ディフェンシブ(内需株)の高配当5銘柄【業種(セクター)別】2023年最新版

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ディフェンシブ銘柄(内需株)」の高配当銘柄を業種(セクター)別にご紹介いたします。

世界的な景気減速によって関心が高まるディフェンシブ銘柄。

外部環境の先行き不透明感を背景としたリスク回避の売りが優勢となってきている印象ですが、投資家の心理的な重荷となる事象が多く、株式市場はしばらく軟調な相場展開が予想されそうですね。

今の相場でどういう銘柄を買えばいいのかと悩まれている方も多いのではないかと思うので、今回は多くの銘柄が株価を下げる中でも強い値動きをしてきている「ディフェンシブ銘柄(内需株)」として挙げられる銘柄についてまとめご紹介してみたいと思います。

今の日本株市場で投資妙味のありそうな銘柄をお探しの方は是非、最後までご参照になってみて下さい。

ディフェンシブ銘柄(内需株)とは?

ディフェンシブ銘柄(内需株)」とは、“景気の変動に業績が左右されにくい銘柄のこと”を言い、電力・ガスなど社会インフラ関連株や、生活必需品である食品や医薬品、鉄道、通信などに関連した企業株が代表的な銘柄として挙げられます。

日常生活を行っていく上で必要な消費に関連した事業を行っている企業は、急激な業績悪化とかがなさそうで、保有リスクが少なそうと考えると分かりやすいかと思います。

景気減速への懸念が強まると業績悪化が予想される銘柄が大きく売られたりするのに対し、ディフェンシブ株は業績が安定していることから売られにくく、株価下落に対して防御力が高いという感じですかね。

しかしながら、資源高や燃料高となると食品関連株やエネルギー関連株などは価格を値上げしても利益率が落ちたりするのではと考えられたりすることもあるかと思います。

なのでディフェンシブ株を物色するとしても、市況動向(市場での株・商品取引の状況)を確認した上でしっかりと見通しを立てて行うことが大切です。

また、ディフェンシブ株は成熟した大企業が多く、“配当の高さ”も特徴の1つとして挙げられたりします。

企業は行っている事業が成熟すると、利益の伸びが少なくなることから、株主が離れないように配当を増やす傾向がある為です。

ディフェンシブ銘柄(内需株)の反対はシクリカル銘柄(景気敏感株)

ディフェンシブ銘柄(内需株)の反対で、景気の変動に業績が影響を受けやすい銘柄を「シクリカル銘柄(景気敏感株)」と言います。

先程、ディフェンシブ株は“日常生活を行っていく上で必要な消費に関連した事業を行っている企業”と記載しましたが、シクリカル銘柄(景気敏感株)としては一般的に自動車などの製造業や、関連部品・部材を取り扱う企業が挙げられます。

景気が悪いときに無理に買う必要性がないものを取り扱っている企業は、急激に業績が悪化する可能性がありそうで、景気が良くない時は保有リスクが高そうと考えると分かりやすいかと思います。

景気が悪くなると売れにくくなる商品を取り扱っている企業は、業績が落ち込み株価が下落することが予想されます。

なので景気減速への懸念が強まっているときは、シクリカル銘柄への投資を行うことに対するリスクを想定し、見通しが悪いときは避け、景気回復の見通しがでてきたタイミングを狙うなどするようにしましょう。

2023年からはシクリカル銘柄(景気敏感株)がディフェンシブ銘柄に?

日本経済新聞では原材料価格高騰の直撃を受けて収益が圧迫されていることから、今の相場ではディフェンシブ銘柄でも安泰とは言い切れないとしており、ディフェンシブ性を期待できないシクリカル銘柄(景気敏感株)の中でも資源・エネルギー海運商社金融・銀行鉄鋼・非鉄の5業種が注目に値するとしています。

ディフェンシブ株の主役交代? 下値が堅い意外な銘柄

出典:ディフェンシブ株の主役交代? 下値が堅い意外な銘柄

ディフェンシブ株の主役交代? 下値が堅い意外な銘柄

出典:ディフェンシブ株の主役交代? 下値が堅い意外な銘柄

ディフェンシブ銘柄の常識が変わりつつある今、シクリカル銘柄(景気敏感株)であっても配当利回りなどはチェックしておいた方がよさそうです。

資源・エネルギーは主に「原油・天然ガス」関連が挙げられます。海運は文字通り「海運業」に属する銘柄、商社は主に総合商社5社として括られる「伊藤忠商事(8001)」、「三井物産(8031)」、「丸紅(8002)」、「三菱商事(8058)」、「住友商事(8053)」の5社を指しています。金融・銀行は主に「銀行業」、「証券商品先物」、「その他金融業」に属する銘柄で、鉄鋼・非鉄は「鉄鋼」、「非鉄金属」が挙げられます。

ディフェンシブ銘柄(内需株)で高配当の2023年おすすめ銘柄は?

それではディフェンシブ株を業種(セクター)別に分け、それぞれ配当の高い5銘柄を一覧にまとめご紹介してみたいと思います。

※それぞれの業種で「PER10倍以下」、「配当利回り2%以上」を条件に2023年3月24日時点での結果となります。

ディフェンシブ株【業種:食料品】の高配当銘柄

ディフェンシブ株【業種:食料品】
証券コード 企業名 PER 配当利回り
2892 日本食品化工 6.44 5.5
2114 フジ日本精糖 8.14 3.4
2924 イフジ産業 7.66 3.37
2903 シノブフーズ 8.11 2.8
2292 S Foods 8.96 2.75

ディフェンシブ株で業種が食料品の銘柄はPERを15倍以下で調べてみると「JT(2914)」は配当利回り6.90%、その他「DM三井製糖ホールディングス(2109)」、「AFC-HD アムスライフサイエンス(2927)」、「日東富士製粉(2003)」、「キリンホールディングス(2503)」、「伊藤ハム米久ホールディングス(2296)」、「雪印メグミルク(2270)」、「宝ホールディングス(2531)」、「柿安本店(2294)」、「林兼産業(2286)」、「カンロ(2216)」は配当利回り3%台でした。もちろんディフェンシブ株だから投資リスクがないという訳ではないので、チャートや業績見通しなどはトレードする前にしっかりと確認するようにしましょう。

ディフェンシブ株【業種:医薬品】の高配当銘柄

ディフェンシブ株【業種:医薬品】
証券コード 企業名 PER 配当利回り
4595 ミズホメディー 7.52 4.01
4887 サワイグループホールディングス 9.01 3.57
4554 富士製薬工業 9.23 3.28
4549 栄研化学 9.91 3.09
4556 カイノス 7.33 2.37

ディフェンシブ株で業種が医薬品の銘柄はPERを15倍以下で調べてみると他にも「扶桑薬品工業(4538)」、「栄研化学(4549)」、「キッセイ薬品工業(4547)」、「日本ケミファ(4539)」、「室町ケミカル(4885)」、「大塚ホールディングス(4578)」、「ダイト(4577)」、「ツムラ(4540)」、などが挙げられます。

ディフェンシブ株で業種が医薬品と言っても、バイオベンチャー株はROEや利益剰余金がマイナスとなっている銘柄もあるので注意が必要です。

なのでディフェンシブ株に該当する業種だとしても、ベンチャー企業や、新興株などは景気により価格が大きく左右されたり値動きが激しかったりするので、しっかりと財務的な安定感があるかどうかをトレードする前にしっかりと確認するようにしましょう。

ディフェンシブ株で業種が医薬品となる銘柄に投資する際は、東証プライム市場に上場している大企業で業績が安定している銘柄を選ぶのが比較的リスクが少なく安全だと言えます。

ディフェンシブ株【業種:電気・ガス】の高配当銘柄

ディフェンシブ株【業種:電気・ガス】
証券コード 企業名 PER 配当利回り
9536 西部ガスホールディングス 6.41 4.04
9513 J-POWER 3.33 3.82
9535 広島ガス 6.97 3.36
9534 北海道ガス 3.9 3.22
9531 東京ガス 4.59 2.6

他にもディフェンシブ株で業種が電気・ガスの銘柄は「北陸ガス(9537)」、「大阪ガス(9532)」、「京葉瓦斯(9539)」、「静岡ガス(9543)」、「東邦ガス(9533)」などが挙げられます。

ディフェンシブ株の中でも業種が電気・ガスとなる銘柄は、地味で不人気な印象を受ける方が多いかと思いますが、直近のチャートを見ると大阪ガス(9532)、中部電力(9502)、中国電力(9504)、北陸電力(9505)、東北電力(9506)などの電力会社は強い値動きをしてきていますね。

北陸ガス(9537)や京葉瓦斯(9539)のような日頃の出来高が少なかったりする銘柄は、思うように売りたい時に売れなかったりするかと思うので、ディフェンシブ株で業種が電気・ガスの銘柄を選ぶ際は、ある程度の出来高があってトレンドや業績が安定した銘柄をしっかりと選ぶようにしましょう。

ディフェンシブ株【業種:陸運業】の高配当銘柄

ディフェンシブ株【業種:陸運業】
証券コード 企業名 PER 配当利回り
9147 NIPPON EXPRESSホールディングス 9.02 3.95
9074 日本石油輸送 6.96 3.89
9057 遠州トラック 7.93 3.78
9069 センコーグループホールディングス 8.7 3.64
9055 アルプス物流 9.22 3.45

他にもディフェンシブ株で業種が陸運業の銘柄は「相鉄ホールディングス(9003)」、「南海電気鉄道(9044)」、「西日本鉄道(9031)」、「東急(9005)」、「名古屋鉄道(9048)」、「京王電鉄(9008)」、「東武鉄道(9001)」、「京阪ホールディングス(9045)」、「JR東海(9022)」、「京浜急行電鉄(9006)」、「近鉄グループホールディングス(9041)」、「広島電鉄(9033)」、「小田急電鉄(9007)」、「京成電鉄(9009)」、「富士急行(9010)」などが挙げられます。

新型コロナウイルスの感染が拡大し、テレワークをする人が増え、以前より電車で移動する人は減少していたりするかと思いますが、経済活動の正常化で業績が回復傾向にあり、直近のチャートを長期的に見た時に見て悪くない値動きをしてきている印象を受けるのは、JR九州(9142)、山陽電気鉄道(9052)、相鉄ホールディングス(9003)、南海電気鉄道(9044)、西日本鉄道(9031)、名古屋鉄道(9048)、東武鉄道(9001)、JR東海(9022)、京浜急行電鉄(9006)、近鉄グループホールディングス(9041)あたりでしょうか。

長期的には少子化による業績悪化が懸念されるセクターかと思いますが、目先は相対的な安心感でまたインバウンド需要が期待されてくるかもしれませんね。

ディフェンシブ株【業種:水産・農林業】の高配当銘柄

ディフェンシブ株【業種:水産・農林業】
証券コード 企業名 PER 配当利回り
1332 ニッスイ 8.54 2.91
1382 ホーブ 10.48 2.77
1301 極洋 7.5 2.62
1384 ホクリヨウ 6.8 2.42
1333 マルハニチロ 6.32 2.31

「PER10倍以下」、「配当利回り2%以上」では4銘柄しかなく、PERの条件15倍以下にして上記5銘柄が該当しました。

その他、ディフェンシブ株で業種が水産・農林業となる銘柄は「カネコ種苗(1376)」、「サカタのタネ(1377)」などが挙げられるかと思いますが、直近のチャートを見ると地合いが悪い中で強い値動きを印象ですね。

ディフェンシブ株と言っても過熱感や割高感が強まると買いが入りにくくなり売り優勢の展開となったりするかと思うので、PERやPBRなどその他のテクニカル指標なども参照し、高値掴みを避けなるべく押し目を上手く狙うようにしましょう。

ディフェンシブ株【業種:情報・通信業】の高配当銘柄

ディフェンシブ株【業種:情報・通信業】
証券コード 企業名 PER 配当利回り
3738 ティーガイア 9.33 4.49
4676 フジ・メディア・ホールディングス 6.42 4.13
8023 大興電子通信 8.61 4.13
8157 都築電気 8.34 3.84
4494 バリオセキュア 9.32 3.74

その他、ディフェンシブ株で業種が情報・通信業となる銘柄のうち、「スカパーJSATホールディングス(9412)」、「アカツキ(3932)」、「菱友システムズ(4685)」、「Eストアー(4304」、「テレビ朝日ホールディングス(9409)」、「昭和システムエンジニアリング(4752)」、「KSK(9687)」、「PCIホールディングス(3918)」、「日本テレビホールディングス(9404)」、「アイ・エス・ビー(9702)」、「アイエックス・ナレッジ(9753)」が調査時点で配当利回り3%以上。

PERを15倍以下に範囲を広げると「ソフトバンク(9434)」、「CAC Holdings(4725)」、「アルテリア・ネットワークス(4423)」、「マーベラス(7844)」、「SRAホールディングス(3817)」、「クレオ(9698)」、「構造計画研究所(4748)」が調査時点で配当利回り4%以上でした。

総じて「TBSホールディングス(9401)」、「テレビ東京ホールディングス(9413)」も含め民放の持株会社がここ数年での株価が下がっていることもあって配当利回りが上がってきている印象を受けます。

情報・通信業の銘柄は、コロナ禍において、企業のDX化が進んだこともあり、これを支援するサービス等が伸びていることから、好業績が見込まれるうえ、自己資本比率が高く金利上昇にも強い銘柄も多く、ディフェンシブ性も見直されています。

相場環境が良くない時にトレードするとすれば、個別材料株やディフェンシブ株などを上手く取引していきたいところかと思いますが、ディフェンシブ株の中でも、株主還元策として配当金をしっかりと出している企業や、出遅れ感がある銘柄など、トレードを考えた時にそこから更に物色されそうな銘柄をしっかりと選ぶことが大切です。

また、キャピタルゲイン(株価の差額による利益)を狙うには不向きで、ディフェンシブ銘柄と言っても震災時の東京電力ホールディングス(9501)のように思いも寄らない事象で株価が大きく下落することもあります。

なのでディフェンシブ株をトレードするとしても、しっかりと市場環境や市場動向を確認して行うようにしましょう。

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2023年以降の一部配信銘柄
証券コード推奨銘柄配信時株価高値推移
7578ニチリョク1146657ヵ月で約5.83倍
7214GMB8873,3502ヵ月で3.77倍
5132pluszero4,30010,302ヵ月で2.39倍
7047ポート1,2802,9307ヵ月で2.28倍
4570免疫生物研究所4329614ヵ月で2.22倍
3992ニーズウェル4239244ヵ月で2.18倍
6430ダイコク電機2,7105,8507ヵ月で2.15倍
5253カバー1,4703,1703ヵ月で2.15倍
3984ユーザーローカル1,6033,3754ヵ月で2.1倍
7047ポート1,4212,9306ヵ月で2.06倍
4415ブロードエンタープライズ1,1062,2404ヵ月で2.02倍
3992ニーズウェル4589243ヵ月で2.01倍
4270BeeX2,0954,2206ヵ月で2.01倍

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※今回の記事で取り上げた銘柄の時価総額とPERの表記は2023年3月24日時点となっています。