リチウムイオン電池関連銘柄

リチウムイオン電池関連銘柄トップイメージ

全世界に波及した電気自動車(EV)の普及加速の流れにのって、市場拡大を見越した資金流入が続いている注目のテーマ株、それがリチウムイオン電池関連銘柄です。

リチウムイオン電池は、電気自動車に欠くことの出来ない動力源の役割を果たす次世代のバッテリー。国内外の自動車メーカーによる、EVラインナップの拡充が見込まれているため、リチウムイオン電池市場の成長性や将来性に大きな期待が集められています。

「日本が誇る自動車メーカー トヨタ・マツダ、自動車部品の世界シェア第1位のデンソー、EV開発を加速させる3社共同の新会社設立。」「2017年ノーベル化学賞の有力候補として、リチウムイオン電池開発者の吉野彰氏が注目!関連銘柄の物色進む。」など、

連日の報道によって活況付く、リチウムイオン電池関連の材料相場を目の当たりにして、関連株の物色・出遅れ銘柄の情報集めに乗り出した。という方も多いのではないでしょうか?

このページでは、電気自動車(EV)関連株とならび、本格的なテーマ株相場へと活気づく、リチウムイオン関連銘柄をご紹介。広範囲に及ぶ派生テーマの分類や特性、本命や出遅れと注目視される関連株も掘り下げていますので、ぜひ銘柄選びの参考にご利用下さい。

割安な出遅れ株を狙うテーマ株戦略!!株情報サイト活用術

2017.11.28

目次

リチウムイオン電池とは?

新型日産リーフのリチウムイオンバッテリー(カットモデル)。

出典:日産 https://newsroom.nissan-global.com/photos

リチウムイオン電池は、酸化・還元反応という化学的な反応を利用して直流の電力を生み出す電気デバイス(電気機器)です。リチウムイオン二次電池とも呼ばれ、携帯電話をはじめとして多くのモバイル機器に使われています。

また、性能の高さと小型軽量化が可能であるという特性から、大型バッテリーとならざるを得ない電気自動車(EV)の駆動用バッテリーとしても欠くことのできない部品となっています。重量もさることながら、省スペース化が可能なリチウムイオン電池は、他に代わるものがない「一強状態」にあるからです。このことが電気自動車関連銘柄と併せ、リチウムイオン電池関連銘柄の人気に結びついているのです。

それほど画期的な発明であるリチウムイオン電池は、2017年のノーベル賞候補としても話題にのぼっています。開発者の吉野彰氏が最有力候補との報道は、投資家の皆さんならすでにキャッチされていることでしょう。

ノーベル賞関連銘柄、特に自然科学3賞と呼ばれる「医学・生理学賞」、「物理学賞」、「化学賞」は株式市場に大きな影響を及ぼすことが知られており、その研究分野に関連するノーベル賞関連銘柄は人気化するのが特徴です。リチウムイオン電池はノーベル賞関連としても注目される銘柄であるため、受賞後はさらなる人気化が予想されます。

リチウムイオン電池=リチウムイオン二次電池

リチウムイオン電池は科学的な反応(酸化・還元反応)を利用して直流の電力を生み出すデバイスです。リチウム原子が電子を失ってリチウムイオンとなる反応を酸化、逆にリチウムイオンが電子を得てリチウムに戻ることを還元反応といいます。

リチウムイオン電池は繰り返し使用することができるので、「リチウムイオン二次電池」とも呼ばれます。二次電池とは、蓄電池とか、充電式電池などとも呼ばれ、一回限りではなく、充電することによって電気を蓄えて繰り返し使用することができる電池のことです。
リチウムイオン電池の主な特徴は、以下のとおりです。

■リチウムイオン電池の特徴

  • エネルギー密度が高い
  • 小さくても大きなパワーを出せる
  • 動作温度範囲が広い
  • 自己放電率が低い
  • 寿命が長い
各種電池のエネルギー密度比較図。鉛電池、ニッカド電池、ニッケル水素電池とリチウムイオン電池を比較して、小型・軽量でハイパワーであることを示した図。

リチウムイオン電池は主に、正極・負極・電解質・セパレータ(絶縁材)で構成されており、正極にはリチウムの酸化物が、負極には黒煙(グラファイト)が使われるのが一般的です。電解質には液状、またはゲル状のリチウム塩の有機電解質が用いられます。

ちなみにリチウムイオンとは、リチウム原子(Li)が電子(e-)を放出してプラスの電荷を帯びた陽イオンのことです。リチウムイオンが電解質を通して正極と負極の間を行き来するときに電子の流れ(電流)が発生するため、電池の充電・放電(=発電)が可能となります。

リチウムイオン電池の充電時の仕組み
リチウムイオン電池の放電(発電)時の仕組み

リチウムイオン電池と電気自動車(EV)

2017年7月にインド、フランス、イギリスなどが発表した新たな環境保護方針に端を発した「EVシフト」により、世界中の自動車メーカーは、生き残りをかけて電気自動車(EV)の生産に総力を上げています。

電気自動車には高性能なバッテリーが必須です。リチウムイオン電池はその能力の高さによりほとんどの電気自動車に搭載されているのが現状で、このことが市場に大きく反映し、リチウムイオン電池関連銘柄の人気を強く促進しました。
これは、リチウムイオン電池がEVの航続距離を決定する大要因として非常に大きな役割を担っていることが理由です。

三菱i-miev(アイミーブ)の透視図。リチウムイオン電池やモーター、インバーター、車載充電器、急速充電用プラグ、普通充電用プラグなどが図示されている。

出典:三菱自動車 http://www.mitsubishi-motors.com/jp/corporate/pressrelease/corporate/detail1626.html

また、電気自動車(EV)関連市場とリチウムイオン電池市場、この2つの巨大テーマが注目される大きな理由のひとつが「豊富な材料性を秘めたテーマ」ということが挙げられます。

トヨタ・マツダ・デンソー、EV共同開発へ 新会社設立を発表

トヨタ自動車、マツダ、デンソーの3社が9月28日、電気自動車(EV)の基本構造を共同開発する新会社を設立すると発表した。3社の技術を持ち寄り、幅広い車種に対応可能なEVの共通コンセプトを開発。共同開発で負担を減らし、急速に導入が進む可能性があるEVのへの対応を急ぐ。

ITmediaビジネスオンラインより引用【2017年09月28日公開記事】

トヨタのEV連合、スズキも参加へ 効率開発めざす

スズキはトヨタ自動車やマツダが設立した電気自動車(EV)の技術を開発する新会社に参加する検討に入った。トヨタやマツダとノウハウを共有し、遅れていたEV開発で巻き返す。新会社にはトヨタ子会社の日野自動車や資本関係にあるSUBARU(スバル)も参加を検討する。日産自動車や米テスラなどが先行するEV市場での競争が激しくなりそうだ。

日本経済新聞 電子版より引用【2017年9月30日公開記事】

電気自動車(EV)関連市場をさらに躍進されるこうしたの報道により、リチウムイオン電池やその部材を手掛ける各種メーカーに買い物色が集中。関連銘柄が軒並み値を上げる “本格的なテーマ株買い” へと相場を活況づけます。

こうしたEV関連市場を中心とする材料相場の影響がダイレクトに株価に表れた銘柄があります。リチウムイオン電池メーカーの主要関連株【6937】古河電池です。

古河電池のチャート画像

リチウムイオン・マグネシウム電池関連株の製品メーカーとして注目を集める古河電池。電気自動車(EV)関連市場が本格的なテーマ株・材料相場へと資金を集め始めた2017年7月以降、連日の上値を追う展開を見せ、700円台を推移した株価は約3ヵ月で1200円台まで急伸。年初来高値を更新する好調を見せています。

電池製品メーカーに代表される古河電池のほかにも、電池部材・部品メーカー、電池製造装置メーカーと、リチウムイオン電池の市場拡大を見越した幅広い物色が向かっています。このページの後半には、各テーマに分類した主要銘柄も紹介していますので、併せてチェックしてみて下さい。

ノーベル賞関連銘柄としてのリチウムイオン電池

リチウムイオン電池は、2017年のノーベル化学賞の最有力候補としても期待されています。
開発したのは、現旭化成顧問で名城大学大学院教授である吉野彰氏。1983年にはリチウムイオン二次電池の原型を創出していたそうです。その後スマホやモバイルPCなどのデジタル機器が発展し、リチウムイオン電池市場は2兆円以上といわれるほどに拡大。今では、リチウムイオン電池は世の中になくてはならないアイテムとなっています。

もし吉野氏がノーベル賞を受賞した場合、それが好材料となってリチウムイオン電池関連銘柄の中でも特に人気のある銘柄に注目が集まるでしょう。そして、関連銘柄の物色・連鎖買いが予想され、大きく値を上げると思われます。受賞後の物色買いを見越して仕込んでおくのも良いでしょう。

ダイナマイトの開発で巨万の富を築き、ノーベル賞を創設したアルフレッド・ノーベルの金のレリーフ。

進化・改良が進むリチウムイオン電池

電気自動車(EV)の分野で圧倒的なシェアを占めるリチウムイオン電池ですが、課題がないわけではありません。中でも最大の課題は大容量化。特に電気自動車では1充電あたりの航続距離が重視されますが、一般論として必要とされる500Kmを達成している電気自動車はほとんどありません。

安全性についての課題もいくつか挙げられます。リチウムは水と接触すると発火する特性があることや、異物混入や外的要因によるショートから加熱・発火となるケースが懸念されていました。

しかし、トヨタ自動車と東京工業大学により新たなリチウムイオン電池「全固体リチウムイオン電池」の研究開発が進められており、この課題は解決への道をたどっています。

全固体リチウムイオン電池とは、リチウムイオン電池の弱点である液状の電解質を固体化したもので、新技術を用いたリチウムイオン電池=ポストリチウムイオン電池の最有力として注目されています。

  • 電解質が固体なので液漏れが起こらない。
  • 揮発成分がない、あってもわずかなため発火しにくい。
  • 硬いので樹枝状結晶(デンドライト)が分離しにくく、ショートする可能性が低い。

など、従来のリチウムイオン電池と比べて安全性が飛躍的に向上します。

電子機器があふれる今の社会にとって電池は必須のデバイス。今後も進化・改良がなされていくリチウムイオン電池からは目が離せません。

全固体リチウムイオン電池の能力を他の電池と比較した図。従来のリチウムイオン電池やマグネシウム電池などと比較して出力密度・エネルギー密度とも大幅に高い値を示している。

出典:ネイチャージャパン http://www.natureasia.com/ja-jp/nenergy/interview/1

リチウムイオン電池関連の本命・出遅れ銘柄探しに役立つ3種の分類

世界的なEVシフトの流れを受けて、市場の関心を一気に集めている電気自動車(EV)関連市場。その勢いは、電気自動車の動力源となるリチウム電池分野へと派生し、関連株には波状的な資金流入が続いています。
こうした広範囲に及ぶリチウムイオン電池関連の騰勢をみて、本命・出遅れ銘柄の物色、関連株の監視リストの作成に乗り出したという方も多いのではないでしょうか?

物色資金が波状的に向かう一連の急動意を取りこぼさないために、リチウムイオン関連銘柄を3つの関連業種に分類しました。「電池製品メーカー」「電池部材・部品メーカー」「電池製造装置メーカー」です。
それぞれの派生テーマが持つ特徴や主要銘柄も紹介していますので、今が旬のリチウムイオン電池関連相場を乗りこなす参考情報にして下さい。

電池製品メーカー

「リチウムイオン電池関連銘柄」には、主にリチウムイオン電池の完成品をサプライする企業が多く含まれ、まっさきに本命視される注目度の高いテーマです。

個別の銘柄としては、昨年12月に1充電で400Km走行可能な電気自動車向けリチウムイオン電池を開発し、2020年の実用化を目指す【6501】日立製作所や、チタン酸リチウムの採用により安全性を高めたSCiBと呼ばれるリチウムイオン電池を三菱自動車などに供給する【6502】東芝など、 世界的に著名な大企業が並びます。
他にも、2016年9月にアメリカのベンチャー企業「ゼプター」に出資した【6762】TDKや、EVバスなどにリチウムイオン電池の供給実績を持つ【7013】IHIなどの大手企業がリチウムイオン電池分野の設備増強や研究開発に注力しています。

電池部材・部品メーカー

前述のとおり、リチウムイオン電池は正極材・負極材・電解質(電解液)・セパレータ(絶縁材)の4部材を主要部品としています。「リチウムイオン電池部材・部品関連銘柄」には、それらを扱うメーカーを中心に、リチウムイオン電池を構成する様々な部品・部材メーカーが含まれます。

正極材

正極材は、リチウムイオン電池の性能を左右するもっとも重要な部品といわれます。正極材として現在使用されている材質は、コバルト系・ニッケル系・マンガン系・リン酸鉄系・三元系の5種類が主力。個別銘柄としては、このところ上値を伸ばし続け、常に本命視される【4080】田中化学研究所や、7月には一時14%高まで上値を伸ばした【4100】戸田工業など、注目株が多い分野です。

正極材の色々。使用する正極材により、電池の種類が異なることを示した表。三元系正極材料、またはニッケル系正極材料が主にリチウムイオン電池に使用される。

出典: 田中化学研究所 http://www.tanaka-chem.co.jp/product/index.html

負極材

負極材は炭素系素材が一般的で、主に黒鉛が使われます。メーカーには負極材世界トップの【4217】日立化成や、炭素繊維の大手で黒鉛電極を手掛ける【5302】日本カーボンなどがあります。負極材の材料となるチタン酸リチウムを供給する【4098】チタン工業もここに含まれます。

負極材の材料である黒鉛の写真。真っ黒な粉の山が写っている。

出典: 昭和電工 http://www.sdk.co.jp/products/45/74/1326.html

電解質・電解液

電解質は、有機溶媒にリチウム塩を溶解させた有機電解液が用いられます。電解質・電解液のサプライヤーとしては、EV向けの需要が伸びると予測して2017年初頭にチェコに電解液の生産・販売会社を設立した【4044】セントラル硝子や、準全固体電池とも呼ばれるゲル状電解質を開発した【4204】積水化学工業などがあります。

電解質(電解液)の画像。ビーカーに入れられた赤い液体が写った写真。

出典: セントラル硝子 https://www.cgco.co.jp/research/energy.htm

セパレータ

セパレータは、厚さ25マイクロメートルほどのポリオフィレンと呼ばれる化合物からなり、表面に1マイクロメートル以下のごく小さな穴が開いた膜状の部材です。
世界で初めてポリエチレン基材にメタ系アラミドやフッ素化合物をコーティングした【3401】帝人や、耐熱性に優れ発火トラブルを防ぐ不織布製セパレータを開発した【3864】三菱製紙などの大手企業と、逐次二軸延伸法という生産技術を持つ【6619】ダブル・スコープなどのベンチャー企業がしのぎを削っています。

ロールされたテープ状のセパレータの画像。幅広いものから細いものまで3種類が並んでいる。

出典: 宇部興産 http://www.ube-ind.co.jp/ube/jp/news/2016/20160929_01.html

電池製造装置メーカー

リチウムイオン電池の製造には精度の高い技術が求められます。そのため、この分野は日本企業が世界をリードし、存在感を示しています。

製造工程をごく簡単にいうと、電極材のもととなる活物質を攪拌してアルミ箔などを塗布し、ロール状にプレスした後に裁断。電極材は絶縁用のセパレータをはさんで巻き取るか積層して、ケースに挿入し組み立てます。電解液を注釈してフタをし、外装を組み立てて完成、という流れになります。製造の精度を高め、効率を上げるために、この各工程には特有の製造装置が使われているのです

銘柄としては、省力・自動機械大手の【6407】CKDや、塗工・化工・各種熱処理機械が主力で、電気・電子、高分子化学の高精度薄膜塗工で業界をリードする【6245】ヒラノテクシード、リチウムイオン電池製造用の乾燥炉や焼成炉を製造している【5331】ノリタケカンパニーリミテドなどがこのグループに含まれます。

リチウム電池製造時に使われるノリタケカンパニーリミテド製の高効率塗工乾燥炉。

写真/高効率塗工乾燥炉 出典:ノリタケカンパニーリミテド http://www.noritake.co.jp/products/eeg/heat/drying/roll/coat_dry.html

リチウムイオン電池関連銘柄【製品メーカー】

【4217】日立化成

[4217]日立化成の株価チャート

2017年9月に入ってから5日続伸と好調の日立化成は、電池メーカーというよりリチウムイオン電池の負極材で世界シェアトップに君臨する部材メーカー。しかし、リチウムイオン電池関連銘柄の本命株でもあります。
2016年に「今後5年間で100億円を投じて負極材の生産能力を4倍にする」と公表しましたが、2017年はさらに生産能力を増強して前年比50%増の売り上げを見込んでいます。短期的にも長期的にも上昇傾向であると予測される銘柄です。

【4275】カーリットホールディングス

[4275]カーリットホールディングスの株価チャート

リチウムイオン電池関連銘柄の出遅れとして物色が入るカーリットホールディングスですが、2017年9月半ばにはストップ高まで買われ、上場来高値を更新するほどの人気株です。
同社はリチウムイオン電池の評価試験を手掛ける企業で、傘下の日本カーリットは群馬県に電池の危険性を評価する試験場を新設。EVの普及に伴い、リチウムイオン電池の評価需要が高まっていることに対応しています。
多くの受託実績と今後の市場の広まりが期待材料視されているもようです。

【6674】GSユアサ

[6674]GSユアサの株価チャート

リチウムイオン二次電池メーカーの
GSユアサコーポレーションは、リチウムイオン電池関連銘柄ど真ん中といえる企業。2017年8月に「電気自動車(EV)の航続距離を2倍に伸ばす新型電池を2020年に発売する」との報道が強い刺激となり株価が大きく動きました。
時価総額の規模が大きく値動きはやや重めとなりますが、リチウムイオン電池関連銘柄の本命株として注目しておきたい銘柄です。

【6752】パナソニック

[6752]パナソニックの株価チャート

いわずと知れた総合家電大手であり、日本有数の企業です。アメリカのテスラモーターズと共同でネバダ州に世界最大規模といわれる「ギガファクトリー」を稼働させており、その生産量も世界最大といわれています。また、2017年9月にはパナソニックが筆頭株主となっている三社電機製作所が上昇加速を見せ、市場の注目を集めました。
パナソニック自体も9月中旬には4日続伸、その後も一気に上値追いが加速しました。時価総額4兆円を超える巨大本命銘柄の今後の展開に大きな期待が持たれています。

【6937】古河電池

[6937]古河電池の株価チャート

古河電工直系の蓄電池メーカーです。2017年4月には首都大学東京とともに次世代リチウムイオン電池を開発するベンチャー「ABRI」を設立。リチウムイオン電池のさらなる高性能化と実用化を目指すといいます。また、マグネシウム電池にも力を注いでいるため、「リチウムイオン電池以後」を考える投資家にも見逃せない関連銘柄です。
値動きとしては他銘柄同様、EVシフトで株価が変貌。2017年7月から「テーマ買い大旋風」の波に乗り大幅高を示し、2017年9月下旬にはストップ高を記録、現在進行形で前日比を超える値動きを見せています。

【6981】村田製作所

[6981]村田製作所の株価チャート

ソニーの電池事業を譲り受け、エネルギー分野を増強した村田製作所は、セラミックコンデンサ分野では世界トップ、材料から一貫生産できる技術力が強みです。安全性に優れた全固体電池の将来性を踏まえて次世代市場をリードしていく考えですが、リチウムイオン電池分野にも2017年度は200~300億円を投じて生産ラインを増やしていく方針だそう。
電池事業全体としては「2021年3月期に2000億円の売上高を目指す」と公言しており、二次電池をエネルギー市場の中核商品にする考えを示しています。リチウムイオン電池・全固体電池含め、二次電池関連銘柄として外せない本命株といえます。

リチウムイオン電池関連銘柄【部材・部品】

【4080】田中化学研究所 <正極材>

[4080]田中化学研究所の株価チャート

田中化学研究所はニッケル電池やリチウムイオン電池の正極材を主要製品とする企業です。
リチウムイオン電池関連のニュースが出るたびに株価が上昇する、リチウムイオン電池部材・部品関連銘柄の本命株といってよいでしょう。
EVシフトの波が押し寄せた2017年夏場はずっと株価が右肩上がり。9月上旬には大幅に4日続伸し年初来高値を更新しました。リチウムイオン電池部材・部品の中でも特に性能に影響するといわれる正極材メーカーとして、常に目を向けていたい銘柄です。

【4092】日本化学工業 <正極材>

[4092]日本化学工業の株価チャート

日本化学工業は、高純度炭酸リチウムも製造するリチウムイオン電池の正極材メーカー。一時業績を不安視され手控えられていた感はありましたが、主要顧客である電池メーカー向けのリチウムイオン電池正極材料が回復したこともあり、2017年9月に入ってからは積極的な買いが入って株価は上昇。割安感もあり、上昇トレンドに入った可能性が高いと見られます。

【4100】戸田工業 <正極材>

[4100]戸田工業の株価チャート

戸田工業は機能性顔料と電子素材を手掛ける化学素材メーカーであり、リチウムイオン電池用正極材メーカーとしても知られる企業です。他のリチウムイオン電池関連銘柄同様2017年の夏は好調で、7月には6連騰で一時8.8%高と上げ足を強めました。直近では調整と思われる売りが波及していますが、リチウムイオン電池の心臓部を担う正極材であり、またスマホ向け電子部品が伸びそうな気配もあることから、折に触れて株価を大きく動意させると思われます。

【4004】昭和電工 <負極材>

[4004]昭和電工の株価チャート

昭和電工はカーボン負極材を製造する企業。2016年の段階で低抵抗と長寿命を特徴とするSCMGRの生産力増強を発表していました。これは、EV用リチウムイオン電池向けだけに限らず、今後の市場拡大が期待されるアイドリングストップ用途での需要が見込めます。
市場では、2017年7月は4%超の上昇で、リーマンショック以前の2008年7月以来、9年ぶりとなる3000円台の大台復帰劇を披露。2017年9月中旬には大幅反発で7月以来の年初来高値を更新しました。

【5302】日本カーボン <負極材>

[5302]日本カーボンの株価チャート

日本カーボンは総合炭素製品メーカーで、炭素繊維製品や特殊炭素製品、人造黒鉛電極を使ったリチウムイオン電池用負極材などを手掛けています。
市場では2017年に入ってから株価はずっと右肩上がりを続けており、9月に入ってもまだ上昇トレンドにあります。8月に発表した第二四半期の決算報告が、減益予想から一転して27.3%増益で着地したことが買い材料視されたようです。人造黒鉛電極の販売価格の上昇やリチウムイオン電池負極材の販売が伸びたことによると考えられます。

【5706】三井金属鉱業 <負極材>

[5706]三井金属鉱業の株価チャート

長年にわたり幅広く電池材料を提供してきた三井金属鉱業は、リチウムイオン二次電池用負極材メーカーとしても知られています。次世代電池として注目される全固体リチウムイオン電池関連にも注力しており、シリコンを使用する負極材を開発中。また、全固体電池のすべての主要部材の供給を目指しているともいいます。
さらに、電気自動車(EV)を最重点としながら、再生可能エネルギー施設向けの電池にも力を注ぐ 方針を明らかにしました。投資対象として、多角的に情報を収集して対応する必要がありそうです。

【4098】チタン工業 <負極材用チタン酸リチウム>

[4098]チタン工業の株価チャート

チタン工業は酸化チタンの老舗で、負極材用のチタン酸リチウムのサプライヤー。2017年9月に入ってから株価は急騰しており、中旬には連日のストップ高を記録。特に新たな好材料が出たわけではないため、リチウムイオン電池関連銘柄の出遅れ株として投機的な資金が流入したとの見方があります。
まもなく発表を迎えるノーベル賞関連で、候補のひとりとされる藤島昭氏が酸化チタンの光触媒反応を発見したことと関連付けてチタン工業銘柄をハヤす動きもあるようです。いずれにしても、中長期的に上昇トレンドにあるのは間違いない注目銘柄です。

【4044】セントラル硝子 <電解質>

[4044]セントラル硝子の株価チャート

独自開発の添加剤により厳しい使用環境での電池の劣化を防止し、寿命と耐熱性を向上させるリチウムイオン電池用電解液を供給するセントラル硝子。2017年に入って、米中韓に続いて欧州にも生産販売会社を設立。需要増大に対応するとともにシェア拡大を狙っています
株式市場では、2017年9月半ばに3連騰をマークするなど、上値指向が鮮明です。8月中旬に年初来安値をつけながら、そこを転換点に一貫して戻り相場を形成。中長期資金の継続的な買いと見る向きもあります。リチウムイオン電池関連銘柄の物色人気が続く中にあっては出遅れ株といえる銘柄です。

【4109】ステラケミファ <電解質>

[4109]ステラケミファの株価チャート

フッ素化合物大手のステラケミファは、リチウムイオン電池の電解液材料のサプライヤー。六フッ化リン酸リチウムの製品化を他社に先駆けて実現し、安定した供給体制を構築しています。また、EVシフトの影響で2017年7月中旬から株価は上昇しっぱなしです。9月中旬にガソリン車の廃止方針を発表した中国においても現地企業とともに電解質工場を設立しており、それもあってか5000円の大台に乗せてきました。リチウムイオン電池関連銘柄の大穴・出遅れ株として注目する投資家も多いようです。

【4208】宇部興産 <電解液・セパレータ>

[4208]宇部興産の株価チャート

リチウムイオン電池のセパレータや電解液を製造する宇部興産は、2016年に三菱化学と電解液事業で提携に合意。中国での合弁事業を起こし、電解液の生産量は世界シェアの過半数を両社で占めています。
また、セパレータの製造設備増強にも取り組んでおり、2018年4月には新たなセパレータ製造設備が完工予定。これにより生産量を増やすとともに、供給拠点を2箇所とすることで安定供給を達成するとしています。
株式市場では安定した右肩上がり。2017年8月の第一四半期決算発表では利益成長が著しいトップ30に並び、9月下旬には年初来高値を更新。確実に上昇トレンドにある長期的に保有したい銘柄です。

【4047】関東電化工業 <電解液添加剤>

[4047]関東電化工業の株価チャート

関東電化は、1997年からリチウムイオン電池の電解質である六フッ化リン酸リチウムなどの電池材料を製造するリチウムイオン電池部材・部品関連銘柄。また、電解液添加剤として電池の特性向上に寄与する高品質なホウフッ化リチウムも供給しています。
市場ではリチウムイオン電池関連の一角として注目されていましたが、8月半ばの戻り高値をピークにいったんは下回る場面も。しかし、フランクフルト国際モーターショーの開幕で次世代電池への関心が続き、株価は上がっています。短期的には下落があるものの、強い上昇トレンドに入っていると思われる銘柄です。

【3401】帝人 <セパレータ>

[3401]帝人の株価チャート

炭素繊維で世界2位の帝人は、リチウムイオン電池用セパレータのサプライヤーでもあります。2017年2月にはセパレータの生産能力を70%アップするとして韓国の子会社で生産設備を増設、2017年中の稼働を目指しています。これは、電気自動車などの車載用リチウムイオン電池としての製造ラインで、先行して生産能力を拡大し、2020年までの車載用リチウムイオン電池への採用を目指したものです。
2017年に入って株価は落ち込んだものの、6月以降は上昇傾向にあり、9月には買い局面に入ったとする見方があります。投資対象として、動きをチェックする必要がありそうです。

【6619】ダブル・スコープ <セパレータ>

[6619]ダブル・スコープの株価チャート

リチウムイオン電池用セパレータの専業メーカーであるダブル・スコープ。以前からリチウムイオン電池関連銘柄の代表格として知られる銘柄ですが、2017年8月の決算では上期経常益が88%減益、4-6月期は赤字転落と発表、株価を大きく下げました。しかし、以降はまた上昇傾向に戻り、中長期的には上昇トレンドにあると予測されています。
逐次二軸延伸法という生産技術がありますが、ダブル・スコープでは他社の3倍もセパレータのフィルムを伸ばすことが可能という圧倒的な技術を誇ります。また、フォルクスワーゲンの電気自動車(EV)プロジェクトに参画するなど、自動車業界を相手に活発な活動を継続する同社だけに、回復は十分期待できるのではないでしょうか。

リチウムイオン電池関連銘柄【製造装置】

人気テーマのリチウムイオン電池では、その製造にかかわる各種機器類の銘柄もテーマ化しているのが特徴です。製造工程で主に使われる装置には、先にご説明したとおり、様々な工作機械があります。ここでは、それらの製造装置を扱う企業の中から、特におすすめしたい関連銘柄をご紹介します。

【5331】ノリタケカンパニーリミテド

[5331]ノリタケカンパニーリミテドの株価チャート

高級陶磁器メーカーとして知られるノリタケですが、食器以外にも多くの事業があります。そのひとつがリチウムイオン電池製造装置関連事業です。具体的には、電極材開発装置である焼成装置や高効率塗工乾燥炉などがリチウムイオン電池関連企業で使用されています
株式市場でのノリタケは、2017年5月以降、株価はほぼ一直線に上昇、9月半ばで5000円越えを達成し、年初来高値も記録しました。4-6月期の経常利益は91%増益と8月に発表されていることもあり、株価トレンドも完全に上向きです。小型・割安・低知名度の銘柄として、長い目で見た投資が理にかなっているかもしれません。

【6245】ヒラノテクシード

[6245]ヒラノテクシードの株価チャート

塗工、乾燥、制御の技術を用いた各種製造装置を手掛けるヒラノテクシードは、 最先端分野向けの高精密・高精度な製造装置が得意な企業。有機ELディスプレイ向け光学機能性フィルム製造装置関連や真空膜装置なども扱っているほか、様々な分野にかかわっています。この、材料が豊富であるところも投資家にとって魅力的といえるでしょう。
リチウムイオン二次電池向けの電極塗工機が好調なことが効いて、4-6月期の経常は黒字に浮上。市場では緩やかな上昇カーブを描いており、出遅れ株として株価は今後も上昇していくものと見られています。

【6246】テクノスマート

[6246]テクノスマートの株価チャート

テクノスマートは、リチウムイオン電池製造に必要な塗工機や乾燥機などを電池材料メーカーに供給するリチウムイオン電池用電極製造装置メーカー。自動車用リチウムイオン二次電池向けの塗工装置が中国や米国で伸び、液晶テレビ向けの装置も中国で好調を維持。その 余力で国内メーカーとの価格競争激化の影響を吸収しています。
市場では2017年8月には4連騰で年初来高値を連日更新、株価は2006年12月以来の高水準となる1700円代を突破しました。第一四半期の業績は上期計画の6.9億円に対して進捗率が82.9%に達しています。
さらに、新製品として両面を同時に塗工できる装置を開発、生産効率の高さで電池メーカーの需要を取り込むとの情報もあり、これもプラス材料といえるでしょう。

【6407】CKD

[6407]CKDの株価チャート

自動機械装置と制御機器の大手であるCKDは、二次電池製造装置関連企業として電極製造からパッケージングまで、各製造工程で様々な環境に対応した製品をラインアップ。特にリチウムイオン電池製造装置としては自動巻回機が知られており、セル製造の高速化に貢献しています。
第一四半期は2桁の増収増益を果たし、今後も半導体関連や自動化の設備投資が好調を維持するとして通期の見通しを上方修正しました。収益成長を背景に、株価も上昇基調が続くと予想されています。

【6912】菊水電子工業

[6912]菊水電子工業の株価チャート

菊水電子工業は電子計測器・電源機器メーカーで、耐電圧試験器や据え置き型直流安定化電源で実績があります。また、リチウムイオン電池の評価試験で充放電システムコントローラーを手掛けることから、出遅れのリチウムイオン電池関連銘柄としてマーケットの注目を集めています。
2017年9月には6連騰し、連日年初来高値を更新しました。株価も1996年以来、21年ぶりに1300円台に浮上するなど非常に好調です。時価総額の規模が小さめで値動きも軽く、リチウムイオン電池関連銘柄の注目出遅れ株といってよさそうです。このまま物色が続けば、さらなる上値もあるかもしれません。

【7271】安永

[7271]安永の株価チャート

安永はリチウムイオン電池関連銘柄としての歴史は浅いですが、2016年11月に発表したリチウムイオン電池の寿命を12倍以上向上させるという新技術のインパクトが大きく、リチウムイオン電池関連株として外せない銘柄になりました。
これは、正極材の集電体と活物質の結合を高める技術で、集電体への塗工や乾燥を一貫して行える電極版製造装置を開発し、電池の性能劣化を抑えるというものです。
2017年夏、EVシフトの風が吹き荒れた市場で安永の新技術は改めて脚光を浴びました。そのため、7月半ばから株価は上昇し、9月に入って急騰。この相場は数週間から数か月続くとの読む向きもあります。

まとめ

電気自動車(EV)の普及加速の流れに乗って、市場拡大を見越した資金流入が続くリチウムイオン電池関連銘柄。
「本格的なテーマ株買いに湧く上昇相場はいつまで続くのか?」「自動車産業を中心とするEVシフトの流れは、今後どのような出遅れ・大穴株を注目させるのか?」

リチウムイオン電池関連銘柄の今後に注目が集まります。


EVシフトで湧くリチウムイオン電池関連株の上昇相場!次なる出遅れ・大穴株は何か?連鎖的な物色買いの流れはいつまで続くのか?

波状的な資金流入によって、関連株が軒並み値を上げているリチウムイオン電池関連相場。広範囲におよぶ関連銘柄の騰勢をみて、出遅れ・大穴株の物色に積極的な方も多いのではないでしょうか?

また、電気自動車(EV)市場を中心とするリチウムイオン電池関連の上昇相場はいつまで続くのか? 話題性・材料性が豊富な巨大テーマだけに、見通しの見極めや売抜けタイミングに慎重な方も多いはず。

株マイスター

今が旬の人気テーマ株の物色、収益性の高い売買タイミングを狙う短期トレーダーにオススメなのが投資顧問サイト「株マイスター」です。

豊富な情報コンテンツが無料で利用できる、業界でも老舗と呼ばれる株マイスター。中でも、会員特典として受け取れる「無料の推奨銘柄」、保有銘柄・注目株の見通しを相談できる「銘柄診断サービス」は、専門性の高いプロならではの意見を吸収できる便利な情報源となることでしょう。