円安が進み1ドル=150円台に突入し、政府の大規模な円買い介入が入ったとみられる動きを見せるなど、為替が活発となっています。
これは1990年8月以来およそ32年ぶりの円安水準。
2022年春頃の時点では対ドルだけでなくロシアのルーブルや中国の人民元に対しても値を下げ、世界の主要通貨の殆どに対し弱い動きとなっていましたが、ここにきて円は、世界のほかの国の通貨の中でも値下がりが際立っている状態です。
ニュースや報道を見て、なぜこんなに円安が進んでいるの?と思われた方も多いのではないでしょうか。
“為替ルートは国力で決まる”と言われていたりしますが、当ページでは今なぜ円安が進んでいるのかであったり、円安のメリットを受けそうな関連銘柄(輸出企業)についてまとめご紹介してみたいと思います。
今の日本の株式市場で投資妙味がありそうな銘柄をお探しの方はぜひ、最後までご参照になってみて下さい。
円安に今なぜ?メリットやデメリットについて
ロシアがウクライナに侵攻し問題となっているのに、「有事の円」「安全資産」として円は買われないの?
今なぜ円高ではなく円安となってきているの?
円安が進んでいる理由として多くのメディアでは“FRB(米連邦準備理事会)がインフレ抑制に向け利上げを行う姿勢を示しているのに対し、日銀は金融緩和を継続する方針を維持しており、日米の金利差が開くから”という点が挙げられています。
しかし、円は今ドルに対してだけ弱いという訳ではありません。
今起こっている円安は、“世界的に日本の通貨が売られている”ということであり、世界の主要通貨の中で円の価値が低く見られてきているということになります。
冒頭で為替ルートは国力で決まるといったことを記載しましたが、日本はロシアや中国より金の備蓄量が少なく、外貨準備に占める割合は3.8%ほどしかありません。(ロシアは25.3%)
金の産出は中国が1位でロシアは3位となりますが、ロシアは原油産出量や小麦生産量でも世界3位で、トウモロコシの生産量は世界10位となります。
金の備蓄量や産出量、エネルギー資源や食糧が日本より豊富な国と比べると、日本には円の価値を担保する金や資源や食糧がないと考えらます。
その上、少子化で経済成長も見込めそうにないとなれば、日本の通貨が売られ円安が進むのも必然と言えるかもしれませんね。
また、財務省が2022年1月21日に2022年度予算案をもとにした国債残高と利払い費の推計を公表しましたが、国債残高は2031年度末に1173兆800億円もの金額となり、利払い費は2022年度比で8割増の15兆3700億円となることが見込まれています。

出典:日本経済新聞 国債利払い費、31年度に15.3兆円 税収増でも高止まり(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA20A8G0Q2A120C2000000/)
日本の財政は①税収等(所得税、法人税、消費税など)と②公債(借金)で構成されていますが、①税収等では歳出全体の約2/3しか賄えておらず、残りの約1/3は②公債に依存している状況です。
この借金の返済は将来世代の税収等が充てられることになっており、将来世代へ負担を先送りしているということですが、その将来世代が少子化で少ない借金の多い日本という国に、経済成長を期待できるのかというところですね。
日銀が金融緩和をやめたくてもやめれないのは、金融緩和をやめて金利が上昇すると、国債による国家債務が巨額なため、国債利払い費の金額が大きくなってしまうからでしょう。
そうなると財政破綻が現実的なものとなってくるので、金利上昇を抑え込むほかに打つ手がない感じかと思いますが、また困ったら消費税の税率を引き上げるとかではなく、日本の偉い方達は、首が回るうちに国力を高めれるようしっかりと尽力して頂きたいものですね。
アベノミクス時の円安との違い
2012年以降、安倍晋三元首相が手掛けた「アベノミクス」などの経済政策の影響から、2015年頃にかけても円安が加速しました。
この時は1ドル=125円近辺までの円安となりましたが、ある種の誘導策であり、インフレ2%目標を掲げ日銀による大胆な金融緩和によって引き起こされたものです。
ただし今回の円安は日本の金融政策の影響ではなく、先ほど書いた「日米の金利差の開き」にあります。
この状況に対しFRB(米連邦準備理事会)のパウエル議長は世界経済や金融政策を議論する「ジャクソンホール会議」にて、金融引き締めに積極的な姿勢を見せたことで円安がさらに加速。これが140円台に突入するきっかけとなりました。
円安のメリットやデメリットについて
円安になると、輸出品の外国での価格が安くなります。
海外資産の価値が相対的に上がることで、日本の製品が海外で売れやすくなるため、海外へ製品を輸出し海外で販売している企業は円安メリットを受け業績が伸びやすいとされています。
例えば1ドル100円から1ドル110円へ円安ドル高が進んだ場合、従来1つ1ドル(100円)で海外で販売していたものが、1ドル(110円)で売れるようになり、円換算することで円での売上高や利益が増加することになります。
逆に、海外からの輸入製品や、輸入原材料などの値段は値上がりすることとなり、日本国内における物価は上がることとなります。
なので円安メリットを受けれそうな関連銘柄としては、海外へ製品を輸出し販売している企業が挙げられる感じとなります。
円安メリット関連銘柄(輸出企業)まとめ一覧
円安メリットを受けれそうな、海外へ製品を輸出し販売している企業と言えば、自動車や精密機器、電子機器や機械の製造・販売が主力の会社が思い浮かぶかと思いますが、100銘柄以上はあるかと思いますので、海外売上比率の高い銘柄や円安メリット関連株として注目されてきている印象の銘柄を一覧にまとめご紹介してみたいと思います。
証券コード | 企業名 | 時価総額(億円) | PER(倍) |
---|---|---|---|
7203 | トヨタ自動車 | 33,910 | 12.09 |
7974 | 任天堂 | 7,568 | 20.2 |
6981 | 村田製作所 | 5,061 | 14.73 |
6301 | コマツ | 2,818 | 12.10 |
6967 | 新光電気工業 | 518 | 7.73 |
6448 | ブラザー工業 | 689 | 13.26 |
7261 | マツダ | 766 | 9.55 |
7731 | ニコン | 572 | 13.20 |
7211 | 三菱自動車 | 916 | 10.17 |
6770 | アルプスアルパイン | 275 | 7.85 |
7732 | トプコン | 205 | 16.63 |
6890 | フェローテックホールディングス | 147 | 7.22 |
6440 | JUKI | 21 | 6.75 |
6262 | ペガサスミシン製造 | 23 | 13.65 |
5998 | アドバネクス | 5 | 41.90 |
※時価総額とPERは2022年9月9日時点
ざっと15銘柄ほど挙げてみましたが、中でも強い値動きをしてきているのは任天堂(7974)、ニコン(7731)、ペガサスミシン製造(6262)、アドバネクス(5998)あたりでしょうか。
他にも円安メリット関連銘柄で海外売上比率が高い銘柄はソニーグループ(6758)、アドバンテスト(6857)、TDK(6762)、ホンダ(7267)、ヤマハ発動機(7272)、日精エー・エス・ビー機械(6284)、太陽誘電(6976)、大真空(6962)、日本電産(6594)、東京エレクトロン(8035)、ファナック(6954)、シスメックス(6869)などたくさんあるかと思いますが、円安進行の恩恵を受けることが予想されそうな銘柄は、為替の動きと併せ今後の値動きを監視しておきたいところではないでしょうか。
逆に円安がデメリットとなる円高メリット関連株とされるニトリホールディングス(9843)は下げが目立つ展開となっていますが、投資テーマとして「円安メリット」が投資家から関心を集めてきている印象なので、チャートを見て良さそうなタイミングをしっかりと狙っていきたいところですね。
円安メリット関連銘柄(輸出企業) ペガサスミシン製造(6262)

円安メリット関連銘柄(輸出企業)の中でも強い値動きをみせてきているペガサスミシン製造(6262)ですが、同社は伸縮生地向け環縫いミシンでトップシェアを誇っている会社で、中国、アジア中心に海外進出しており、海外比率が92%となるようです。
インド、バングラデシュ向けを急拡大し、工業用ミシン世界トップのJUKI(6440)を経由した販売が今春にも開始予定のようですが、2022年3月期最終利益は前期比69.7%増の12億円で着地となる見通しとなっています。
決算発表を来月12日に控えている銘柄ですが、円安もあり上方修正が期待されていそうな感じでしょうか。
円安メリット関連銘柄の中では時価総額がまだ155億円ほどと軽めで、PERもまだ12.9倍ほどと低めな印象ですが、会社四季報春号で、2023年3月期最終利益は15億5000万円と予想されているようなので、引き続き強い値動きを期待したくなる銘柄ではないでしょうか。
円安メリット関連銘柄 ペガサスミシン製造(6262)の株価上昇を予想していたオススメの株情報サイト
ペガサスミシン製造(6262)のチャートを見ると堅調に上昇トレンドが続いているのが分かるかと思いますが、同社株に注目し買い予想している株情報サイトが『新生ジャパン投資』です。

ペガサスミシン製造(6262)は上の画像のようにサイト内で2022年4月8日の寄り付き前に配信された朝刊レポートにて公開されていましたが、“円安メリット株の業績急拡大予想銘柄”として買い予想されていますね。
“短期的利確値目安を800円に設定するが、全体相場動向見極めつつ中長期的には4桁乗せに向かう可能性秘める”と書かれているので、今後の値動きにも期待したいですね。
株式投資は“利確のタイミング”が難しかったりするかと思いますが、『新生ジャパン投資』では配信される銘柄情報に“エントリー値目安”や“利確値目安”や“ロスカット値目安”などの記載があるので、売買のタイミングに迷われたりする人にはとても日々のトレードに活用しやすい株情報サイトかと思います。
『新生ジャパン投資』は旬なテーマ性に絡んだ銘柄や買い材料がある株を市場営業日の毎朝8時40分頃に配信する【朝刊】で取り上げてきている印象ですが、テーマ株や材料株の急騰になかなか上手く乗れず、手持ち資金を思うように増やせないでいるという方は、短期急騰株を当ててきている『新生ジャパン投資』のような株情報サイトを試しにでも一度トレードに活用してみるといいかと思います。
『新生ジャパン投資』はラジオNIKKEI第1で放送されていた株式情報番組「源太緑星株教室」(※現在は放送終了)でコメンテーターをしていた高山緑星(本名:前池英樹)氏が代表を務めている株情報サイトですが、市場営業日に旬な銘柄情報やマーケット展望に関する情報などを配信してくれます。
そうした株情報サイトって利用料が高かったりするのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、朝夕の相場レポートは無料で読むことができ、「ペガサスミシン製造(6262)」はこの無料で閲覧できる【朝刊】にて「本日の無料推奨銘柄」として紹介されていた銘柄です。
『新生ジャパン投資』では毎朝(市場営業日)の【朝刊】の中で必ず1銘柄を無料推奨銘柄として提供しているので、株用のメールアドレスを作成し登録しておくと情報収集や銘柄選びにとても役立つと思います。
というより、ストラテジスト(投資戦略を考える専門家)が厳選し推奨する銘柄情報が市場営業日に毎朝無料で配信されているのに、チェックせずに見逃し続けてしまうのは本当に勿体ないかと思います。
- 短期急騰株を上手く狙えないでいる方。
- 旬なテーマ株・材料株に関する情報を要領良く入手したいと思われる方。
- 株で毎月10万、20万、30万としっかり利益を出していきたい方。
今時はネットで情報を色々とチェックできるようになり“いかに要領良く利益に繋がる銘柄情報をチェックできるかどうか”というのがあるかと思いますが、サラリーマンや主婦の方でも『新生ジャパン投資』のような株情報サイトをトレードに上手く活用し毎月結構なプラス収支を得ているという方も多かったりするのではないでしょうか。
また、最近は利用者が多い株情報サイトで旬なテーマ株や材料株が取り上げられることで物色人気が強まり株価を上げてくるケースも珍しくないと思います。
配信情報を見ている人が多いということは、つまりそれだけ配信された個別銘柄に配信情報を見ていた人の資金が向かいやすい(株価上昇に繋がりやすい)のではと考えられわけです。
こうした値動きをみせる銘柄には、勿論ですが、“配信情報を見ていた人”の方が、いち早く入れることでしょう。
いつまで経っても株価が上がらない銘柄、含み損となっている銘柄を保有し続けているという方も多いかと思いますが、投資が利益に繋がっていないという方は、どうすれば資金が向かう可能性が高い銘柄をしっかり狙えるかを改めて考えてみた方がいいかもしれません。
株式投資を行っていてなかなか思うように利益を出せないでいる方は、自分ひとりの考え(偏った考え)で投資先を選んでしまっていたり、買い材料にいち早く気付けていなかったり、相場の流れに上手く乗れないでいる人だったりするかと思います。
今回は円安メリット関連銘柄についてまとめてみましたが、相場の流れに沿った銘柄を上手くトレード出来ないでいるという方は、“旬な銘柄情報などを配信している株情報サイトをトレードに上手く活用してみる”ことをお勧めします。
『新生ジャパン投資』は登録したら高い料金を請求されるという訳ではないですし、いま“「withコロナ」時代の新成長株として、ここからの相場で資金流入が起こると予測する「あるテーマ」により大化けする可能性を秘めた1銘柄”を無料で推奨してもらえるので、ペガサスミシン製造(6262)のような株価推移を期待できる銘柄を知りたいと少しでも思われる方は、こうした機会を試しにでも活用してみるといいかと思います。
株式投資は“利益に繋がる情報をいかに要領良くチェックできるか”で毎日、毎月、毎年の収支が大きく違ってくるかと思ので、要領良く上昇期待値が高いテーマ株情報などを集め、株取引で100万、200万、300万と利益を得ていきたいと思われる方は、是非ご自身の目で『新生ジャパン投資』が取り上げる個別銘柄の株価推移をチェックしてみて下さい。
株情報サイトを上手く日々のトレードに活用している人としていない人とでは、今後のトレードにおける勝率や収支も大きく変わってくるのではないかと思います。
配信銘柄 | 配信日/株価 | 高値日/高値 | 最大上昇率 |
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ペガサスミシン製造(6262) | 2022/04/08 605円 |
2022/04/20 667円 |
+10.24% |
