マスク関連銘柄は「花粉症対策」や「インフルエンザ予防」などが話題となる時にテーマ性を強めたりしますが、2020年、新型コロナウイルスの感染拡大でマスクの需要が高まり、ドラッグストアやコンビニなど、マスクが入荷してもすぐに売り切れてしまう状況となっています。
出荷量を5倍に増やしているメーカーもあるようですが、マスクの品薄状態が続き、日本政府は対策として「マスクの買い占め」や「マスクのネット転売」を禁止することなどを盛り込んだ国民生活安定緊急措置法の政令を2020年3月10日にも閣議決定し、早ければ来週中にも施行するようです。
ネット通販サイトAmazon(アマゾン)ではマスク事態の価格は安く設定され、送料を高額に設定する出品者がいたりしたようですが、米アマゾンでは高額マスク出品者の取締りが強化され、“便乗値上げ数万件を削除”などと報じられています。
マスクの高額転売ヤーが問題視され、メルカリでは1,000円超の出品が消えたようですが、日本最大級のネットオークション「ヤフオク!」では、ガイドライン細則を改訂し、3月14日からオークション形式のマスク出品が禁止されるようです。
適切な価格で必要とする人にマスクが行き届くことを願いたいですが、マスクを供給する会社は業績を伸ばしてくることが期待されてくるのではないかと思われるので、マスクを取り扱っているメーカーやマスクを販売しているドラッグストアなどを「マスク関連銘柄」として改めてまとめておきたいと思います。
目次
マスク関連銘柄「ユニ・チャーム(8113)」は超立体マスクや超快適マスクなどを販売
ユニ・チャーム(8113)は「ヘルスケア関連製品」や「ベビーケア関連製品」や「フェミニンケア関連製品」などを取り扱っている衛生用品大手ですが、「超快適マスク」や「超立体マスク」などのマスク製品を販売しています。
商品名 | マスクの特徴 |
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超快適マスク | 99%カットフィルタでウイルス飛沫や花粉の侵入を防ぎ、PM2.5にも安心。7枚入りや30枚入りや50枚入りを販売。「息ムレクリアタイプ」「息ムレクリアタイプBLACK」「女性用」「す~っとミント」などのバリエーションがある。 |
超立体マスク | 0.1μm~1.0μmまで小さな微粒子や、ウイルス飛沫を99%カットフィルタでブロック。PM2.5にも安心。三層構造の高密度フィルタ(99%カットフィルタ)がウイルス飛沫・花粉の侵入をブロックする「超立体マスク スタンダード」もある。 |
小顔にみえマスク | アゴから耳にかけて沿うラウンドフォルムで付けるとスッキリ小顔に見えるマスク。99%カットフィルタでブロック。 |
超快適マスク こども用 | 超快適マスクの園児・低学年向けのマスク。ぴったり安心フィット。 |
超立体 こども用 | 超立体マスクの園児・低学年向けのマスク。息ラク形状。 |
ドラッグストアなどで目にしたことがあるマスクかと思いますが、マスクを販売していて上場している日本のメーカーと言えば「ユニ・チャーム(8113)」がまず挙げられそうな感じでしょうか。
マスクを販売している日本のメーカーと言えば「安心・清潔マスク」を販売している「アイリスオーヤマ株式会社」や、「三次元マスク」を販売している「興和株式会社」なども挙げられるかと思いますが、アイリスオーヤマや興和は上場していません。
ユニ・チャーム(8113)はチャートを見ると2020年2月17日高値4,035円から株価を下げ25日線と75日線を割り推移してきていますが、“現在のマスク需要は例年の数倍か”と言われているので、マスクの需要増に伴う好業績が期待されてきそうな銘柄ではないでしょうか。
日本政府はマスクの供給を増やすために、国内で生産設備を増強するメーカー3社に補助金を出すことを決めていますが、ユニ・チャーム(8113)は日本政府の要請を受け新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が出された北海道エリアへマスクの供給を開始しています。
国民生活安定緊急措置法に基づき日本政府が一括買い上げしたマスクを郵便局の配達員が順次配達するようですが、北海道内で1世帯当たり計約40枚ずつ配るとされています。
また、経済産業省は“国内のマスクメーカーは24時間体制で増産していて、1週間に通常の3倍に当たる1億枚を生産しています”としています。
マスク関連銘柄のユニ・チャーム(8113)は大型株で値動きは軽くなさそうですが、国策銘柄としても注目されてきそうな銘柄ではないでしょうか。
マスク関連銘柄「大木ヘルスケアホールディングス(3417)」はグループ会社がマスクを販売
大木ヘルスケアホールディングス(3417)はグループ会社の経営管理及びそれに付帯する業務を行っている会社ですが、グループ会社の「リブ・ラボラトリーズ株式会社」が「立体型マスク」や「超ふわマスク」や「極上空間」などのマスク製品を販売しています。
商品名 | マスクの特徴 |
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立体型マスク | 99%カットフィルターを採用した3層構造のマスク。花粉・かぜ・ハウスダスト・PM2.5向けのマスク。「小さめサイズ」や「こども立体型マスク」やメガネがくもりにくい「立体型プリーツ不織布マスク プレミアム個包装」などのバリエーションがある。 |
超ふわマスク | ノーズワイヤー採用でフィット感をアップさせたマスク。耳にやさしい幅広ゴムで長時間も快適。ハウスダスト・花粉・PM2.5向け。 |
極上空間 4層プレミアムマスク | 4層構造でホコリや花粉をブロック。99%カットフィルター採用。抗菌防臭加工。 |
「極上空間 4層プレミアムマスク ふつうサイズ」はネット通販サイトAmazon(アマゾン)で150枚(75枚×2パック)が21,000円ぐらいで出品されてたりしますが、140枚入りが1,498円だったので、だいぶ高い価格で転売されてるようですね。
イラン政府はマスクなどを転売目的で買い占めた者を「見つけ次第、死刑に処す」との緊急令を出したようですが、取締りが強化されネット上でもマスクが求めやすい価格になってくれることを願いたいですね。
大木ヘルスケアホールディングス(3417)は新型コロナウイルス関連銘柄として物色人気が強まり2020年1月30日高値2,057円まで株価を上げましたが、その後売られ3月13日安値631円までの下落となってますね。
一巡してまた好業績を期待できそうなマスク関連銘柄が見直されてくる可能性はあるのではないかと思われるので、今後の取引に注目してみたい銘柄ではないでしょうか。
マスク関連銘柄「ホギメディカル(3593)」は医療機関向けマスクを取り扱う
ホギメディカル(3593)は医療用不織布の最大手ですが、手術室での2012年度(2012年度4月~2013年度3月迄の1年間)マスク販売実績No.1、5200万枚を販売という実績があり、一般家庭向けに“病院でお医者さんも使っているマスク”として安全性と快適性を追求した3種類のマスクを取り扱っている会社です。
商品名 | マスクの特徴 |
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ホギプレミアムマスク | ウイルス飛沫・細菌・花粉・PM2.5を99%カット。4層構造、サイドウイング付き。抗菌マスクケース付き。 |
スタンダードタイプマスク | ウイルス飛沫・細菌・花粉・PM2.5を99%カット。3層構造、サイドウイング付き。抗菌マスクケース付き。 |
箱タイプマスク | 花粉・アレル物質・細菌を99%カット。3層構造、シュリンク包装。サイドウイングなし。抗菌マスクケースなし。 |
また、ホギメディカル(3593)が取り扱っている医療機関向けN95マスクは、結核、SARS、インフルエンザなど重度な感染症対策用として推奨されているので、新型コロナウイルス対策としても用いられているのではないでしょうか。
マスク関連銘柄はガーゼや脱脂綿などの医療用衛生材料最大手の川本産業(3604)が短期で大きく買われ2020年2月3日高値4,000円までの上昇となりましたが、ホギメディカル(3593)は関連性がありそうでも売りが強く3月17日安値2,583円までの下落となっていますね。
比較的時価総額が小さいマスク関連銘柄が物色されてきている印象ですが、ホギメディカル(3593)も需要増が見込めそうな印象なので、好業績への期待感が強まってこないか注目しておきたい銘柄ではないでしょうか。
その他、シャープ(6753)が2020年3月24日に「マスク生産開始のお知らせ」を発表しており、マスク関連銘柄と言えそうな感じでしょうか。
マスクの需要増で売上増が期待されるドラッグストア関連銘柄
マスクの品薄状態が続き、ドラッグストアには連日多くの人が開店前にマスクを求め並んでいます。
中にはドラッグストアの店員さんにマスクがないことに対する苦情や文句を言う人もいるようですが、ドラッグストアは新型コロナウイルス対策としてマスクやアルコール除菌関連製品などが売上を大きく伸ばしていそうなので、ドラッグストア関連銘柄もマスク関連銘柄としてまとめておきたいと思います。
証券コード | 企業名 | 概要 |
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3141 | ウエルシアホールディングス | イオン子会社・ドラッグストア最大手。 |
3549 | クスリのアオキホールディングス | イオン系ドラッグストア中堅。 |
9989 | サンドラッグ | ドラッグストア大手。首都圏を中心に全国に展開。 |
3391 | ツルハホールディングス | ドラッグストア大手。傘下にレディ薬局、くすりの福太郎、杏林堂薬局など。 |
3098 | ココカラファイン | 都市圏を中心に全国でドラッグストアを展開。 |
3349 | コスモス薬品 | 九州を地盤としドラッグストアを展開。 |
3148 | クリエイトSDホールディングス | 神奈川から首都圏に大手ドラッグチェーンを展開。 |
3088 | マツモトキヨシホールディングス | 都市型ドラッグストア「マツモトキヨシ」が有名。 |
7649 | スギホールディングス | 中部を地盤としドラッグストア「スギ薬局」をチェーン展開。 |
7679 | 薬王堂ホールディングス | 岩手を地盤としドラッグストアを展開。 |
3544 | サツドラホールディングス | 北海道を地盤としドラッグストアを展開。 |
3194 | キリン堂ホールディングス | 近畿を地盤としドラッグストアを展開。関西地区で高シェア。 |
弱い相場が続く中でドラッグストア関連銘柄のウエルシアホールディングス(3141)、クスリのアオキホールディングス(3549)、サンドラッグ(9989)、ツルハホールディングス(3391)などが逆行高となってきていますね。
巣ごもり消費関連でトイレットペーパーも売上を伸ばしていそうですが、医療・日用品の需要拡大で見直し買いが入ってきている印象なので、ドラッグストア関連銘柄は今後の値動きにも注目かもしれませんね。
あと、マスク関連銘柄の穴株としてはミシンを販売している銘柄が挙げられそうな感じでしょうか。
新型コロナウイルスの影響でマスクの品薄状態が続き、連日ドラッグストアの前に朝から行列が出来ている印象ですが、マスクを買いたくても買えない状況が続きマスクを手作りをするために必要な家庭用ミシンは売上を伸ばしていそうですね。
なのでミシンを販売している銘柄、「蛇の目ミシン工業(6445)」「JUKI(6440)」「ブラザー工業(6448)」「ペガサスミシン製造(6262)」などもマスク関連銘柄として注目しておきたいところでしょうか。
マスク関連銘柄のほかに「いま」買っておくと良さそうな株は?
新型コロナウイルスの感染拡大で景気減速への懸念が強まり、多くの銘柄が株価を大きく下げています。
相場が崩れ何十万、何百万、何千万という損失・含み損に頭を悩ませている方も多いかと思いますが、株式投資はいつ何時も冷静にニュースや新聞などをチェックして、相場の流れに沿った取引を行うことが大切です。
今の相場はポジションを取らず、新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いてきてから取引を行うのが賢明かもしれませんが、大きく下げた分、事態が収束に向かう流れとなった際は、それだけ大きく相場が回復に向かう展開が予想されます。
今年2020年は5G(第5世代移動通信システム)商用サービスが春から開始される予定ですが、株価が安くなった「いま」買っておくと良さそうな銘柄をしっかりと狙っていければ、今後の収支は大きく変わってくるのではないでしょうか。
ただ、専業投資家でないなら“「いま」買っておくと良さそうな株”を日々探るのも大変かと思います。
サラリーマンや主婦の方など、常にニュースや新聞などをチェックするのが大切なのは分かっていても、なかなかそうした時間を取れないという方が殆どではないでしょうか。
しかしながら、今時は昔に比べパソコンやスマホでだいぶ情報を集めやすくなっています。
時間的な余裕がなく、情報をしっかりとチェックできていないと感じる人は、投資に役立つ株情報サイトにメルマガ登録するなどして、『毎日自分でニュースや新聞をチェックして分析する』のではなく『株情報サイトが要所をまとめ分析してくれた情報に目を通す』ようにすればいいかと思います。
当サイトでは読むのに時間がかかり初歩的な知識が身に付くだけのような書籍(本)のアフィリエイトは行っておらず、純粋に旬な情報を要領良く集める手法として株情報サイトを紹介していますが、今時はいかに役立つ情報を要領よくチェックできるかどうかが大切です。
テーマ株の流れを見ていれば分かるかと思いますが、資金の流れに乗り遅れてしまうと高値掴みとなってしまうので、リアルタイムに飛び交う情報にアンテナを張ることが投資を行う上で本当に大切だと思います。
実際にサイト内情報をチェックしてみれば情報を要領良く集めるのにとても便利なのが分かるのではないかと思うので、このあとの相場の流れに上手く乗りたいと少しでも思われる方は、一度試しにでも株情報を配信しているサイトにメルマガ登録してみることをオススメします。