IOWN構想・6G関連銘柄の本命株・出遅れ株は?NTTがIOWN構想下のネットワークを提供開始

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2020年3月、5Gのサービス提供が開始となり話題となりましたが、1G・2G・3G・4G・5Gに続く無線通信システム「6G(第6世代移動通信システム)」を2030年代に実用化すべく、世界の通信会社や通信機器メーカーが研究開発を進めてきている中、2024年、IOWNを活用した世界初の国際ネットワークが開通。

通信速度はどこまで高速化できるものなのかという印象ですが、「自動運転車」「遠隔医療」「IoT」「AI」「遠隔操作(ドローン)」「XR(VR、AR、MR)」など、通信環境の高速化は幅広い技術へのニーズがあることから、6Gが開発されれば高い需要が期待されます。

日本は5Gの展開で世界に遅れをとったことから、6Gでは先んじるべく取り組んできているようなので、投資家としてはどのような企業が関連銘柄として挙げられ将来性がありそうかを把握し、中長期的な株価上昇を期待できそうな株式がないか探っておきたいところではないでしょうか。

まだ少し先の話かもしれませんが、今後注目を集めてくることが予想されるテーマ株かと思いますので、今回は次世代通信規格「6G」に必要な光通信技術「IOWN(アイオン)構想」に注目し、「IOWN構想・6G関連銘柄」についてまとめ、ご紹介してみたいと思います。

人気テーマを上手く狙いたい人にお勧めの投資手法についても記載していますので、是非最後までご参照になってみて下さい。

IOWN構想とは?6Gに必要な光通信技術

「IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想」とは、光を中心とした革新的技術を活用し、従来のインフラの限界を超えた高速大容量通信ならびに膨大な計算リソース等を提供可能とする、端末を含むネットワーク・情報処理基盤の構想を言います。

米国にフォーラムの拠点を置き、設立企業である「NTT」「米Intel(インテル)」「ソニー」に加え、「Ericsson(エリクソン)」「米NVIDIA(エヌビディア)」など、世界の通信大手が加盟し、2024年の仕様確定、2030年の実用化に向け研究開発が進められてきている次世代ネットワーク構想です。

IOWNの読み方は?IOWN構想の内容をわかりやすく

IOWN構想とは

出典:NTT 研究開発「IOWN構想とは?」(https://www.rd.ntt/iown/)

「IOWN」の読み方は「アイオン」で、スマートな社会を実現していく要素として「オールフォトニクス・ネットワーク」「デジタルツインコンピューティング」「コグニティブ・ファウンデーション」の3つが挙げられています。

IoT、ビッグデータ、AIなどの活用が進み、膨大なデータ量を処理するのに消費電力が増大し、持続的な成長が困難になってくるのではないかという課題が挙げられてきていますが、そうした経緯を踏まえ、“持続可能な成長を実現するための技術的な課題解決を目指す新しい情報流通基盤の構想”と考えるとより分かりやすいのではないでしょうか。

IOWN構想の要素「オールフォトニクス・ネットワーク」とは

ネットワークに接続される“ヒトやモノ”の増加に伴い、大量な情報処理に必要な電力消費をどう抑制するかであったり、よりミッションクリティカルなサービス要件を達成するにはどうすればいいかなどが課題となってきています。

※ミッションクリティカルとは:任務や業務の遂行に必要不可欠な要素のこと。

「オールフォトニクス・ネットワーク」とは、こうした課題を解決すべく、ネットワークから端末まで、「エンドツーエンド(ESE)」に「フォトニクス(光)ベースの技術」を導入することで、従来のエレクトロニクス(電子)ベースの技術では困難な、超低消費電力、大容量、低遅延なネットワーク実現を目指そうという構想で、“ネットワークの光化”と“エンドツーエンドでの光技術活用”が、IOWN構想の実現において極めて重要な役割を果たすと考えられてきています。

IOWN構想の要素オールフォトニクス・ネットワークの例

出典:NTT 研究開発「IOWN オールフォトニクス・ネットワークの目標性能」(https://www.rd.ntt/iown/0002.html)

「オールフォトニクス・ネットワーク」では上記画像のような3つの目標性能が掲げられてきていますが、波長を制御する「伝送媒体」「伝送装置」「情報処理基盤」「光電融合素子」などの開発により、「電力効率100倍(低消費電力)」を目指し、光ファイバにおけるより多くの多重化およびマルチコアファイバの拡充により「伝送容量125倍(大容量・高品質)」を目指すようです。

また、情報を圧縮することなく伝送する新技術を導入することで、エンドツーエンド遅延を200分の1にすることを目標値としています。

なので光ファイバなど伝送媒体を取り扱っている企業はIOWN構想に関連した銘柄として探っておきたいところでしょうか。

IOWN構想の要素「デジタルツインコンピューティング」とは

現実世界(リアル)のツイン(双子)をデジタル上に構築することを「デジタルツイン」と言いますが、NTTが提唱する「デジタルツインコンピューティング」では、多様化する産業やモノとヒトのデジタルツインを自在に掛け合わせ演算することにより、これまで総合的に扱えなかった組合せを高精度に再現し、未来予測もできるようになるというものです。

IOWN構想の要素デジタルツインコンピューティングの内容

出典:NTT 研究開発「IOWN デジタルツインコンピューティング構想」(https://www.rd.ntt/iown/0003.html)

従来は上記画像の様にデジタルツインを個別に利用し現状分析などを行っていましたが、デジタルツインコンピューティングではデジタルツインの複製・融合・交換により「自律的な社会システム」「未来社会デザイン」などの可能性・将来性をシミュレーション出来るようになる感じでしょうか。

また、デジタルツインコンピューティングではヒトの内面をも含む相互作用をサイバー空間上で実現することを可能とする新たな計算パラダイムを目指していて、実空間には存在しないデジタルツインの生成をも可能にしようとしているようです。

IOWN構想の要素「コグニティブ・ファウンデーション」とは

「コグニティブ(Cognitive)」とは日本語で「認知」を意味しますが、IOWN構想の要素「コグニティブ・ファウンデーション」は、あらゆるICT(情報通信技術)リソースを全体最適に調和させ、必要な情報をネットワーク上に流通させる機能を担っています。

具体的には、「マルチオーケストレータ」がクラウドやエッジ、ネットワークから端末まで含め様々なICTリソースの配備・構成の最適化を一元的に制御することで、ニーズに応えるオーバレイソリューション(物理的なネットワークの上に構築された仮想的なネットワーク)の迅速な提供を目指すというものです。

分かりやすく言うと、低消費電力化、大容量・高品質化などを実現するには、様々なICTリソースをより適切に利用できるようにする必要性があるので、散財するデータを処理する手段を連携させ、サービスの構築や運用に必要な機能群を提供する基盤を設けようという感じでしょうか。

簡単にまとめてみましたが、「IOWN(アイオン)」はネットワークから端末まで全てにフォトニクス(光)技術を導入する「オールフォトニクス・ネットワーク」、現実世界(リアル)とデジタル世界の掛け合わせによる未来予測を実現する「デジタルツインコンピューティング」、そしてあらゆるICT(情報通信技術)リソースを繋いで制御する「コグニティブ・ファウンデーション」の3つの要素からなる構想って感じですかね。

IOWN(アイオン)は次世代通信規格「6G」に必要な光通信技術として注目されてきていますが、NTTドコモは6Gの速度と容量について、“5Gの10倍を目指す”としています。

IOWN構想の実現に向けた技術開発ロードマップ

IOWN構想の実現に向けた技術開発ロードマップの画像

出典:NTT 研究開発「IOWN技術開発ロードマップ」(https://www.rd.ntt/iown/0005.html)

IOWN構想は、具体的な技術ロードマップが策定され実現に向け推進されてきています。

IOWN構想のロードマップは「NTT R&D Website」の「特集>IOW>ロードマップ」で見ることができますが、「大容量低遅延データ通信方式(光・無線アクセス大容量化:2023年)」
、「ICTインフラにおけるエネルギー効率の飛躍的向上(2023年)」などを見ると、まだ実用化まで時間を要することが分かり、「IOWN構想・6G関連銘柄」が中長期的な投資テーマであることが分かるのではないでしょうか。

IOWN構想への参加企業は2021年1月時点で35社に

IOWN構想に参画する企業一覧の画像

出典:日経XTECH「IOWNは最初から世界視野、死の谷越える3つの条件(https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/ne/18/00069/00005/)」

上記画像は2021年1月19日時点で「IOWN Global Forum」へ参画する企業35社です。

日本の会社で上場しているのは「NTT(9432)」「ソニー(6758)」「日本オラクル(4716)」「トヨタ自動車(7203)」「NEC(6701)」「富士通(6702)」「古河電気工業(5801)」「三菱電機(6503)」「味の素(2802)」「アンリツ(6754)」「伊藤忠テクノソリューションズ(4739)」「協和エクシオ(1951)」「信越化学工業(4063)」「住友電気工業(5802)」「電通(4324)」「三菱商事(8058)」「三菱ケミカルホールディングス(4188)」「ミライト(1417)」あたりでしょうか。

「IOWN Global Forum」に参加している企業は「IOWN構想・6G関連銘柄」の中でも本命株と言えそうなので、しっかりと注目しておきたいところですね。

日揮ホールディングス(1963)も「IOWN Global Forum」への参画を発表

日揮ホールディングス(1963)は2021年3月4日にプレスリリース『次世代情報通信基盤の実現を目指す「IOWN Global Forum」に参画』を発表。

「IOWN Global Forum」に参画するエンジニアリング企業は初となるようですが、同社は“IOWN構想の実現に向けてエンジニアリング企業として培ってきた技術、知見、ノウハウを提供してまいります”としています。

1963 日揮ホールディングスのチャート

日揮ホールディングス(1963)はエンジニアリング(生活に関する技術)国内首位で、世界各地で発電、石油、化学、LNG関連プラントの建設等を行っている会社ですが、IOWN構想を推進する上で同社の技術が求められてきそうな印象ですね。

IOWN構想へ参画する日本株一覧まとめ

    IOWN構想へ参画する日本株まとめ

  • 9432 NTT(通信事業者)
  • 6758 ソニー(総合電機)
  • 4716 日本オラクル(IT)
  • 7203 トヨタ自動車(自動車メーカー)
  • 6701 NEC(通信機器、IT)
  • 6702 富士通(通信機器、IT)
  • 5801 古河電気工業(光ファイバー)
  • 6503 三菱電機(総合電機)
  • 2802 味の素(食品メーカー)
  • 6754 アンリツ(計測機器メーカー)
  • 4739 伊藤忠テクノソリューションズ(IT)
  • 1951 協和エクシオ(電気通信工業)
  • 4063 信越化学工業(化学メーカー)
  • 5802 住友電気工業(光ファイバー)
  • 4324 電通(広告代理店)
  • 8058 三菱商事(商社)
  • 4188 三菱ケミカルホールディングス(化学メーカー)
  • 1417 ミライト(電気通信工業)
  • 1963 日揮ホールディングス(エンジニアリング)

2019年11月にNTTの「澤田純」社長がIOWN構想を提唱した際、“「IOWN Global Forum」に65社が参加を検討していること”を明らかにしましたが、参加企業は今後また増えていきそうな感じですかね。

NTTは「i-mode」の海外展開に失敗しており、IOWN構想も成功するかどうか分かりませんが、世界の錚々たる大手企業が参画してきているので、世界市場で主導権を握れるよう、研究開発が上手く進められることを願いたいですね。

IOWN構想の実現に向けた初の商用サービス

2023年に入り新たな動きもみられており、3月にはNTT東日本およびNTT西日本は、IOWN構想の実現に向けた初の商用サービスとして、「APN(All-Photonics Network) IOWN1.0」を3月16日から提供を開始、またAPN IOWN1.0において遅延可視化と遅延調整が可能な端末装置「OTN Anywhere」の販売も同日より開始することを発表。ネットワークから端末まであらゆる部分に光技術を導入し、従来の電子技術では実現困難な低消費電力化、高品質・大容量化、低遅延化を目指すAPN IOWN1.0がいよいよ商用サービスとして開始されます。

APN IOWN1.0の特徴

APN IOWN1.0は、通信ネットワークの全区間で100ギガビット/秒の光波長を専有できるサービス。光波長専有により他のトラフィックの影響がなく、ゆらぎが発生しない特徴を持ちます。同社によると、従来の通信と比較して約200分の1程度の低遅延を実現しているそうだ。インタフェースにはOTU4を採用。NTT東日本およびNTT西日本から全国に提供を開始となりますが、現在のところ、起点と終点が同一の都道府県内にあるエリアでの提供となるようです。

(1)高速・大容量
・Point to Pointの専有型100Gbps回線
(2)低遅延・ゆらぎゼロ
・従来比1/200の低遅延、ゆらぎゼロ
・光波長専有により、他ユーザーのトラヒックの影響ゼロ
(3)遅延の可視化・調整( OTN Anywhere の機能)
・拠点の遅延測定結果を「OTN Anywhere」のログとして出力し可視化
・1 マイクロ秒単位での遅延調整

APN IOWN1.0の提供開始について

出典:APN IOWN1.0の提供開始について

APN IOWN1.0の提供開始について

出典:APN IOWN1.0の提供開始について

NTT(9432)とKDDI(9433)が6G光通信分野で提携

2023年3月初旬、NTT(9432)とKDDI(9433)が、大量の情報を省電力で高速伝送できる次世代の光通信技術の研究開発で連携する方針であることが報じられ、一気に注目を集めた6G。高い技術力を持つ国内通信大手の2社で協力し、2030年代の導入に向け各国の開発競争が激化している第6世代(6G)移動通信システムで世界標準を獲得する狙いがあるとしており、世界に先駆けて推し進めることで他の6G関連銘柄への話題も集中するかもしれません。

【テーマ株】IOWN構想・6G関連銘柄に注目

低消費エネルギー性に優れた光技術を活用し、世界の情報通信基盤を根こそぎ一新・変革しようというIOWN構想。

世界のIT大手がIOWN構想の光電融合技術を製品やサービスに活用することとなれば、大きな利益に繋がってくることが期待されるので、関連銘柄にはしっかりと注目しておきたいところではないでしょうか。

IOWN構想・6G関連銘柄 NTT(9432)

9432 NTTのチャート

次世代ネットワーク構想「IOWN」はNTTが提案するもので、同社は「米Intel」「ソニー」と「IOWN Global Forum」を設立。

IOWN構想の目標時期は6G到来が予想される2030年頃のようですが、実現に向け研究開発を進めてきています。

キーとなる技術「光電融合」を実現するには光と電子回路の緊密な連携が不可欠とされ、NTTが開発した低エネルギーで動作する「光-電気変換デバイス」が活用されるようです。

NTTが開発した光電融合デバイスの画像

出典:NTT

NTTが提唱し同社の「光-電気変換デバイス」活用が見込まれることから「NTT(9432)」はIOWN構想・6G関連銘柄の本命株として今後の動向に注目しておきたいところではないでしょうか。

IOWN構想・6G関連銘柄 ソニー(6758)

6758 ソニーのチャート

ソニー(6758)は2019年10月31日、IOWN構想の実現に向け「NTT」「米Intel」と「IOWN Global Forum」を米国に設立することを発表。

設立メンバーの1社であることから、同社もIOWN構想・6G関連銘柄の本命株として今後の動向に注目しておきたいところではないでしょうか。

「IOWN Global Forum」でどのような取り組みが行われてくるのか、より具体的な内容がまた発表となってくることが予想されそうですね。

IOWN構想・6G関連銘柄 NEC(6701)

6701 NECのチャート

NEC(6701)は通信設備で国内トップとなる企業で、5G(第5世代移動通信システム)を活用した自動運転向けインフラ協調型システムの実用化などに取り組んできていたりしますが、NTTとはDSP(Digital Signal Processor)の共同開発を行ってきています。

NTTが保有する光技術とNECが保有する長距離大容量光システム技術を組み合わせることで、テラビット級の次世代DSPの開発を進めていくようです。

また、IOWN構想における大容量・低遅延な通信を実現するためには、無線ネットワークの大容量化が必須であり、100GHz以上の高周波・ミリ波帯の活用に取り組んでいるようですが、NECは150GHz帯送受信モジュールの試作など研究開発を進めているようです。

同社は5Gのグローバル展開の加速に向け注力してきていますが、「Beyond 5G(6G)」実用化においても活躍が期待されそうな銘柄ではないでしょうか。

IOWN構想・6G関連銘柄 富士通(6702)

6702 富士通のチャート

富士通(6702)は「IOWN Global Forum」に参画しているスポンサーメンバーの1社ですが、2021年4月26日にNTTと持続可能な未来型デジタル社会の実現に向け戦略的業務提携を行うことを発表しています。

IOWN構想におけるNTTと富士通の提携イメージの画像

「1.光電融合製造技術の確立」「2.通信技術(光通信およびモバイル)のオープン化の推進」「3.低消費電力型・高性能コンピューティング(ディスアグリゲーテッドコンピューティング基盤)実現に向けた共同研究開発」において提携し取り組んでいくようです。

次世代通信規格6Gに必要な光通信技術「IOWN構想」を推進すべく業務提携を行うようなので、同社もIOWN構想・6G関連銘柄の本命株として今後の動向に注目しておきたい銘柄ではないでしょうか。

IOWN構想・6G関連銘柄 アンリツ(6754)

6754 アンリツのチャート

アンリツ(6754)は「IOWN Global Forum」に参画しているジェネラルメンバーの1社です。

同社は携帯・基地局向けとなる計測機器大手で5Gを構成する標準規格への適合性確認や通信品質の確保を支える測定ソリューションを提供してきている会社。

アジア地域にて5Gビジネスを牽引し、5G関連銘柄の本命株として投資家から注目を集めてきている株式ですが、6G対応となる高周波測定技術の探求など、積極的に先進技術開発への投資を継続していく計画のようなので、IOWN構想・6G関連銘柄としても今後の動向に注目しておきたい銘柄ではないでしょうか。

IOWN構想・6G関連銘柄 古河電気工業(5801)

5801 古河電気工業のチャート

古河電気工業(5801)は「IOWN Global Forum」に参画しているスポンサーメンバーの1社です。

2022年3月期の連結業績予想を見ると、経常利益が前年同期比362.5%増の240億円にV字回復する見通しとなっていますが、世界的な脱炭素社会実現に向けた流れやIOWN構想・6G推進が追い風となってきそうな印象ですね。

電線3強の一角で「次世代電池」「蓄電池」「再生可能エネルギー」などのテーマ性に絡み思惑的な買いが入ってきている銘柄かと思いますが、「IOWN構想」は「光ファイバー」の需要増が見込まれることから、光ファーバーで世界有数となる同社もIOWN構想・6G関連銘柄の本命株として注目しておきたいところではないでしょうか。

IOWN構想・6G関連銘柄 住友電気工業(5802)

5802 住友電気工業のチャート

住友電気工業(5802)は「IOWN Global Forum」に参画しているジェネラルメンバーの1社です。

電線最大手で情報通信に関連した製品として「光ファイバ・光ケーブル」を取り扱っています。

IOWN構想を現実のものとする上で通信インフラの整備が求められてくるかと思いますが、「光ファイバ」の需要増はイメージしやすいのではないかと思うので、同社も古河電気工業と同様にIOWN構想推進が追い風となってくることが期待されそうな感じではないでしょうか。

同社は2021年5月13日に「2021年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)」を発表していますが、2022年3月期の連結業績予想を見ると、経常利益は前年同期比64.8%増の1,880億円に拡大する見通しとなっています。

IOWN構想・6G関連銘柄 KDDI(9433)

9433 KDDIの株価チャート

KDDI(9433)は2020年にKDDI総合研究所と共に「Society 5.0」を加速する次世代社会構想として「KDDI Accelerate 5.0」を策定。この具体化に向け、2030年代のあらゆる産業や社会活動の基盤となる次世代の情報通信インフラ「Beyond 5G(6G)」のスタートに合わせた動きを見せています。

加えてNTT(9432)との提携により6Gに関わる動きも本格化。6G関連銘柄としてはNTT(9432)と共に本命株と言えます。

IOWN構想・6G関連銘柄 JTOWER(4485)

4485 JTOWERの株価チャート

JTOWER(4485)は基地局などの通信設備を携帯キャリア向けに貸し出す、通信インフラシェアリングで国内最大手。2月に発表された23年3月期第3四半期の連結経常損益は9.3億円の赤字。23年3月期の営業損益予想もタワー事業で鉄塔カーブアウトの契約移管予定数が後ずれする見込みとなったことから下方修正しており、決していい状態とは言えないものの、出遅れ株としては物色される可能性も。

2022年11月にはメガバンク3行などからの借り入れなどによって、約1074億円を調達することを発表しており、これは2022年3月にNTTドコモとの間で最大6002本におよぶ屋外の通信鉄塔を1000億円超で買い取ることで合意したことも影響していると見られています。一部の鉄塔はすでに移管が始まっており、2024年3月期中をメドに順次、引き渡される見通し。

IOWN構想・6G関連銘柄 santec(6777)

6777 santecの株価チャート

santec(6777)は光部品関連事業を中心に展開しており、光伝送信号強度を監視する「光モニタ」、光の強度を適切に管理する「光可変アッテネータ(減衰器)」、波長多重信号を分離・合波する「光フィルタ」のほか、光通信市場向けの波長可変光源や各種光測定装置を手掛けています。6G普及局面でも高いシェアを確保することが見込まれていることもあり、6G関連株としては欠かせない存在となっています。

IOWN構想・6G関連銘柄の本命株・出遅れ株を上手く狙いたい人は

「IOWN Global Forum」に参画する企業からいくつかピックアップしご紹介してみましたが、革新的な技術を活用した情報処理基盤が現実として商用化されてくるにはまだ時間を要しそうなので、「IOWN構想・6G関連銘柄」は中長期的に注目したいテーマ株かと思います。

今後徐々に現実味を帯び関連報道が増えてくることでテーマ性を強めてくるのではないかと思われますが、IOWN構想・6G関連として盛り上がりをみせる銘柄がまた色々と出てくるかもしれませんね。

こうしたテーマ株は利用者の多い株情報サイトで取り上げられることで物色人気を強めてきたりするかと思うので、IOWN構想・6Gに関連した出遅れ株・穴株を上手く狙いたいと思われる方は、ニュースや新聞などと併せ“最新のテーマ株情報などを配信していて利用者が多そうな株情報サイト”をチェックしておくことをお勧めします。

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2024/5/8
3,105
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1,371
2024/3/8
2,999
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981
2024/3/13
3,405
247.09%
三井E&S(7003)2024/02/20
1,211
2024/03/08
2,898
139.31%
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410
2024/02/02
855
108.54%
霞ヶ関キャピタル(3498)2023/07/31
5,370
2024/04/03
18,800
250.09%
パス(3840)2023/05/19
74
2023/12/13
177
139.19%
ヤマックス(5285)2023/05/16
505
2024/03/28
1,985
293.07%
プライム・ストラテジー(5250)2023/04/24
2,118
2023/7/5
4,690
121.44%
ソシオネクスト(6526)2023/03/02
9,750
2023/06/21
28,330
190.56%
三光産業(7922)2023/2/15
362
2023/4/3
730
101.66%
アースインフィニティ(7692)2023/2/9
132
2023/4/14
890
574.24%
セルシス(3663)2023/1/20
747
2023/2/13
690
-8.26%
TDSE(7046)2023/1/24
1,635
2023/6/13
3,925
140.06%

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リョウジ

運営チーム統括。株式投資歴15年以上の30代後半。日々のマーケットの動きを注意深く観察し、リスク管理と長期的な視点を重視した投資戦略で収益は比較的安定。愛犬と過ごす時間を大切にしており、散歩の時間は長め。投資家仲間や友人と情報交換を行いながら、常に最新の市場トレンド、株式テーマをキャッチアップし、短期トレードの儲けのコツ「テーマ株・材料銘柄投資」に関する役立つ情報をご紹介しています。