パワー半導体・SiC、GaNなど次世代パワー半導体関連銘柄

成長が続くパワー半導体市場。電力を効率よく利用するためのパワー半導体は、電気自動車(EV)をはじめ脱炭素化に向けても欠かせないデバイスとなっており、2021年のパワー半導体企業の売上高ランキングトップ10に日本企業が5社もランクインしています。

つまり、パワー半導体関連銘柄への投資は長期的に見ても、今の日本株にとって重要なテーマのひとつとなっているわけです。

今回は、成長性の高いパワー半導体関連銘柄の中でも人気の王道株5銘柄本命株12銘柄、そのほか注目8銘柄の一覧・詳細説明も記載しているので、銘柄選定のお役に立てればと思います。

パワー半導体と半導体の違い

次世代パワー半導体とは?

出典:パワー半導体とは? – サンケン電気

以前まとめた「半導体(パワー半導体・EUV露光装置・製造装置)関連銘柄」でも触れていますが、パワー半導体は、制御や電力の変換を行う半導体です。高い電圧、大きな電流を扱うことができるような構造となっているため、通常の半導体と仕組みが違うのが特徴です。

半導体デバイスは主にCPU、携帯電話やスマートフォン、身近なデジタル家電などに半導体が使われています。

一方でパワー半導体デバイスは、同じくCPU、携帯電話やスマートフォン、身近なデジタル家電などでも使われていますが、さらに電気自動車や電車、5G基地局、産業機器、太陽光発電などの電力制御に幅広く用いられています。

そしてパワー半導体の強みとして、直流電流を交流電流に変換、交流電流から直流電流に変換が可能で、交流の周波数を変える周波数変換などの機能を持っているため、省エネ化・省電力化への貢献がなされています。

そのような観点からも電気の無駄を極力少なくできるため、需要が高まっているわけです。

2021.01.14

電気自動車(EV)関連銘柄

2021.11.17

5G(第5世代移動通信システム)関連銘柄

次世代パワー半導体とは?

次世代パワー半導体とは?

出典:超高純度炭化ケイ素(SiC)- 太平洋セメント + 窒化ガリウム – JSW

高い電圧や高速な動作など一部の用途では、シリコンで実現できる性能に物理的な限界が訪れようとしているため、次世代パワー半導体として炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)などの化合物半導体にも注目が集まっています。

シリコンのパワー半導体に比べて、飛躍的な性能の改善が期待されており、SiC(シリコンカーバイド)は絶縁破壊電界強度がシリコン材料の10倍、バンドギャップがシリコン材料の3.3倍と圧倒的な違い。GaNでもバンドギャップがシリコン材料の3.4倍です。これらの要素からワイドバンドギャップ半導体とも呼ばれています。

また、第3のパワー半導体として、消費電力を大幅に抑えることが期待されている酸化ガリウム(Ga203)パワー半導体にも注目が集まっています。

SiCパワー半導体とは

パワー半導体は大きな電圧、大きな電流を扱うため、主要素材はSi(シリコン/ケイ素)が使用されています。

SiCパワー半導体とは、シリコンに代わる次世代素材「SiC」を使用したパワー半導体のこと。「SiC」とはシリコンカーバイド(炭化ケイ素)の略称で炭素とケイ素の化合物を指し、化合物半導体と呼ばれています。

絶縁破壊電界強度がシリコン材料の10倍、バンドギャップがシリコン材料の3.3倍と優れており、さらにデバイス作製に必要なp型、n型の制御が広い範囲で可能であることなどから、シリコンの限界を超えるパワーデバイス用材料として期待されています。

絶縁破壊電界強度とは?

絶縁破壊とは、電場によって物質中の電子が束縛を解かれること。絶縁破壊電界強度とは、絶縁破壊に必要な最少の電界が絶縁破壊強度のことをさす。

バンドギャップ(bandgap)とは?

半導体、絶縁体の分野においては、バンド構造における電子に占有された最も高いエネルギーバンド(価電子帯)の頂上から、最も低い空のバンド(伝導帯)の底までの間のエネルギー準位(およびそのエネルギーの差)を指す。

GaNパワー半導体とは

GaNパワー半導体はSiC同様、シリコンに代わる次世代素材として「GaN」を使用したパワー半導体のこと。「GaN」とはガリウムナイトライド(窒化ガリウム)の略称でガリウムと窒素の化合物を指し、こちらも化合物半導体と呼ばれています。

絶縁破壊電界強度がシリコン材料の10倍、バンドギャップがシリコン材料の3.4倍と優れており、「SiC」同様シリコンの限界を超えるパワーデバイス用材料として期待されています。

Ga203パワー半導体とは

酸化ガリウム(Ga203)は主にレーザーや蛍光体、発光材料として知られており、LED(発光ダイオード)基板などでの用途を見込んで研究されていた素材です。

2022年3月、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」において、大陽日酸は東京農工大学およびタムラ製作所(6768)子会社のノベルクリスタルテクノロジーと共同で、次世代半導体材料として注目される酸化ガリウム(β-Ga2O3)をハライド気相成長(HVPE)法によって6インチウエハ上に成膜することに世界で初めて成功。

業界の期待値も高く、第3のパワー半導体として注目を集めています。

パワー半導体関連銘柄が物色されるとき

パワー半導体関連銘柄に注目が集まる最大の理由は、成長性

例えば、CO2排出を抑え、地球環境に貢献する次世代自動車として近年、世界中で開発が加速している電気自動車(EV)。

パワー半導体は電気自動車(EV)の普及にも不可欠で、これらのポジティブなニュースが出るだけでパワー半導体関連銘柄が反応することも。

また次世代パワー半導体としてSiCパワー半導体関連銘柄、GaNパワー半導体関連銘柄への期待も重要。

省エネ化・省電力化の観点から見ても国策であることは否定できません。

つまり単なる成長性として注目できる以外にも様々な分野において長期的なテーマでありながら短期間での投資メリットもあるわけです。

パワー半導体関連・次世代パワー半導体関連銘柄として知られる王道の本命株まとめ

パワー半導体の世界市場で上位を占めるのは海外の企業ですが、2021年のパワー半導体企業の売上高ランキングでは、上位10社のうち5社が日本企業。

日本のパワー半導体は、世界市場の中で高い競争力を持っており、今後の成長にも期待ができます。

2021年のパワー半導体企業の売上高ランキング上位10社に含まれた王道5銘柄

証券コード 企業名 補足
6503 三菱電機 SiCパワー半導体事業拡大の設備投資・5G基地局用GaN増幅器モジュールの小型・高効率化技術を開発。
6504 富士電機 パワー半導体メーカー。SiCパワー半導体の生産ラインを新設。
6502 東芝 パワー半導体メーカー。パワー半導体の研究開発だけで5年間に1000億円を投入する計画を発表。
6723 ルネサスエレクトロニクス パワー半導体メーカー。電力制御に使うパワー半導体の増産に約900億円を投じると発表。
6963 ローム ロームのSiCパワー半導体の世界シェアは現在14%。25年度にシェアを30%に引き上げを目指す。

その他パワー半導体関連・次世代パワー半導体関連の本命12銘柄

証券コード 企業名 補足
6707 サンケン電気 パワー半導体を中心としたパワーエレクトロニクスの専業メーカー。
6755 富士通ゼネラル 子会社の富士通ゼネラルエレクトロニクスが小型GaNモジュールを業界に先駆け開発。
6844 新電元工業 GaNを搭載したパワーモジュールの開発。
4063 信越化学工業 窒化ガリウム(GaN) 基板および関連製品の開発。
6920 レーザーテック SiCやGaNを使った次世代パワー半導体の実用化および電気自動車の普及に不可欠なリチウムイオン電池などの二次電池の性能と安全性の向上に貢献。
5801 古河電気工業 電力制御に使うパワー半導体の基板向け無酸素銅条「GOFC」の開発。
6981 村田製作所 独自の実質上無損失のチャージポンプ技術を用いたパワー半導体メーカー。小電力パワー半導体を設計・販売。
3089 テクノアルファ パワー半導体製造に必要不可欠. な高精度な装置の開発・設計・製作。
5381 Mipox パワー半導体材料「ダイヤモンドウェーハ」のエッジ研磨加工サービスを提供。
6521 オキサイド 半導体の装置メーカー向けにレーザー光源などを供給。
6387 サムコ SiCやGaNといった化合物半導体の加工用のプラズマCVD装置、ドライエッチング装置、ドライ洗浄装置の製造。
7282 豊田合成 GaNパワー半導体開発が環境省のCO2削減プロジェクトに採択。

パワー半導体関連・次世代パワー半導体関連銘柄の注目株8銘柄

証券コード 企業名 補足
6338 タカトリ SiCなどの硬脆性材料およびソーラパネル等のシリコンインゴットの精密切断加工機の専門メーカー。
1966 高田工業所 SiCウエハーを高速・高品質に切断できる超音波カッティング装置CSXシリーズを展開。
6721 ウインテスト パワー半導体用ダイナミックバーンインシステム(稼働試験装置)を展開。
6337 テセック パワー半導体の電気特性を高速・高精度に測定するテストシステムの開発・製造・販売。
7271 安永 パワーデバイスチップの外観検査装置の製造・販売。
5801 三社電機製作所 パワー半導体と電源機器を製造販売しているメーカー。
4004 昭和電工 SiCエピウェハー外販メーカー。SiCパワー半導体向け6インチ単結晶基板の提供。
3089 浜井産業 ラップ盤の大手メーカー。SiCウエハーなど新材料に対応した独自の研磨技術と研磨機を提供。

パワー半導体関連・次世代パワー半導体関連銘柄の株価チャート

パワー半導体関連銘柄 王道 三菱電機(6503)

6503 三菱電機のチャート

パワー半導体関連銘柄 王道 富士電機(6504)

6504 富士電機のチャート

パワー半導体関連銘柄 王道 東芝(6502)

6502 東芝のチャート

パワー半導体関連銘柄 王道 ルネサスエレクトロニクス(6723)

6723 ルネサスエレクトロニクスのチャート

パワー半導体関連銘柄 王道 ローム(6963)

6963 ロームのチャート

パワー半導体関連銘柄 本命 サンケン電気(6707)

6707 サンケン電気のチャート

パワー半導体関連銘柄 本命 富士通ゼネラル(6755)

6755 富士通ゼネラルのチャート

パワー半導体関連銘柄 本命 新電元工業(6844)

6844 新電元工業のチャート

パワー半導体関連銘柄 本命 信越化学工業(4063)

4063 信越化学工業のチャート

パワー半導体関連銘柄 本命 レーザーテック(6920)

6920 レーザーテックのチャート

パワー半導体関連銘柄 本命 古河電気工業(5801)

5801 古河電気工業のチャート

パワー半導体関連銘柄 本命 村田製作所(6981)

6981 村田製作所のチャート

パワー半導体関連銘柄 本命 テクノアルファ(3089)

3089 テクノアルファのチャート

パワー半導体関連銘柄 本命 Mipox(5381)

5381 Mipoxのチャート

パワー半導体関連銘柄 本命 オキサイド(6521)

6521 オキサイドのチャート

パワー半導体関連銘柄 本命 サムコ(6387)

6387 サムコのチャート

パワー半導体関連銘柄 本命 豊田合成(7282)

7282 豊田合成のチャート

パワー半導体関連銘柄 注目 タカトリ(6338)

6338 タカトリのチャート

パワー半導体関連銘柄 注目 高田工業所(1966)

1966 高田工業所のチャート

パワー半導体関連銘柄 注目 ウインテスト(6721)

6721 ウインテストのチャート

パワー半導体関連銘柄 注目 テセック(6337)

6337 テセックのチャート

パワー半導体関連銘柄 注目 安永(7271)

7271 安永のチャート

パワー半導体関連銘柄 注目 三社電機製作所(5801)

5801 三社電機製作所のチャート

パワー半導体関連銘柄 注目 昭和電工(4004)

4004 昭和電工のチャート

パワー半導体関連銘柄 注目 浜井産業(3089)

3089 浜井産業のチャート

パワー半導体関連銘柄の値動きを上手く狙いたい人は?

富士経済は2022年5月、パワー半導体の世界市場を調査し、電動車や再生可能エネルギーの普及などによって、需要拡大が期待されるパワー半導体市場は、2022年見込みの2兆3386億円に対し、2030年は5兆3587億円規模に拡大すると予測。

電気自動車(EV)や5G関連などの情報通信機器分野の今後の動向や、省エネにおける世界のムードもパワー半導体関連銘柄の値動きを後押ししていくと考えられます。

単にパワー半導体に関係する将来性なのか、SiCパワー半導体、GaNパワー半導体に関わるものかで選ぶべき銘柄も変わってくるため、短期的な投資の場合の銘柄選定は少し戸惑うかもしれません。

パワー半導体に関わる事業を行っていても他の事業での業績が良くない場合はスムーズな値動きとならないことも起こり得ますので、単に思惑だけで買うのか、実績のある企業で手堅く行くか、選べる手法に幅のあるテーマだと思います。

今回はパワー半導体関連銘柄・次世代パワー半導体関連銘柄についてまとめてみましたが、こうしたテーマ株はニュースや新聞で取り上げられたり、著名なアナリストが紹介したりするなどして物色人気を強めてくるケースが多いです。

なので投資家からの注目を集め株価を上げてくる銘柄を上手く狙いたいと思われる方は、リアルタイムに最新のニュースや話題性に絡んだ銘柄情報などを配信している株情報サイトにメルマガ登録するなどして、『自分で時間をかけて色々と情報をチェックする』のではなく『アナリストなどが簡潔にまとめてくれた情報をリアルタイムに受け取る』ようにしておくといいかと思います。

この後の相場で流れに沿ったテーマ株を上手く物色していきたいと少しでも思われる方は、試しにでも一度、銘柄情報など株式投資に関連する情報を配信しているサイトを日々のトレードに活用してみることをおすすめします。

テーマ株投資に役立つ!オススメの株情報サイト【新生ジャパン投資】

新生ジャパン投資」は、ラジオNIKKEI第1で毎週火曜に配信している株式情報番組「株教室」(※現在は放送終了)でコメンテーターをしている「高山緑星」こと「前池英樹」が代表を務めている株情報サイトです。

株初心者の方はご存じないかもしれませんが、20年以上にわたり数多くの大化け銘柄を輩出し続け、相場界のレジェンドとまで言われているのが「高山緑星」こと「前池英樹」です。

2022年以降の一部配信銘柄
証券コード配信銘柄安値高値推移
4393バンク・オブ・イノベーション3,16016,3004ヵ月で5.15倍
9227マイクロ波化学8723,1054ヵ月で3.56倍
9218メンタルヘルステクノロジーズ7201,9854ヵ月で2.75倍

その他、人工ダイヤ関連としても知られるイーディーピー(7994)が、配信後4カ月で株価2.6倍以上、次世代パワー半導体関連のタカトリ(6338)は株価2.19倍となっており、現在も継続的な値動きになっている点にも注目。これらはすべて無料で配信されています。

ここまで相場の流れに上手く乗れていないと少しでも思われる方は、相場の流れに沿ったテーマ株を配信してきている「新生ジャパン投資」のような株情報サイトをチェックしておくことをオススメします。

株は“その時々の強いテーマ株を上手く狙えるかどうか”で日々の収支が大きく違ってくるかと思いますが、2020年、2021年にかけてだとコロナウイルス関連銘柄(ワクチン関連株・バイオ株)や、ウィズコロナ関連銘柄(テレワーク関連株や巣ごもり消費関連株など)を上手く狙えた人と狙えなかった人とで大きく収支の差があるのではないでしょうか。

テーマ性の流れに沿った銘柄を上手く狙えた方は結構な利益を得れているのではないかと思いますが、今後これからまた色々とテーマ性を強めてくる銘柄はあるかと思うので、効率良く期待値が高い情報を集め収益性が高いテーマ株投資をしていきたいと思われる方は、「新生ジャパン投資」のような業界で著名な方が顔を出していて、利益に繋がる銘柄情報を配信してきているサイトをチェックしておくのがベターかと思います。

2023年は「メタバース」や「自動運転車(つながる車)」や「遠隔医療」などに絡んだテーマ株の中から大きな盛り上がりをみせる銘柄が色々と出てくるかも?

今、新生ジャパン投資から"次なる大化け候補株1銘柄"を無料で配信してもらうことができますが、長きにわたり大化け銘柄を輩出し続けてきている相場界のレジェンドの銘柄発掘力を体感できるかと思いますので、利益に繋がる銘柄を知り、チャンスを逃さずしっかりと資産を形成していきたいと思われる方は、この無料で試せる機会をぜひ活用してみて下さい。↓↓

投資顧問・株情報サイト【新生ジャパン投資】

パワー半導体関連銘柄・次世代パワー半導体関連銘柄にも関連報道が増えてきたら定期的に更新していこうと思います。