2023年4月、岸田総理大臣はビルの壁や曲がった場所にも貼れる次世代の太陽電池として期待されるペロブスカイト太陽電池について、2030年を待たずに早期に社会実装を目指すと発表しました。
あわせて、政府はこうした新しい再エネ技術を普及させるため、脱炭素化を推進するための国債「GX移行債」を発行し、民間の投資を後押ししていく方針だとしています。
大量生産が可能になればコストも安くなり、原材料は輸入に頼る必要がないとされているペロブスカイト太陽電池。
今回はこのペロブスカイト太陽電池に関わる事業を行っているペロブスカイト太陽電池関連銘柄の値動きなどについてまとめ、それに伴う急騰例もご紹介していこうと思います。
目次
ペロブスカイト太陽電池とは

ペロブスカイトと呼ばれる結晶構造を持つ化合物を用いる「ペロブスカイト太陽電池」です。塗布や印刷技術で量産でき、ゆがみに強く軽い太陽電池の実現が期待されており、実用化は最短で2025年、遅いと5年以上かかると予測されています。
ペロブスカイトとは灰チタン石のことで、複酸化物がとる独特の結晶構造は「ペロブスカイト構造」と呼ばれます。コンデンサーの材料であるチタン酸バリウムや、銅酸化物の高温超伝導体がとる結晶構造として知られています。
ペロブスカイトを用いた太陽電池は、リジッド基板とリムーバー基板の両方を用いて製造することができるため、安価であることに加えて、より軽量で柔軟性を持たせられる可能性があると言われています。
2009年にハロゲン化鉛系ペロブスカイトを利用した太陽電池が桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授が09年に原型となる論文を発表し、世界で研究が進み、直近7年で変換効率が約2倍に向上し次世代太陽電池の本命に躍り出ることに。
この流れから政府は太陽電池の設置場所が増え再生可能エネルギーの導入拡大が見込める、また主要材料のヨウ素の生産量は日本が世界シェアの約3割を占め資源リスクが低いなどの理由で実用化を後押しするとしています。
富士経済は2023年3月、ペロブスカイト太陽電池などの市場展望をまとめた「2023年版 新型・次世代太陽電池の開発動向と市場の将来展望」を公表し、ペロブスカイト太陽電池の市場は、2035年に1兆円規模に拡大するとしています。
ペロブスカイト太陽電池の特徴

ペロブスカイト太陽電池は低温プロセスにより製造されることにより製造過程の電力消費量も小さく、1日に製造できる量が多いことから低コスト化が期待できます。
塗布(スピンコート)技術で容易に作製できることから既存の太陽電池よりも低価格となり、さらにフレキシブルで軽量な太陽電池が実現でき、シリコン系太陽電池では困難なところにも設置することが可能になります。
このような特徴を有する太陽電池で、シリコン系太陽電池と同程度の変換効率を有するものはありませんでした。
ペロブスカイト太陽電池の利用
ペロブスカイト太陽電池は2021年9月に世界で始めて量産され、ポーランドのスタートアップ企業が建物の外壁などに設置する電池として出荷。普及すれば世界の再生可能エネルギーの割合が高まる可能性があります。
ペロブスカイト太陽電池の軽量かつフレキシブルさにより、航空・宇宙分野をはじめとした機械、センサーや腕時計のような機器類、建物や高架橋などの構造物への設置など、用途が広がる可能性を秘めています。
ペロブスカイト太陽電池関連銘柄の本命株
ペロブスカイト太陽電池関連銘柄の本命株として注目すべきはホシデン(6804)、リコー(7752)、パナソニックホールディングス(6752)、三菱マテリアル(5711)。さらにフジプレアム(4237)も本命株と言えます。東芝も本命ではありますが、上場廃止が決定したことを受けて割愛しています。
ペロブスカイト太陽電池関連銘柄 本命株 ホシデン(6804)

ホシデン(6804)は2021年よりペロブスカイト太陽電池事業への参入を表明。翌2022年にはデジタル端末の電源モジュール部品などで活用が見込まれるペロブスカイト太陽電池の事業を強化するため京都大学発スタートアップのエネコートテクノロジーズ(京都府久御山町)に出資しています。エネコートテクノロジーズは京大化学研究所の若宮淳志教授が取り組んできたペロブスカイト太陽電池関連の研究を生かす狙いで設立されており、
ペロブスカイト太陽電池関連銘柄 本命株 リコー(7752)

リコー(7752)はペロブスカイト太陽電池のルーツとも言える色素増感太陽電池(DSSC)を実用化レベルまで引き上げた実績を持つことから宇宙航空研究開発機構(JAXA)との共同研究を行っており、リコーの持つ技術を宇宙開発に転用し、コストダウンやイノベーションを図ろうとしています。
ペロブスカイト太陽電池関連銘柄 本命株 パナソニックホールディングス(6752)

パナソニックホールディングス(6752)は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とともに技術開発を進めており、2020年に実用化レベルのモジュールで世界最高のエネルギー変換効率を達成しています。
ペロブスカイト太陽電池関連銘柄 本命株 三菱マテリアル(5711)

三菱マテリアル(5711)もエネコートテクノロジーズに出資しており、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「グリーンイノベーション基金事業/次世代型太陽電池の開発」にも参画しています。
ペロブスカイト太陽電池関連銘柄 本命株 フジプレアム(4237)

フジプレアム(4237)は太陽光発電システム施工・販売を行っている会社で京都大学とともにペロブスカイト太陽電池の開発に取り組んでおり、2021年に世界で初めて、ペロブスカイト型太陽電池の量産化に成功。フィルム太陽電池研究コンソーシアムに参画するなど実用化に向けて着実に開発が進んでいます。2023年4月、政府は『曲がる太陽電池』を2030年までに普及させる方針を打ち出す」と報じられたことで大きく注目されました。
ペロブスカイト太陽電池関連銘柄の出遅れ株
ペロブスカイト太陽電池関連銘柄 出遅れ株 積水化学工業(4204)

ペロブスカイト太陽電池関連銘柄 出遅れ株 伊勢化学工業(4107)

ペロブスカイト太陽電池関連銘柄 出遅れ株 K&Oエナジーグループ(1663)

ペロブスカイト太陽電池関連銘柄 出遅れ株 サムコ(6387)

ペロブスカイト太陽電池関連銘柄 出遅れ株 カネカ(4118)

ペロブスカイト太陽電池関連銘柄 出遅れ株 豊田合成(7282)

ペロブスカイト太陽電池関連銘柄を狙うには?
ペロブスカイト太陽電池は今後も急成長が期待されるとともに、多くのベンチャー企業が参入したり、或いは投資・出資したりと発展し続ける分野と言えるため、長期的なテーマとしても注目されると言えます。
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配信銘柄 | 配信日/始値 | 高値日/高値 | 騰落率 |
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アースインフィニティ(7692) | 2023/2/9 132円 | 2023/4/14 890 | 574.24% |
クリングルファーマ(4884) | 2023/1/17 640円 | 2023/3/6 1,404 | 119.38% |
pluszero(5132) | 2023/1/16 4,480円 | 2023/3/6 10,300 | 129.91% |
TDSE(7046) | 2023/1/24 1,635円 | 2023/3/27 3,420 | 109.17% |
イーディーピー(7794) | 2023/1/11 20,280円 | 2023/2/8 30,250 | 49.16% |
マイクロ波化学(9227) | 2023/1/6 2,026円 | 2023/1/12 2,745 | 35.49% |
ASIAN STAR(8946) | 2023/1/19 94円 | 2023/2/22 158 | 68.09% |
セルシス(3663) | 2023/1/20 747円 | 2023/2/13 690 | -8.26% |
サンクゼール(2937) | 2023/2/14 3,100円 | 2023/4/10 4,735 | 52.74% |
三光産業(7922) | 2023/2/15 362円 | 2023/4/3 730 | 101.66% |
※上記は実績の一部を抜粋しています。同社提供銘柄の全てにおいて同様の結果が得られる訳ではなく、買い推奨後に下落した事例もございます。
もちろん全ての銘柄が上昇するわけではありませんが、例えば去年から何度も配信されていたアースインフィニティ(7692)は説明不要の上昇となっています。

また比較的短期間で上昇している銘柄が多いのも特徴的。これだけの成果が出る銘柄を無料で見られるので、銘柄選びにお悩みの方は参考になるんじゃないかと思います。
上記の配信結果からも株エヴァンジェリストのすごさはお分かり頂けたかと思います。
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