半導体製造装置とは、文字通り半導体を製造するための装置のこと。
日本半導体製造装置協会(SEAJ)がまとめた日本製半導体製造装置の7月の販売高は前月比8%増の2800億4100万円と、年度末の反動で販売が落ち込んだ影響もなくなり4カ月ぶりにプラスになりましたが、前年同月比ではマイナス。
現実的には好調とは言い難いものの、生成AI向け需要に高まる期待もあるのが現状です。
今回はこの半導体製造装置に関わる事業を行っている半導体製造装置関連銘柄の値動きなどについてまとめ、それに伴う急騰例もご紹介していこうと思います。
半導体製造装置とは
半導体製造装置は半導体デバイスを製造するために必要な「製造装置」のことを言います。半導体の材料を洗浄する工程、フォトリソグラフィという回路のパターンを転写する工程、検査をする工程、組み立てる工程など本当に工程が多様で、これらの半導体製造に必要な装置をまとめて呼ばれています。英語では「Semiconductor Production Equipment」と表現することから略してSPEと呼ばれる場合もあります。
半導体の加工には¹マイクロメートル(µm)、ナノメートル(nm)レベルの精度が必要とされており、これらの単位で人の手で行うことは不可能なため、専用の加工装置が必要となります。半導体製造装置は大きくわけて、半導体設計用装置やマスク製造用装置、ウェハ製造用装置、ウェハプロセス用処理装置、組立用装置、検査用装置、半導体製造装置用関連装置に分類できます。
半導体業界では、半導体そのものを一貫して開発・設計・組み立て・検査・販売までを手がけるメーカーと半導体メーカーがあり、メーカーに必要な装置を提供してサポートをしている企業があるという構造になっています。
現在、国内メーカーのシェアは3割程度ですが、製造工程によっては9割を超える製造装置のシェアを有し、経済産業省は、「日本の半導体産業は30年以上にわたり凋落してきたが、これに対して日本の半導体製造装置メーカーや材料メーカーは、世界市場で圧倒的なシェアを有しており、半導体製造サプライチェーンにおいて不可欠な存在となっている」と半導体・デジタル産業戦略検討会議資料の最新版(2023年5月30日付)と述べるほど、日本企業が強い分野です。
半導体製造装置へのAIの応用
半導体市場はコロナ禍の影響もあり直近での回復の兆しが見えない状況が続いているものの、多くの業界団体や市場調査会社は2024年には回復すると見込んでいます。
そのカギの一つと言えるのがAIの応用だと言えます。
これまでは半導体製造装置がAI用のチップを製造するという形が主だったものでしたが、半導体製造装置が製造したAIチップは半導体製造装置自体に搭載され、歩留まりや生産スピードを改善する原動力、更にはこれまで人間では改善できなかった開発課題の解決や、新材料の発掘といった用途でも期待されています。
半導体製造装置関連銘柄の本命株
半導体製造装置関連銘柄の本命株として注目すべきは東京エレクトロン(8035)、レーザーテック(6920)、アドバンテスト(6857)、ディスコ(6146)。さらに信越化学工業(4063)、SUMCO(3436)、SCREENホールディングス(7735)、東京精密(7729)も本命株と言えます。
半導体製造装置関連銘柄 本命株 東京エレクトロン(8035)

東京エレクトロン(8035)は2021年日本経済新聞社が集計した「主要商品・サービスシェア調査」で、世界シェアが4位から3位に上昇。エッチング(表面加工)、コータ・デベロッパ(塗布現像装置)など前工程に強みがあり、EUV露光向けのコータ・デベロッパーではシェア100%を誇ります。2024年3月期1Qは17.3%減収、29.9%営業減益。
半導体製造装置関連銘柄 本命株 レーザーテック(6920)

レーザーテック(6920)は半導体マスク欠陥検査装置が主力。マスクブランクス(転写原版)の検査装置でシェア100%を誇り、EUV露光用検査市場でも市場を独占し、直近10年間で売上高を7倍超に急成長させています。
半導体製造装置関連銘柄 本命株 アドバンテスト(6857)

アドバンテスト(6857)は半導体検査装置は市場全体で57%のシェアを誇り世界首位級。DRAMなどメモリ半導体向けではトップ。5G向けのテスターでも先行しています。アメリカの半導体大手「エヌビディア(NVIDIA)」とも創業時から取引があり、エヌビディアの好決算にも反応しました。
半導体製造装置関連銘柄 本命株 ディスコ(6146)

ディスコ(6146)は半導体ウエハを切る(切断装置)、削る(研削装置)、磨く(研磨装置)で世界首位。消耗品の砥石でも稼いでいます。シェアの高さを活用し、顧客ニーズに対応したソリューションの提供にも強みがあります。2023年に入り電子部品材料を切断・研削する製造装置の生産能力を約4割増強する方針を固めています。
半導体製造装置関連銘柄 本命株 信越化学工業(4063)

信越化学工業(4063)は半導体シリコンウエハで世界首位。工業製品等幅広い用途に使用される「塩ビ」製造で世界トップシェア。フォトレジスト(感光材)やマスクブランクス(転写原版)でも大手。
半導体製造装置関連銘柄 本命株 SUMCO(3436)

SUMCO(3436)は半導体シリコンウエハの専業。先端の直径300ミリウエハルなどに強みがあります。
半導体製造装置関連銘柄 本命株 SCREENホールディングス(7735)

SCREENホールディングス(7735)は半導体製造装置の大手。ウエハ洗浄装置の世界トップメーカー。
半導体製造装置関連銘柄 本命株 東京精密(7729)

東京精密(7729)は超精密位置決め技術を活かして半導体製造装置に展開。ウエハ検査装置では世界シェア首位。
半導体製造装置関連銘柄の出遅れ株
半導体製造装置関連銘柄 出遅れ株 東京応化工業(4186)

半導体製造装置関連銘柄 出遅れ株 アルバック(6728)

半導体製造装置関連銘柄 出遅れ株 QDレーザ(6613)

半導体製造装置関連銘柄 出遅れ株 オキサイド(6521)

半導体製造装置関連銘柄 出遅れ株 シグマ光機(7713)

半導体製造装置関連銘柄を狙うには?
半導体製造装置は半導体そのもののテーマ性と連動する場合も多く、今後の回復が期待されるとともに、多くのベンチャー企業が参入したり、或いは投資・出資したりと発展し続ける分野と言えるため、長期的なテーマとしても注目されると言えます。
今回のようなテーマは、報道がきっかけとなっていることが大きいため、短期的な投資を目的としてリアルタイムに最新のニュースや話題性に絡んだ銘柄情報などを配信している株情報サイトで取り上げられる可能性も十分にありますので、メルマガ登録するなどして、『自分で時間をかけて色々と情報をチェックする』のではなく『アナリストなどが簡潔にまとめてくれた情報をリアルタイムに受け取る』ようにしておくといいかと思います。
特に話題性の高いテーマは物色されやすいものの、具体的な銘柄選定が難しい場合もありますので、テーマの中から個別銘柄を直接取り上げてくれる株情報サイトは非常に参考になります。
この後の相場で流れに沿ったテーマ株を上手く物色していきたいと少しでも思われる方は、試しにでも一度、銘柄情報など株式投資に関連する情報を配信しているサイトを日々のトレードに活用してみることをおすすめします。
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株初心者の方はご存じないかもしれませんが、20年以上にわたり数多くの大化け銘柄を輩出し続け、相場界のレジェンドとまで言われているのが『高山緑星』こと「前池英樹」です。
証券コード | 推奨銘柄 | 配信時株価 | 高値 | 推移 |
---|---|---|---|---|
5595 | QPS研究所 | 943 | 4,975 | 3ヵ月で5.27倍 |
3778 | さくらインターネット | 2,160 | 10,980 | 2ヵ月で5.08倍 |
5586 | Laboro.AI | 686 | 2,999 | 5ヵ月で4.37倍 |
7003 | 三井E&S | 691 | 2,898 | 3ヵ月で4.19倍 |
4011 | ヘッドウォータース | 6,320 | 20,490 | 5ヵ月で3.24倍 |
2970 | グッドライフカンパニー | 1,590 | 5,090 | 6ヵ月で3.20倍 |
3744 | サイオス | 412 | 1,285 | 1ヵ月で3.11倍 |
2160 | ジーエヌアイグループ | 1,390 | 3,865 | 7ヵ月で2.78倍 |
5285 | ヤマックス | 718 | 1,985 | 7ヵ月で2.76倍 |
4107 | 伊勢化学工業 | 8,080 | 20,750 | 7ヵ月で2.56倍 |
上記のような大化けを見せた銘柄はなんと無料で閲覧できる【朝刊】にて「本日の無料推奨銘柄」として紹介されていた銘柄です。
テーマ性を重視することで比較的短期間での上昇が狙える銘柄も多く、無料配信ながら上記のような大化けをするケースも。上記は極端かもしれませんが他にも比較的高いパフォーマンスとなっており、無料でチェックするには十分すぎる結果を残していると言えます。
ここまで相場の流れに上手く乗れていないと少しでも思われる方は、相場の流れに沿ったテーマ株を配信してきている「新生ジャパン投資」のような株情報サイトをチェックしておくことをオススメします。
株は“その時々の強いテーマ株を上手く狙えるかどうか”で日々の収支が大きく違ってくるかと思いますが、世の中が大きく変わった2020年、2021年にかけてだとコロナウイルス関連銘柄(ワクチン関連株・バイオ株)や、ウィズコロナ関連銘柄(テレワーク関連株や巣ごもり消費関連株など)、そして2023年生成AIが人気化したことをきっかけとしたAI関連株全般など、上手く狙えた人と狙えなかった人とで大きく収支の差があるのではないでしょうか。
テーマ性の流れに沿った銘柄を上手く狙えた方は結構な利益を得れているのではないかと思いますが、今後これからまた色々とテーマ性を強めてくる銘柄はあるかと思うので、効率良く期待値が高い情報を集め収益性が高いテーマ株投資をしていきたいと思われる方は、「新生ジャパン投資」のような業界で著名な方が顔を出していて、利益に繋がる銘柄情報を配信してきているサイトをチェックしておくのがベターかと思います。
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