ディフェンシブ(内需株)の高配当銘柄【業種(セクター)別】2022年最新版

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ディフェンシブ銘柄(内需株)」の高配当銘柄を業種(セクター)別にご紹介いたします。

アメリカの記録的なインフレや金融引き締め。

ゼロコロナ政策をとる中国の広範なロックダウン(都市封鎖)継続に伴う景気減速懸念。

ロシアによるウクライナ侵攻から派生した原油価格の高騰や資源高、エネルギー危機等の問題。

円安進行に対する経済政策や外交に期待を持てない岸田政権。

外部環境の先行き不透明感を背景としたリスク回避の売りが優勢となってきている印象ですが、投資家の心理的な重荷となる事象が多く、株式市場はしばらく軟調な相場展開が予想されそうですね。

今の相場でどういう銘柄を買えばいいのかと悩まれている方も多いのではないかと思うので、今回は多くの銘柄が株価を下げる中でも強い値動きをしてきている「ディフェンシブ銘柄(内需株)」として挙げられる銘柄についてまとめご紹介してみたいと思います。

今の日本株市場で投資妙味のありそうな銘柄をお探しの方は是非、最後までご参照になってみて下さい。

ディフェンシブ銘柄(内需株)とは?

ディフェンシブ銘柄(内需株)」とは、“景気の変動に業績が左右されにくい銘柄のこと”を言い、電力・ガスなど社会インフラ関連株や、生活必需品である食品や医薬品、鉄道、通信などに関連した企業株が代表的な銘柄として挙げられます。

日常生活を行っていく上で必要な消費に関連した事業を行っている企業は、急激な業績悪化とかがなさそうで、保有リスクが少なそうと考えると分かりやすいかと思います。

景気減速への懸念が強まると業績悪化が予想される銘柄が大きく売られたりするのに対し、ディフェンシブ株は業績が安定していることから売られにくく、株価下落に対して防御力が高いという感じですかね。

しかしながら、資源高や燃料高となると食品関連株やエネルギー関連株などは価格を値上げしても利益率が落ちたりするのではと考えられたりすることもあるかと思います。

なのでディフェンシブ株を物色するとしても、市況動向(市場での株・商品取引の状況)を確認した上でしっかりと見通しを立てて行うことが大切です。

また、ディフェンシブ株は成熟した大企業が多く、“配当の高さ”も特徴の1つとして挙げられたりします。

企業は行っている事業が成熟すると、利益の伸びが少なくなることから、株主が離れないように配当を増やす傾向がある為です。

ディフェンシブ銘柄(内需株)の反対はシクリカル銘柄(景気敏感株)

ディフェンシブ銘柄(内需株)の反対で、景気の変動に業績が影響を受けやすい銘柄を「シクリカル銘柄(景気敏感株)」と言います。

先程、ディフェンシブ株は“日常生活を行っていく上で必要な消費に関連した事業を行っている企業”と記載しましたが、シクリカル銘柄(景気敏感株)としては一般的に自動車などの製造業や、関連部品・部材を取り扱う企業が挙げられます。

景気が悪いときに無理に買う必要性がないものを取り扱っている企業は、急激に業績が悪化する可能性がありそうで、景気が良くない時は保有リスクが高そうと考えると分かりやすいかと思います。

景気が悪くなると売れにくくなる商品を取り扱っている企業は、業績が落ち込み株価が下落することが予想されます。

なので景気減速への懸念が強まっているときは、シクリカル銘柄への投資を行うことに対するリスクを想定し、見通しが悪いときは避け、景気回復の見通しがでてきたタイミングを狙うなどするようにしましょう。

ディフェンシブ銘柄(内需株)で高配当の2022年おすすめ銘柄は?

それではディフェンシブ株を業種(セクター)別に分け、それぞれ配当の高い5銘柄を一覧にまとめご紹介してみたいと思います。

ディフェンシブ株【業種:食料品】の高配当銘柄

ディフェンシブ株【業種:食料品】
証券コード 企業名 PER 配当利回り
2914 JT 11.3 6.61
2503 キリンホールディングス 14.2 3.33
2282 日本ハム 12.7 2.68
2502 アサヒグループホールディングス 16.5 2.33
2002 日清製粉グループ本社 27.9 2.25

JT(2914)はたばこ事業のイメージが強いですが、業種は食料品となっています。

たばこは必要な栄養を摂取するためのものではなく、嗜好品として挙げられたりするものなので、景気減速に伴い業績を落とす可能性も考えられそうですね。

キリンホールディングス(2503)、アサヒグループホールディングス(2502)、日清製粉グループ本社(2002)あたりは直近のチャートを見ると相場が不安定な中で強い値動きをしてきている印象ですね。

ディフェンシブ株で業種が食料品の銘柄は他にも「ニチレイ(2871)」、「味の素(2802)」、「日清食品ホールディングス(2897)」、「カゴメ(2811)」、「ヤクルト本社(2267)」、「伊藤園(2593)」などがあるかと思いますが、ディフェンシブ株だから投資リスクがないという訳ではないので、チャートや業績見通しなどはトレードする前にしっかりと確認するようにしましょう。

ディフェンシブ株【業種:医薬品】の高配当銘柄

ディフェンシブ株【業種:医薬品】
証券コード 企業名 PER 配当利回り
4502 武田薬品工業 19.4 4.90
4536 参天製薬 3.11
4503 アステラス製薬 17.2 3.06
4523 エーザイ 35.3 2.86
4506 住友ファーマ 21.8 2.32

ディフェンシブ株で業種が医薬品の銘柄は他にも「中外製薬(4519)」、「小野薬品工業(4528)」、「大正製薬ホールディングス(4581)」、「協和キリン(4151)」、「塩野義製薬(4507)」、「第一三共(4568)」などが挙げられます。

時価総額が大きい事業が成熟した大企業が殆どですが、ディフェンシブ株で業種が医薬品と言っても、バイオベンチャー株はROEや利益剰余金がマイナスとなっている銘柄もあるので注意が必要です。

なのでディフェンシブ株に該当する業種だとしても、ベンチャー企業や、新興株などは景気により価格が大きく左右されたり値動きが激しかったりするので、しっかりと財務的な安定感があるかどうかをトレードする前にしっかりと確認するようにしましょう。

ディフェンシブ株で業種が医薬品となる銘柄に投資する際は、東証プライム市場に上場している大企業で業績が安定している銘柄を選ぶのが比較的リスクが少なく安全です。

ディフェンシブ株【業種:電気・ガス】の高配当銘柄

ディフェンシブ株【業種:電気・ガス】
証券コード 企業名 PER 配当利回り
9509 北海道電力 3.94
9513 Jパワー 5.8 3.78
9502 中部電力 3.74
9536 西部ガスホールディングス 12.6 3.42
9535 広島ガス 7.6 3.10

他にもディフェンシブ株で業種が電気・ガスの銘柄は「北陸ガス(9537)」、「東京ガス(9531)」、「大阪ガス(9532)」、「京葉瓦斯(9539)」、「静岡ガス(9543)」、「東邦ガス(9533)」などが挙げられます。

ディフェンシブ株の中でも業種が電気・ガスとなる銘柄は、地味で不人気な印象を受ける方が多いかと思いますが、直近のチャートを見ると、北海道電力(9509)、中部電力(9502)、Jパワー(9513)、東京ガス(9531)、大阪ガス(9532)あたりは強い値動きをしてきていますね。

北陸ガス(9537)や京葉瓦斯(9539)のような日頃の出来高が少なかったりする銘柄は、思うように売りたい時に売れなかったりするかと思うので、ディフェンシブ株で業種が電気・ガスの銘柄を選ぶ際は、ある程度の出来高があってトレンドや業績が安定した銘柄をしっかりと選ぶようにしましょう。

ディフェンシブ株【業種:陸運業】の高配当銘柄

ディフェンシブ株【業種:陸運業】
証券コード 企業名 PER 配当利回り
9142 JR九州 16.6 3.59
9021 JR西日本 20.3 2.06
9020 JR東日本 41.9 1.50
9042 阪急阪神ホールディングス 24.0 1.43
9052 山陽電気鉄道 21.7 1.43

他にもディフェンシブ株で業種が陸運業の銘柄は「相鉄ホールディングス(9003)」、「南海電気鉄道(9044)」、「西日本鉄道(9031)」、「東急(9005)」、「名古屋鉄道(9048)」、「京王電鉄(9008)」、「東武鉄道(9001)」、「京阪ホールディングス(9045)」、「JR東海(9022)」、「京浜急行電鉄(9006)」、「近鉄グループホールディングス(9041)」、「広島電鉄(9033)」、「小田急電鉄(9007)」、「京成電鉄(9009)」、「富士急行(9010)」などが挙げられます。

新型コロナウイルスの感染が拡大し、テレワークをする人が増え、以前より電車で移動する人は減少していたりするかと思いますが、直近のチャートを見て強い値動きをしてきている印象を受けるのは、JR九州(914)、山陽電気鉄道(9052)、相鉄ホールディングス(9003)、南海電気鉄道(9044)、西日本鉄道(9031)、名古屋鉄道(9048)、東武鉄道(9001)、JR東海(9022)、京浜急行電鉄(9006)、近鉄グループホールディングス(9041)あたりでしょうか。

長期的には少子化による業績悪化が懸念されるセクターかと思いますが、目先は円安でまたインバウンド需要が期待されてくるかもしれませんね。

ディフェンシブ株【業種:水産・農林業】の高配当銘柄

ディフェンシブ株【業種:水産・農林業】
証券コード 企業名 PER 配当利回り
1379 ホクト 35.2 3.03
1332 日本水産 9.4 2.94
1301 極洋 7.1 2.77
4997 日本農薬 11.1 2.52
1333 マルハニチロ 8.1 2.23

その他、ディフェンシブ株で業種が水産・農林業となる銘柄は「カネコ種苗(1376)」、「サカタのタネ(1377)」などが挙げられるかと思いますが、直近のチャートを見ると地合いが悪い中で強い値動きを印象ですね。

ディフェンシブ株と言っても過熱感や割高感が強まると買いが入りにくくなり売り優勢の展開となったりするかと思うので、PERやPBRなどその他のテクニカル指標なども参照し、高値掴みを避けなるべく押し目を上手く狙うようにしましょう。

ディフェンシブ株【業種:情報・通信業】の高配当銘柄

ディフェンシブ株【業種:情報・通信業】
証券コード 企業名 PER 配当利回り
9434 ソフトバンク 12.9 5.92
9436 沖縄セルラー電話 12.6 3.41
9433 KDDI 13.6 3.18
9432 日本電信電話 11.3 3.17
9984 ソフトバンクグループ 0.82

その他、ディフェンシブ株で業種が情報・通信業となる銘柄は「ピアズ(7066)」が挙げられたりするかと思いますが、同社株はグローバルウェイ(3936)の取締役会長で筆頭株主であるカカムーチョこと各務正人氏がツイッターで保有してることをツイートし急騰した銘柄で、時価総額が小さく値動きが激しそうなのでディフェンシブ株として狙うような銘柄ではなさそうですかね。

2022.04.08

グローバルウェイ創業者「各務正人(カカムーチョ)」関連銘柄

日本電信電話(9432)とKDDI(9433)が堅調に株価を上げ強い値動きをしてきている印象なので、沖縄セルラー電話(9436)とか出遅れ株として注目してみるといいかもしれませんね。

相場環境が良くない時にトレードするとすれば、個別材料株やディフェンシブ株などを上手く取引していきたいところかと思いますが、ディフェンシブ株の中でも、株主還元策として配当金をしっかりと出している企業や、出遅れ感がある銘柄など、トレードを考えた時にそこから更に物色されそうな銘柄をしっかりと選ぶことが大切です。

また、キャピタルゲイン(株価の差額による利益)を狙うには不向きで、ディフェンシブ銘柄と言っても震災時の東京電力ホールディングス(9501)のように思いも寄らない事象で株価が大きく下落することもあります。

なのでディフェンシブ株をトレードするとしても、しっかりと市場環境や市場動向を確認して行うようにしましょう。

テーマ株投資に役立つ!オススメの株情報サイト【新生ジャパン投資】

新生ジャパン投資」は、ラジオNIKKEI第1で毎週火曜に配信している株式情報番組「株教室」(※現在は放送終了)でコメンテーターをしている「高山緑星」こと「前池英樹」が代表を務めている株情報サイトです。

株初心者の方はご存じないかもしれませんが、20年以上にわたり数多くの大化け銘柄を輩出し続け、相場界のレジェンドとまで言われているのが「高山緑星」こと「前池英樹」です。

2022年以降の一部配信銘柄
証券コード推奨銘柄配信時株価高値推移
4393バンク・オブ・イノベーション3,16016,3004ヵ月で5.16倍
9227マイクロ波化学8723,1054ヵ月で3.56倍
9218メンタルヘルステクノロジーズ7201,9854ヵ月で2.75倍
4575キャンバス4962,9758ヵ月で5.99倍
6338タカトリ3,3109,7608ヵ月で2.94倍
3856Abalance1,5566,1807ヵ月で3.97倍
7794イーディーピー10,54030,2507ヵ月で2.87倍

その他、配信から株価2倍超えで現在も注目中のゲームカード・ジョイコホールディングス(6249)やpluszero(5132)はわずか数カ月での上昇となりました。

ここまで相場の流れに上手く乗れていないと少しでも思われる方は、相場の流れに沿ったテーマ株を配信してきている「新生ジャパン投資」のような株情報サイトをチェックしておくことをオススメします。

株は“その時々の強いテーマ株を上手く狙えるかどうか”で日々の収支が大きく違ってくるかと思いますが、世の中が大きく変わった2020年、2021年にかけてだとコロナウイルス関連銘柄(ワクチン関連株・バイオ株)や、ウィズコロナ関連銘柄(テレワーク関連株や巣ごもり消費関連株など)を上手く狙えた人と狙えなかった人とで大きく収支の差があるのではないでしょうか。

テーマ性の流れに沿った銘柄を上手く狙えた方は結構な利益を得れているのではないかと思いますが、今後これからまた色々とテーマ性を強めてくる銘柄はあるかと思うので、効率良く期待値が高い情報を集め収益性が高いテーマ株投資をしていきたいと思われる方は、「新生ジャパン投資」のような業界で著名な方が顔を出していて、利益に繋がる銘柄情報を配信してきているサイトをチェックしておくのがベターかと思います。

2023年は「メタバース」や「自動運転車(つながる車)」や「遠隔医療」などに絡んだテーマ株の中から大きな盛り上がりをみせる銘柄が色々と出てくるかも?

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投資顧問・株情報サイト【新生ジャパン投資】

※今回の記事で取り上げた銘柄の時価総額とPERの表記は2022年5月13日時点となっています。