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- 初回投稿日:2022/5/13
- 更新:2025/7/8
「ディフェンシブ銘柄(内需株)」の高配当銘柄を業種(セクター)別にご紹介いたします。
世界的な景気減速によって関心が高まるディフェンシブ銘柄。
外部環境の先行き不透明感を背景としたリスク回避の売りが優勢となってきている印象ですが、投資家の心理的な重荷となる事象が多く、株式市場はしばらく軟調な相場展開が予想されそうですね。
今の相場でどういう銘柄を買えばいいのかと悩まれている方も多いのではないかと思うので、今回は多くの銘柄が株価を下げる中でも強い値動きをしてきている「ディフェンシブ銘柄(内需株)」として挙げられる銘柄についてまとめご紹介してみたいと思います。
今の日本株市場で投資妙味のありそうな銘柄をお探しの方は是非、最後までご参照になってみてください。
ディフェンシブ銘柄(内需株)とは?
「ディフェンシブ銘柄(内需株)」とは、“景気の変動に業績が左右されにくい銘柄のこと”を言い、電力・ガスなど社会インフラ関連株や、生活必需品である食品や医薬品、鉄道、通信などに関連した企業株が代表的な銘柄として挙げられます。
日常生活を行っていく上で必要な消費に関連した事業を行っている企業は、急激な業績悪化とかがなさそうで、保有リスクが少なそうと考えると分かりやすいかと思います。
景気減速への懸念が強まると業績悪化が予想される銘柄が大きく売られたりするのに対し、ディフェンシブ株は業績が安定していることから売られにくく、株価下落に対して防御力が高いという感じですかね。
しかしながら、資源高や燃料高となると食品関連株やエネルギー関連株などは価格を値上げしても利益率が落ちたりするのではと考えられたりすることもあるかと思います。
なのでディフェンシブ株を物色するとしても、市況動向(市場での株・商品取引の状況)を確認した上でしっかりと見通しを立てて行うことが大切です。
また、ディフェンシブ株は成熟した大企業が多く、“配当の高さ”も特徴の1つとして挙げられたりします。
企業は行っている事業が成熟すると、利益の伸びが少なくなることから、株主が離れないように配当を増やす傾向がある為です。
ディフェンシブ銘柄(内需株)の反対はシクリカル銘柄(景気敏感株)
ディフェンシブ銘柄(内需株)の反対で、景気の変動に業績が影響を受けやすい銘柄を「シクリカル銘柄(景気敏感株)」と言います。
先程、ディフェンシブ株は“日常生活を行っていく上で必要な消費に関連した事業を行っている企業”と記載しましたが、シクリカル銘柄(景気敏感株)としては一般的に自動車などの製造業や、関連部品・部材を取り扱う企業が挙げられます。
景気が悪いときに無理に買う必要性がないものを取り扱っている企業は、急激に業績が悪化する可能性がありそうで、景気が良くない時は保有リスクが高そうと考えると分かりやすいかと思います。
景気が悪くなると売れにくくなる商品を取り扱っている企業は、業績が落ち込み株価が下落することが予想されます。
なので景気減速への懸念が強まっているときは、シクリカル銘柄への投資を行うことに対するリスクを想定し、見通しが悪いときは避け、景気回復の見通しがでてきたタイミングを狙うなどするようにしましょう。
ディフェンシブ銘柄の変化
ディフェンシブ銘柄は、時代の流れや社会の価値観、テクノロジーの進化などにより、「安定の意味が変化する」ため、ディフェンシブとされる銘柄の顔ぶれや条件も変わる傾向があります。
例えば、1990年代~2000年代辺りのIT関連株は「ハイリスク・ハイリターン」の印象が強かったですが、今やGoogle(Alphabet)やMicrosoftのような巨大テック企業は、収益の安定性と事業基盤の強さから新たなディフェンシブ銘柄的存在と見なされることもあります。他にもコロナ禍の影響を受けた2020年頃には従来の航空・旅行業は一時的にディフェンシブから外れ、逆に通信・宅配・リモート関連サービスが景気後退期でも堅調で、「新ディフェンシブ」として注目されました。
鉄板のディフェンシブ銘柄と言える「電力・ガス・水道などの公益事業」、「医薬品・医療関連」、「食品・日用品メーカーなどの生活必需品」を除けば、「その時代に人々が絶対に手放せないモノやサービス」がディフェンシブ銘柄に該当すると言えます。
ディフェンシブ銘柄(内需株)で高配当の2025年おすすめ銘柄は?
それではディフェンシブ株を業種(セクター)別に分け、それぞれ配当の高い5銘柄を一覧にまとめご紹介してみたいと思います。
※それぞれの業種で「PER10倍以下」、「配当利回り2%以上」を条件に2025年7月7日時点での結果となります。
ディフェンシブ株【業種:食料品】の高配当銘柄
証券コード | 企業名 | PER | 配当利回り |
---|---|---|---|
2286 | 林兼産業 | 4.25 | 4.77 |
2112 | 塩水港精糖 | 4.68 | 4.11 |
2060 | フィード・ワン | 7.04 | 3.58 |
2613 | J-オイルミルズ | 9.35 | 3.54 |
2927 | AFC-HDアムスライフサイエンス | 9.63 | 3.49 |
「PER10倍以下」、「配当利回り2%以上」のディフェンシブ株で業種が食料品の銘柄は調査時点で16銘柄。上記5銘柄以外では、「昭和産業(2004)」、「理研ビタミン(4526)」、「ミヨシ油脂(4404)」、「イフジ産業(2924)」、「フジ日本(2114)」、「ニップン(2001)」、「ファーマフーズ(2929)」は配当利回り3%台でした。もちろんディフェンシブ株だから投資リスクがないという訳ではないので、チャートや業績見通しなどはトレードする前にしっかりと確認するようにしましょう。
ディフェンシブ株【業種:医薬品】の高配当銘柄
証券コード | 企業名 | PER | 配当利回り |
---|---|---|---|
4595 | ミズホメディー | 7.12 | 7.09 |
197A | タウンズ | 9.04 | 4.17 |
4516 | 日本新薬 | 6.39 | 4.01 |
4538 | 扶桑薬品工業 | 6.42 | 3.93 |
4540 | ツムラ | 8.22 | 3.87 |
「PER10倍以下」、「配当利回り2%以上」のディフェンシブ株で業種が医薬品の銘柄は調査時点で12銘柄。上記5銘柄以外では、「杏林製薬(4569)」、「富士製薬工業(4554)」は配当利回り3%台でした。
ディフェンシブ株で業種が医薬品と言っても、バイオベンチャー株はROEや利益剰余金がマイナスとなっている銘柄もあるので注意が必要です。
なのでディフェンシブ株に該当する業種だとしても、ベンチャー企業や、新興株などは景気により価格が大きく左右されたり値動きが激しかったりするので、しっかりと財務的な安定感があるかどうかをトレードする前にしっかりと確認するようにしましょう。
ディフェンシブ株で業種が医薬品となる銘柄に投資する際は、東証プライム市場に上場している大企業で業績が安定している銘柄を選ぶのが比較的リスクが少なく安全だと言えます。
ディフェンシブ株【業種:電気・ガス】の高配当銘柄
証券コード | 企業名 | PER | 配当利回り |
---|---|---|---|
9513 | 電源開発 | 5.05 | 3.92 |
9508 | 九州電力 | 5 | 3.85 |
9543 | 静岡ガス | 9.36 | 3.65 |
9504 | 中国電力 | 2.71 | 3.64 |
9503 | 関西電力 | 4.05 | 3.4 |
「PER10倍以下」、「配当利回り2%以上」のディフェンシブ株で業種が電気・ガスの銘柄は調査時点で12銘柄。上記5銘柄以外では、「四国電力(9507)」、「東北電力(9506)」、「中部電力(9502)」、「北海道瓦斯(9534)」は配当利回り3%台でした。
ディフェンシブ株の中でも業種が電気・ガスとなる銘柄は、地味で不人気な印象を受ける方が多いかと思いますし、日頃の出来高が少なかったりする銘柄は、思うように売りたい時に売れなかったりするかと思うので、ディフェンシブ株で業種が電気・ガスの銘柄を選ぶ際は、ある程度の出来高があってトレンドや業績が安定した銘柄をしっかりと選ぶようにしましょう。
ディフェンシブ株【業種:陸運業】の高配当銘柄
証券コード | 企業名 | PER | 配当利回り |
---|---|---|---|
9034 | 南総通運 | 9.57 | 3.78 |
9074 | 日本石油輸送 | 8.05 | 3.25 |
9057 | 遠州トラック | 9.58 | 3.13 |
9008 | 京王電鉄 | 9.77 | 2.89 |
9003 | 相鉄ホールディングス | 10 | 2.84 |
「PER10倍以下」、「配当利回り2%以上」のディフェンシブ株で業種が陸運業の銘柄は調査時点で9銘柄。PER15倍まで条件を変えてみると、「丸運(9067)」、「サカイ引越センター(9039)」、「鴻池運輸(9025)」、「タカセ(9087)」は配当利回り3%台でした。
一時はコロナ禍の影響でテレワークをする人が増え、以前より電車で移動する人は減少していた時期もありますが、落ち着いた今では再び安定のディフェンシブ株と言えます。特に鉄道やバスは、人の移動が基本的に国内に限定されるため、海外景気に左右されにくいのがポイント。鉄道会社は駅周辺の開発、不動産事業、商業施設の運営にも力を入れており、内需循環の中心に位置する業態といえます。
ディフェンシブ株【業種:水産・農林業】の高配当銘柄
証券コード | 企業名 | PER | 配当利回り |
---|---|---|---|
1384 | ホクリヨウ | 6.21 | 4.37 |
1333 | マルハニチロ | 6.65 | 3.58 |
1301 | 極洋 | 7.97 | 2.87 |
「PER10倍以下」、「配当利回り2%以上」では調査時点で上記3銘柄しかありませんでした。PER15倍まで条件を変えてみても、「アクシーズ(1381)」、「ホクト(1379)」、「ニッスイ(1332)」、「カネコ種苗(1376)」を含め7銘柄のみ。
ディフェンシブ株と言っても過熱感や割高感が強まると買いが入りにくくなり売り優勢の展開となったりするかと思うので、PERやPBRなどその他のテクニカル指標なども参照し、高値掴みを避けなるべく押し目を上手く狙うようにしましょう。
ディフェンシブ株【業種:情報・通信業】の高配当銘柄
証券コード | 企業名 | PER | 配当利回り |
---|---|---|---|
9466 | アイドママーケティングコミュニケーション | 6.86 | 6.05 |
9446 | サカイホールディングス | 3.5 | 5.27 |
2329 | 東北新社 | 8.84 | 4.84 |
9702 | アイ・エス・ビー | 7.67 | 3.96 |
4752 | 昭和システムエンジニアリング | 8.99 | 3.71 |
9753 | アイエックス・ナレッジ | 8.04 | 3.58 |
9444 | トーシンホールディングス | 9.33 | 3.53 |
9709 | NCS&A | 8.74 | 3.51 |
3799 | キーウェアソリューションズ | 7.19 | 3.49 |
4386 | SIGグループ | 8.78 | 3.36 |
その他、ディフェンシブ株で業種が情報・通信業となる銘柄のうち、「PER10倍以下」、「配当利回り2%以上」では調査時点で16銘柄。他には「DAIKO XTECH(8023)」、「シイエヌエス(4076)」、「鈴与シンワート(9360)」は配当利回り3%台でした。
情報・通信業の銘柄は、携帯電話・インターネット・クラウドサービスなど、現代の生活やビジネスに不可欠なサービスを提供しており、特に大手通信キャリアのNTT(9432)、KDDI(9433)、ソフトバンク(9434)は、日本国内での契約者数が収益の源泉であるため、純内需ビジネスだと言えます。
相場環境が良くない時にトレードするとすれば、個別材料株やディフェンシブ株などを上手く取引していきたいところかと思いますが、ディフェンシブ株の中でも、株主還元策として配当金をしっかりと出している企業や、出遅れ感がある銘柄など、トレードを考えた時にそこから更に物色されそうな銘柄をしっかりと選ぶことが大切です。
また、国内の政策の影響を強く受ける業界が多いのも特徴で、キャピタルゲイン(株価の差額による利益)を狙うには不向きかもしれません。
なのでディフェンシブ株をトレードするとしても、しっかりと市場環境や市場動向を確認して行うようにしましょう。
ディフェンシブ株【業種:不動産】の高配当銘柄
証券コード | 企業名 | PER | 配当利回り |
---|---|---|---|
8897 | MIRARTHホールディングス | 5.93 | 8.06 |
2993 | 長栄 | 4.27 | 6.21 |
8996 | ハウスフリーダム | 6.65 | 5.53 |
3299 | ムゲンエステート | 7.27 | 5.51 |
3467 | アグレ都市デザイン | 6.85 | 5.1 |
3284 | フージャースホールディングス | 8.13 | 4.96 |
2981 | ランディックス | 3.27 | 4.82 |
2986 | LAホールディングス | 8.1 | 4.75 |
8931 | 和田興産 | 5.18 | 4.75 |
8892 | エスコン | 8.7 | 4.71 |
「PER10倍以下」、「配当利回り2%以上」では調査時点で53銘柄。不動産はディフェンシブ株の対象とはなりにくい業種ですが、「国内経済・金融政策・消費マインドの影響を強く受ける」という意味ではディフェンシブ株と言えます。
特に、国内の再開発や住宅需要、賃貸需要が安定している限りは、ディフェンシブにも成長株にもなり得るという、バランスの良いセクターです。
テーマ株投資に役立つ!オススメの株情報サイト【新生ジャパン投資】
「新生ジャパン投資」は、かつてラジオNIKKEI第1で毎週火曜に配信していた株式情報番組「株教室」(※現在は放送終了)でコメンテーターをしていた株の大魔神『高山緑星』こと「前池英樹」が代表を務めている株情報サイトです。
株初心者の方はご存じないかもしれませんが、20年以上にわたり数多くの大化け銘柄を輩出し続け、相場界のレジェンドとまで言われているのが『高山緑星』こと「前池英樹」です。
証券コード | 推奨銘柄 | 配信時株価 | 高値 | 推移 |
---|---|---|---|---|
341A | トヨコー | 733 | 1,580 | 2週間で2.15倍 |
338A | ZenmuTech | 4,275 | 13,340 | 2週間で3.12倍 |
2334 | イオレ | 741 | 1,790 | 1週間で2.41倍 |
5243 | note | 1,025 | 2,909 | 1ヵ月で2.83倍 |
285A | キオクシアホールディングス | 1,598 | 3,250 | 3ヵ月で2.03倍 |
276A | ククレブ・アドバイザーズ | 1071 | 3,670 | 4ヵ月で3.42倍 |
219A | Heartseed | 1,358 | 3,880 | 約2ヵ月で2.85倍 |
4593 | ヘリオス | 158 | 408 | 8ヵ月で2.58倍 |
3350 | メタプラネット | 73 | 721 | 9ヵ月で9.87倍 |
4883 | モダリス | 88 | 203 | 4ヵ月で2.47倍 |
上記のような大化けを見せた銘柄はなんと無料で閲覧できる【朝刊】にて「本日の無料推奨銘柄」として紹介されていた銘柄です。
テーマ性を重視することで比較的短期間での上昇が狙える銘柄も多く、無料配信ながら上記のような大化けをするケースも。上記は極端かもしれませんが他にも比較的高いパフォーマンスとなっており、無料でチェックするには十分すぎる結果を残していると言えます。
ここまで相場の流れに上手く乗れていないと少しでも思われる方は、相場の流れに沿ったテーマ株を配信してきている「新生ジャパン投資」のような株情報サイトをチェックしておくことをオススメします。
株は“その時々の強いテーマ株を上手く狙えるかどうか”で日々の収支が大きく違ってくるかと思いますが、世の中が大きく変わった2020年、2021年にかけてだとコロナウイルス関連銘柄(ワクチン関連株・バイオ株)や、ウィズコロナ関連銘柄(テレワーク関連株や巣ごもり消費関連株など)、そして2023年生成AIが人気化したことをきっかけとしたAI関連株全般など、上手く狙えた人と狙えなかった人とで大きく収支の差があるのではないでしょうか。
テーマ性の流れに沿った銘柄を上手く狙えた方は結構な利益を得れているのではないかと思いますが、今後これからまた色々とテーマ性を強めてくる銘柄はあるかと思うので、効率良く期待値が高い情報を集め収益性が高いテーマ株投資をしていきたいと思われる方は、「新生ジャパン投資」のような業界で著名な方が顔を出していて、利益に繋がる銘柄情報を配信してきているサイトをチェックしておくのがベターかと思います。
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