昆虫食関連銘柄に注目?世界的な食料品不足・価格の値上がり懸念で

昆虫食関連銘柄のヘッダー画像

ロシア軍がウクライナへ侵攻してからしばらく経ちますが、世界有数の穀倉地帯である両国から「小麦」や「トウモロコシ」などの輸出が滞り、“食料品不足・価格の値上がり”が懸念されてきています。

また、ロシアとベラルーシで塩化カリウム(主要な化学肥料)の世界シェアが4割近くに及ぶ(2021年)ことから、制裁などで農家が使う肥料が不足すれば、作物の収穫量も減ることとなります。

FAO(国連食糧農業機関)が食糧価格指数(FFPI)を公表していますが、2022年3月に市場最高値を記録しており、オイルショック時を超える食糧価格高となってきています。

日本も原材料費の高騰や円安進行で様々な企業が商品の値上げを発表してきていますが、日々の生活で身近な食品が色々と値上がりしているのを感じている方も多いのではないでしょうか。

今回はそうした“食料品不足・価格の値上がり”への懸念が高まる中で、近年「次世代のスーパーフード」として注目されてきている「昆虫食」に関連した銘柄(企業株)をまとめご紹介してみたいと思います。

テーマ株を上手く狙いたい人におすすめの株情報サイトについてもご紹介していますので、今後の株式市場で投資妙味のありそうな銘柄をお探しの方は是非、最後までご参照になってみて下さい。

昆虫食とは?amazonなど通販サイトや自販機で販売?

昆虫食とは、言葉の通り昆虫を食することですが、世界の人口が2050年に90億人を超え(2022年時点で79億5400万人)、これまでの食糧生産では食をまかなえなくことが予想されることから、“食品”として昆虫の活用が世界的に注目されてきています。

日本では「イナゴ」や「蜂の子」を食べる習慣が今でも一部地方で残っていますが、人間が昆虫を食べても安全であることをEFSA(欧州食品安全機関)が宣言したこともあり、昆虫食市場は2025年度には世界で約1,000億円となる見込みのようです。

昆虫食はamazonなど通販サイトや自販機で手軽に買える時代に

通販サイトamazonで販売されている昆虫食の画像

最近はネットで簡単に昆虫食を買えるようになっていますが、大手通販サイトamazonで検索してみると、素揚げした「タケムシ(蛾の幼虫・バンブーワーム)」「カイコのサナギ(シルクワーム)」「コオロギ」「イナゴ」「オケラ」「ゲンゴロウ」や、「サソリ」、「タランチュラ」、「セミの幼虫」、「スーパーワーム(ゴミムシダマシ科の幼虫)」、「サゴワーム(ゾウムシと呼ばれる甲虫の幼虫)」、「タガメ」、「女王ツムギアリ」、「カブトムシ」、「乾燥シロアリ」など、様々な昆虫食が商品化されて販売されていますね。

罰ゲーム用に買ったことがあるという人もいるかと思いますが、世の中には全部食べたことがあるという人もけっこういたりしそうな感じでしょうか。

ちなみに、美味しい昆虫のランキングを調べてみたところ、昆虫専門家によると「カミキリムシの幼虫」が直火で焼いて食べると皮はパリパリで中身はトロッとして甘く、食感はバターのようで、味はマグロのトロに例えられるほどだそうです。

昆虫専門家による美味しい昆虫ランキング

  1. カミキリムシ(幼虫)
  2. オオスズメバチ(前蛹)
  3. クロスズメバチ(幼虫・蛹)
  4. セミ(幼虫)
  5. モンクロシャチホコ(幼虫)
  6. タイワンタガメ(成虫)
  7. トノサマバッタ(成虫)
  8. カイコ(卵)
  9. クリシギゾウムシ(幼虫)
  10. ヤママユ(蛹)

出典:虫食専門家がランク付け 美味しい昆虫ベスト10(https://www.sinkan.jp/news/4273?page=1)

昆虫専門家の方によると、昆虫は食べる前に“アレルギーがあるかどうか”に注意が必要なようで、エビやカニなど甲殻類アレルギーがある方や、ダニアレルギーがある人は食べてはいけないようです。

今はまだ昆虫を食べたいと思う人も少ないかとは思いますが、カミキリムシの幼虫やオオスズメバチ(前蛹)など、食べてみたら思いのほか美味しくて昆虫食にハマってしまったなんて人も、今後増えてくるかもしれませんね。

自動販売機で販売されている昆虫食の画像

また、昆虫食を販売する自販機があちこちで増えてきている印象ですね。

コインロッカー設置事業を手掛ける「ティ・アイ・エス」は、全国6ヶ所で昆虫食自販機を展開しているようですが、東京都では上野の商店街「アメ横」に2ヶ所と、中野、吉祥寺の商店街に設置されているようです。

なかなか売れ行きがいいようで、自営業の方が昆虫食の自販機を設置されたりもしているようですが、全国各地の街中で気軽に昆虫食を買って食べるようになる日がもしかしたらくるかもしれませんね。

次世代のスーパーフードとして注目される昆虫食のメリットは?

次世代のスーパーフードとして近年注目されてきていたりする昆虫食ですが、そのメリット、評価されている点としては、“高い栄養価”や“低い環境負荷”が挙げられています。

昆虫食(コオロギ)は餌が少なく済むことを表す画像

出典:グリラスHP なぜコオロギ?(https://gryllus.jp/why-cricket/)

昆虫食の中でも昆虫食材として世界的に注目されてきているのが「コオロギ」ですが、飼育のために多くの餌や水が必要な牛や豚、鶏などに対し、コオロギは1㎏のタンパク質を生産するために必要な餌(飼料)が少なく済むようです。

また、水に関しては、コオロギは飲み水だけで済み、牛のように牧草を育てるための水は必要ありません。

更に、動物はげっぷに含まれるメタンが地球の温暖化を促進させていると問題視されてきていたりしますが、コオロギは温室効果ガスの排出など環境負荷も少なく、持続可能で環境に優しいたんぱく源として注目されてきています。

牛や豚、鶏と比べ、生産に必要な飼料、水、敷地が少なく、尚且つ環境負荷が少なく、それでいて牛や豚より動物性タンパク質を4倍以上も豊富に摂れると聞くと、まさにコオロギは次世代のスーパーフードという感じですね。

昆虫食用(コオロギ)の大量養殖をしている工場(タイ)の画像

出典:タイにおけるコオロギ産業(https://onl.bz/17K2YfB)

上の画像は昆虫食の先進国であるタイにおけるフタホシコオロギ(食用)の大量養殖の様子のようですが、とんでもない数ですね。

「粉末コオロギプロテイン」や「コオロギパスタ」などに商品化されるようですが、こうした画像を目にすると動物愛護団体ならぬ昆虫愛護団体がそのうち設立されてきたりするんじゃないかと思ったりもしますね。

養殖に適しているのではと言われる昆虫としては育つスピードが早い「ミールワーム(チャイロコメノゴミムシダマシという甲虫の幼虫)」や「カイコ」、「イナゴ」などもあるようですが、カイコは餌となる桑を育てる必要があり、イナゴは実は養殖が難しいらしいです。

コオロギは昔から爬虫類のエサとして売られていたりしますが、粉末状にして見栄えが気にならない感じに商品化され一般的な食品として市民権を得ていきそうな感じですかね。

昆虫食関連銘柄(日本の企業株)まとめ

それでは、昆虫食関連事業を行っている日本の企業はまだ少ない印象ですが、関連銘柄を簡単にまとめご紹介してみたいと思います。

昆虫食関連銘柄 良品計画(7453)

7453 良品計画のチャート

良品計画(7453)は衣料品や雑貨等を販売している「無印良品」ブランドで有名な会社ですが、同社は徳島大学発のベンチャー企業で食用コオロギの養殖等を行っている「株式会社グリラス」と協業し商品開発を行っていて、「コオロギせんべい」や「コオロギチョコ」を発売しています。

無印良品で販売されている昆虫食の画像

昆虫食の第1弾として発売された「コオロギせんべい」はタンパク質を豊富に含む食用コオロギの粉末が練り込まれていて、第2弾もコオロギ粉末が練り込まれた商品のようですが、無印商品の店舗やオンラインストアで販売されヒット商品となっているようです。

昆虫食と聞くと見た目が気持ち悪いイメージがあったりするかと思いますが、無印良品の商品は昆虫感が全くないので、昆虫を食べることに抵抗がある人でもフラットに食べれそうなのがいいですね。

グリラス社は新たなコオロギの養殖拠点を2022年内に徳島県内に設け、生産効率を大幅に引き上げる計画のようですが、見た目では分からない昆虫食が色々と増えてくるかもしれませんね。

良品計画からすれば数ある商品の中の一部に過ぎないかもしれませんが、昆虫食関連株の一つとして注目したい銘柄ではないでしょうか。

昆虫食関連銘柄 ジェイテクト(6473)

6473 ジェイテクトのチャート

ジェイテクト(6473)はベアリング大手となる会社ですが、2019年6月に徳島大学と新領域分野での研究開発・事業化を推進するために、横断的産学共同研究事業を立ち上げ包括連携協定を締結したことを発表。

そして、2020年5月に、その取り組みの一環として徳島大学発のベンチャー企業である「株式会社グリラス」と食用コオロギ(昆虫食)の生産において業務提携することを発表しています。

ジェイテクトが行う昆虫食関連事業を表す画像

同社はこれまでに培った“自動化技術やIoT技術、品質管理技術(統計的手法の活用)など”を活用し、コオロギの自動飼育システムの実用化を推進することで、高品質な食用コオロギの大量かつ安定した供給を実現し、SDGs開発目標として掲げられる「飢餓をゼロに」への貢献を目指すとしています。

昆虫は一匹一匹が小さいので、一定の市場を満たす分となるととんでもない数の飼育が必要となってきそうですが、「餌やり」、「水やり」、「温湿度の管理」などをIoTデバイスを設置し行えるようになったことで、大量の昆虫を養殖できるようになってきている感じですかね。

チャートを見ると5日移動平均線が75日移動平均線を上抜け推移してきていますが、業績が良くなってきていて、PER13.5倍、PBR0.54倍(2022年5月31日時点)と株価水準もまだそこまで高くない印象なので、昆虫関連株の一つとしてこちらも注目したい銘柄ではないでしょうか。

昆虫食関連銘柄 ファインシンター(5994)

5994 ファインシンターのチャート

ファインシンター(5994)は粉末冶金(自動車用・鉄道車両用)や油圧機器を取り扱っている会社ですが、同社は粉末加工技術を活用し2021年6月から「コオロギスナック」を製造しています。

同製品は高崎経済大学発のベンチャー企業である「FUTURENAUT株式会社」とコオロギ食材の普及・研究開発で協業し製造されたようですが、2021年12月には第2弾として「国産コオロギラーメン」が製造されています。

ファインシンターが製造するコオロギラーメンの画像

どちらも愛知県春日井市のふるさと納税の返礼品として製造されたようですが、2022年3月には、「国産コオロギラーメン」が店舗・Webで販売開始となっています。

コオロギ食品の開発に乗り出したのは自動車業界のEV(電気自動車)化の進展への危機感からのようですが、粉末食を含むその他の新規事業で売上高が2025年度に1億円、2030年度には10億円となることを目指しているようです。

昆虫食事業は地元地域での販売を足掛かりとし全国へ拡大していきたい考えのようですが、コオロギ粉を活用したペットフード、サプリメント、化粧品など、様々な関連商品が開発され、ツイッターやインスタグラムなどSNSで話題となれば売上増に繋がってきそうですね。

チャートを見ると冴えない値動きをしてきている印象ですが、2022年3月期(連結)は黒字化し、2023年3月通期も伸びる見通しと業績面は良くなってきており、PER、PBRもそこまで割高感がなく、配当もそこそこあるので、そろそろトレンドが良くなってくるのを期待して狙ってみたくなる銘柄かもしれませんね。

昆虫食関連銘柄 ミダックホールディングス(6564)

6564 ミダックホールディングスのチャート

ミダックホールディングス(6564)は東海地方を地盤とし産業廃棄物の収集運搬や処理(中間処理・最終処分)を行っている会社ですが、2022年5月25日に「株式会社ミダックは昆虫食の脱炭素化を通じてSDGsに貢献します」を発表しています。

「オールコセイ」、「齋藤精機」、「学校法人東京農業大学バイオロボティクス研究室(佐々木豊教授)」とともに、「ふじのくにi-SEC」を組織し、ブランドコオロギ「Re:Cricket」の研究・製造・販売等を通じて、新しい社会や産業の想像を目指すとしています。

同社は廃棄物焼却廃熱等を活用した昆虫(コオロギ)飼育の脱炭素化を通じてSDGsに貢献していくとしていますが、業績拡大が期待できそうな関連IRが発表となってきたら面白そうな銘柄かもしれませんね。

PER、PBRがやや高めな印象を受けますが、業績が良く5日移動平均線が25日移動平均線と75日移動平均線を上抜けてきているので、良さそうな押し目がないか、今後の株価推移に注目してみたい銘柄ではないでしょうか。

昆虫食関連銘柄の本命株・出遅れ株を上手く狙いたい人は?

今回は昆虫食関連銘柄について簡単にまとめご紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?

昆虫を食べるのはまだ気持ち悪いと思われている人が多そうな印象ですが、食糧問題や環境問題を解決する食品として注目されてきているので、話題性が高まればテーマ性を強め関連銘柄が物色されてくるかもしれませんね。

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