティブフィルタ | 高調波電流に対し、逆位相の電流を流して高調波電流を打ち消す機能を持つフィルタ | ハイパスフィルタ、ローパスフィルタ |
アンプIC | 電気信号を増幅させるための機器や装置(アンプ)を組み込んだ集積回路 | — |
PLD | 完成した製品の論理構造をプログラミングによって変更できる特徴をもったLSI(大規模集積回路)の総称 | CPLD、FPGA |
CPU | データの演算処理を行う装置 | — |
半導体デバイスの種類
半導体は“産業のコメ”と例えられたりしていますが、半導体は産業応用の需要が豊富であることから、半導体製品の種類もその使い道も様々です。
条件を満たすことで電気を通し、満たしていないときは電気を通さないという半導体の特徴を考えれば、PC(パソコン)やスマホ(携帯電話)や液晶テレビなどのデジタル家電や、冷蔵庫、洗濯機などの白物家電に利用されていることはイメージしやすいかと思いますが、自動車・電車の運行システムや、銀行・証券会社の業務、電気・ガス・水道などの社会インフラ制御に至るまで、半導体は広範囲にわたり使用されています。
半導体需要の今後の見通し
今後、次世代通信規格(5G、6G)化、身の周りのあらゆるモノがインタネットに繋がるIoT化、人工知能(AI)による技術革新、自動運転化が進み、デジタルデータ量は更に増大し、ビッグデータを記憶するサーバーがより必要になってきたりするかと思いますが、超データ化社会となっていく上で半導体は大幅な需要増が見込まれてきています。
非営利団体のSEMIジャパンが2023年12月に発表した半導体/半導体装置市場の予測にて、半導体市場は2024年と2025年に10%以上の成長が予測されていて、2030年には1兆米ドル規模に達する見込みだとしています。
出典:半導体市場は2030年に1兆ドル規模へ、24年と25年に2桁成長
半導体関連銘柄の日本の大手主力株(本命)一覧
半導体関連銘柄の特徴として、市場テーマとしてあまりにも大きいことから、あらゆるテーマに細分化されていることも特徴のひとつとなっています。
例えば「半導体製造装置関連銘柄」「半導体部材・部品関連銘柄」「パワー半導体関連銘柄」「CMOSセンサー関連銘柄」「DRAM関連銘柄」「システムLSI関連銘柄」「NANA型フラッシュメモリ関連銘柄」「CCD関連銘柄」「クリーンルーム関連銘柄」「MRAM関連銘柄」「ファウンドリー関連銘柄」など。
これらの中で半導体関連銘柄の本命は?となると、やはり日本を代表する企業は本命株と言えます。
半導体関連銘柄 本命株 ルネサスエレクトロニクス(6723)
ルネサスエレクトロニクス(6723)は、日立製造所と三菱電機の半導体部門が統合した旧ルネサステクノロジと旧NECエレクトロニクスが合併して2010年に発足した半導体大手メーカーで車載マイコンでは世界トップ級。車載半導体は、今後も需要が拡大する分野で、さらなる成長が期待されます。
半導体関連銘柄 本命株 東京エレクトロン(8035)
東京エレクトロン(8035)は、半導体製造装置で世界的シェアを誇っていて、FPD製造装置も強みの会社。2023年から続いた半導体メーカーの生産調整が一服し、AI(人工知能)向けなどで増産投資が回復。大量のデータを処理するために先端のロジックやDRAMの需要が増えており、関連装置の研究開発投資も過去最高を更新する見込みです。
半導体関連銘柄 本命株 アドバンテスト(6857)
アドバンテスト(6857)は、半導体試験装置の世界大手メーカーであり、DRAM用はトップシェアを誇っている会社。半導体の検査データをクラウドに集約、AI(人工知能)などによる解析を手軽にすると共に、得られた知見を設計や、後の工程の検査に反映できるようにするなど、事業領域を拡大しています。
半導体関連銘柄 本命株 信越化学工業(4063)
信越化学工業(4063)は、塩ビ・半導体シリコン(シリコンウエハー)で世界トップシェアを誇っている会社。シリコンウエハーは半導体の基板となる素材であり、スマホ、PC(パソコン)、デジタル家電、自動車等、身の回りの数多くの製品に使われてますが、今後も自動運転車、AI(人工知能)、ロボット等、次世代技術を活用した生活を創出する上で欠かせない材料です。
半導体関連銘柄 本命株 ローム(6963)
ローム(6963)は、2008年に沖電気工業の半導体部門を855億円で買収。以降カスタムLSIでトップシェアを誇り、半導体素子、抵抗器などに強みのある会社です。2024年3月に半導体事業に関わる東芝との提携強化に向けた協議を始めることを日本産業パートナーズ(JIP)に提案したと発表。半導体事業全般に関して、技術開発や生産、販売、調達、物流などあらゆる面からの提携強化を目指し、1年ほどかけて交渉を進めるとのこと。
半導体関連銘柄 本命株 ソシオネクスト(6526)
ソシオネクスト(6526)は、ロジック半導体の開発・量産実績を強みとした企業。富士通の子会社富士通セミコンダクターとパナソニックのシステムLSI事業の統合によって設立されたSoCの設計・開発、販売を行っています。他にも2nmプロセスのチップレット開発で台湾積体電路製造(TSMC)や英Arm(アーム)と提携するなど、先端半導体に強みがあります。
半導体関連銘柄 本命株 レーザーテック(6920)
レーザーテック(6920)は半導体検査装置が主力で、マスクブランクス検査装置で世界シェアを独占している会社。EUV(極端紫外線)技術に対応したマスクブランクス検査装置を供給できる体制を世界で唯一確立していることから物色人気が向かっています。
半導体関連銘柄の注目株一覧
2024年に半導体関連銘柄で注目すべきなのはズバリ、エヌビディア関連株。
エヌビディア(NVIDIA)はアメリカの半導体メーカーで、エヌビディア社が開発した「GPU(画像処理装置)」は生成AI「ChatGPT」に使用されており、AI分野をリードする企業として今、半導体業界で最も注目を集めています。
米証券会社がGPUの需要拡大などを背景に同社の目標株価を相次いで引き上げたことから、米国株市場で高値を更新。エヌビディアのAIチップ製造における重要なパートナーである日本の企業はエヌビディア関連株として注目されています。
2024月5月には注目されていた決算が発表され、第2四半期(5-7月)の売上高見通しは人工知能(AI)向け半導体の需要拡大を見込む投資家の期待に応える結果となり市場予想を上回りました。
銘柄 | 概要 | |
---|---|---|
3020 | アプライド | NVIDIA GPU コンピューティングソリューションの設計・再販・導入 |
3132 | マクニカHD | NVIDIA Corporationの代理店 |
3565 | アセンテック | 最上位パートナーレベルである「Elite Partner」に認定 |
4425 | Kudan | NVIDIAパートナーネットワークに参画 |
5885 | ジーデップ・アドバンス | NVIDIAの公式パートナーシップシステムインテグレーター |
6597 | HPCシステムズ | NVIDIAのGPUを搭載した高性能コンピューティング(HPC)システムやAIソリューションを提供 |
6734 | ニューテック | NVIDIA製のA100を搭載可能なスーパーマイクロコンピュータ社製の水冷GPUワークステーションの販売 |
6857 | アドバンテスト | エヌビディアのGPUを搭載した半導体のテストシステムを提供。 |
7518 | ネットワンシステムズ | NVIDIAのGPUを搭載したAIサーバーやGPUクラウドサービスを提供 |
7595 | アルゴグラフィックス | NVIDIA Virtualization Eliteパートナーとしての最高ランクを獲得 |
7735 | SCREENホールディングス | エヌビディアの半導体製造プロセスに間接的に貢献 |
8020 | 兼松 | 兼松エレクトロニクスがNVIDIAの仮想GPU(vGPU)技術を活用したVDIソリューションを提供 |
8035 | 東京エレクトロン | NVIDIA Corporationの代理店 |
8068 | 菱洋エレクトロ | NVIDIA Corporationの代理店 |
9449 | GMOインターネットグループ | NVIDIAの最新GPU「NVIDIA A100」を搭載した仮想GPU(vGPU)クラウドサービス「GIGASTREAMvUY」を開始 |
半導体関連の本命株や出遅れ銘柄を上手く狙うには?
半導体に関わるニュースは非常に大きな範囲で細かく行われることも多いため、どこに注目すべきかをよく見極める必要があります。
IRや報道などの材料はよく確認しながら株価や出来高の動きを注目しておくとよさそうです。
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特に話題性の高いテーマは物色されやすいものの、具体的な銘柄選定が難しい場合もありますので、テーマの中から個別銘柄を直接取り上げてくれる株情報サイトは非常に参考になります。
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例えば以下の銘柄はこの無料で閲覧できる【朝刊レポート】にて「本日の無料特選銘柄」として紹介されていた銘柄です。
配信銘柄 | 配信日/始値 | 高値日/高値 | 騰落率 |
---|---|---|---|
セキュア(4264) | 2024/4/17 1,428 | 2024/5/8 3,105 | 117.44% |
Laboro.AI(5586) | 2024/3/4 1,371 | 2024/3/8 2,999 | 118.75% |
Kudan(4425) | 2024/2/22 981 | 2024/3/13 3,405 | 247.09% |
三井E&S(7003) | 2024/02/20 1,211 | 2024/03/08 2,898 | 139.31% |
第一屋製パン(2215) | 2023/09/12 410 | 2024/02/02 855 | 108.54% |
霞ヶ関キャピタル(3498) | 2023/07/31 5,370 | 2024/04/03 18,800 | 250.09% |
パス(3840) | 2023/05/19 74 | 2023/12/13 177 | 139.19% |
ヤマックス(5285) | 2023/05/16 505 | 2024/03/28 1,985 | 293.07% |
プライム・ストラテジー(5250) | 2023/04/24 2,118 | 2023/7/5 4,690 | 121.44% |
ソシオネクスト(6526) | 2023/03/02 9,750 | 2023/06/21 28,330 | 190.56% |
三光産業(7922) | 2023/2/15 362 | 2023/4/3 730 | 101.66% |
アースインフィニティ(7692) | 2023/2/9 132 | 2023/4/14 890 | 574.24% |
セルシス(3663) | 2023/1/20 747 | 2023/2/13 690 | -8.26% |
TDSE(7046) | 2023/1/24 1,635 | 2023/6/13 3,925 | 140.06% |
※上記は実績の一部を抜粋しています。同社提供銘柄の全てにおいて同様の結果が得られる訳ではなく、買い推奨後に下落した事例もございます。
もちろん全ての銘柄が上昇するわけではありませんが、コンスタントに10%程度の上昇結果を出し、時に上記のような大化けを見せる銘柄も多く配信しているため、安定した利益が狙いやすいのではないでしょうか。
また比較的短期間で上昇している銘柄が多いのも特徴的。これだけの成果が出る銘柄を無料で見られるので、銘柄選びにお悩みの方は参考になるんじゃないかと思います。
上記の配信結果からも株エヴァンジェリストのすごさはお分かり頂けたかと思います。
各種大手メディアに引っ張りだこの有名投資家で株式評論家でもある「Bコミ」こと坂本慎太郎氏が分析者・投資判断者および助言者を務めている『株エヴァンジェリスト』はしっかりと業績やロジックに基づいた『根拠が明確な推奨銘柄』などを配信してくれる株情報サイトですが、今なら坂本慎太郎氏選定『真の利益追求候補株』を即日配信してくれますので、下記リンク先にてメルマガ登録して確認してみて下さい。
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