VR関連銘柄

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「VR関連の銘柄が話題だけど、今から株を探すってもう遅い??」と思っている方も少なくはないと思います。しかし、VR市場はまだ成熟しきっておらず、大穴・出遅れ銘柄はもちろん、ソニーやコロプラなどの人気の本命銘柄ですら、まだまだ遅くはありません。

「一番の盛り上がりを見せた時期は、【VR元年】と呼ばれた2016年」という印象が強いVR(仮想現実)ですが、実は2016年はハードウェア(機器・パーツなど)の時代。このハード時代のお陰で、2017年はソフト・コンテンツ(製品・企画)の時代が始まりました。

様々な企業が、VRに使用するゴーグル状のデバイス「ヘッドマウントディスプレイ」を発売し、現在もその開発・改良に取り組んでいますが、デバイス開発に関わっている企業より圧倒的に多い数の企業がVRコンテンツやサービスの開発に取り組んでいます。

VR関連銘柄はゲームコンテンツに携わる企業が多く、過去の急騰例を見ても、新作アプリのリリースや決算発表などが材料となるものが多く、まだVRが材料となった例が少ないのが現状です。

これからVRが普及していくと共に、VR市場も盛り上がっていくと思われるので、今のタイミングはVRコンテンツにおいて大きなチャンスと言っても過言ではないでしょう。

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2017.11.28

今人気のVR(仮想現実)とは?

VRとはバーチャルリアリティの略で、360度3D空間に囲まれた世界(仮想現実)を体験できる技術です。どうしてもゲームのイメージが強いですが、最近では手術のシミュレーションや人命救助の訓練、さらには、学校のカリキュラムに組み込もうという動きまで見られています。

現段階でさえ、初体験した人誰もが驚く技術ですが、まだまだ発展途上の段階であり、これからさらに進化を遂げるため日々開発が進められています。

VR技術とは

ヘッドマウントディスプレイと呼ばれるゴーグル状のディスプレイを頭に装着することで、視界が360度3D空間の世界=仮想現実を体験することができる技術。

視線と連動してディスプレイが動き、立体的な音も加わって五感を刺激します。人間の感覚は約80%が視覚、約10%が聴覚が司っているとされています。つまり、VRによって感覚の約90%以上が支配され、実際に自分自身が仮想現実の中に入ったかのような錯覚を起こします。

PlayStation VRの発売もあり、どうしてもゲームのイメージが強いVRですが、実は医療や教育の場でも活用されています。

医療に役立つVR事業

VRは仮想現実を作り出すことによって、様々な練習材料に活用することができます。医療現場を例にとってみると、内視鏡手術は一般的に切開よりも負担が少ないですが、特殊なコントローラーを扱うため、非常に難易度が高いとされています。

しかしVRを使えば、仮想現実によって簡単に練習の場を作り出すことができます。さらに、バーチャルなので<通常は見えない血管や腫瘍までもが再現されます。

教育の場ではVRで成績アップ

教育VRコンテンツを提供する「Lifeliqe」は、VRを活用した教育プログラムを組み、実験的に実施しました。すると、85%の生徒が、従来の授業よりVRを使った授業の方を好み、86%の生徒が、通常の座学を受け続けていた生徒より成績が高いという結果となりました。

実際には体験できないことをVRで体験することによって楽しんで学ぶことができ、従来の授業より知識が定着しやすいそうです。また、親からも「宇宙飛行士やパイロットなどの夢の後押しになる」と評価の声が上がっているそうです。

2016年はVR元年、2017年はVR新時代の幕開け

2020年VR市場グラフ

パソコン・モバイルを含むビデオゲーム市場の市場情報を提供する、アメリカ・ニューヨークの調査会社「SuperData」が、2016年から2020年までのVR市場規模の予測を発表しました。

資料によると、2017年のVR市場はハードウェア・ソフトウェア合わせて49億ドルまで拡大し、2020年には377億ドルとなっています。また、2016年のソフトウェア収益は3億ドルでしたが、2017年にはこれが4倍の12億ドルにもなり、2020年には199億ドルに到達する見込みです。将来的には店頭などでもVRを使った案内が実施されたり、私たちの生活に溶け込んでいることでしょう。

また、VRの用途はゲーム・動画コンテンツ・ユーザーのやりとりでコンテンツを作り出すソーシャルメディアが上位となっています。これは現在とあまり変わらない印象ですが、各コンテンツのクオリティと数は今とは比べ物にならないはずです。

VR元年と呼ばれた2016年ですが、むしろVR事業の本番は2017年からだと言っても過言ではないでしょう。今後、VRの普及と共に成長するであろうVR関連銘柄からは目が離せません。

VR関連銘柄一覧

特に注目すべき銘柄をまとめて見れるよう一覧にしてみました。気になる銘柄をクリックすると、その銘柄の紹介に飛ぶことができます。

分類 銘柄名 市場 業種 関連事業
本命 [6758] ソニー 東証1部 電気機器 デジタルコンテンツ、カメラ、テレビ、音楽分野
[9684] スクウェア・エニックスHD 東証1部 情報・通信 デジタルエ ンタテイメント、アミューズメント、フィギュア・グッズ
[7832] バンダイナムコHD 東証1部 その他製品 トイホビー、ネットワークエンターテイメント、映像プロデュース
[9697] カプコン 東証1部 情報・通信 デジタルエンタテイメント、アミューズメント、グッズ
[3668] コロプラ 東証1部 情報・通信 モバイルゲームサービス、VRサービス、位置情報コンサルティング
[3632] グリー 東証1部 情報・通信 ゲーム、メディア、広告
[3903] gumi 東証1部 情報・通信 ネイティブアプリサービス、VRサービス
[6731] ピクセラ 東証2部 電気機器 パソコン関連、ホームAV、AVソフトウェア、IoT関連、自動多言語翻訳システム、AR・VR
[3698] CRI・ミドルウェア マザーズ 情報・通信 音声、映像、ファイルシステム、ミドルウェア、ゲーム分野、家電組み込み分野、医療・ヘルスケア分野
[3907] シリコンスタジオ マザーズ 情報・通信 ゲームエンジン、ミドルウェア、人材サービス
[3904] カヤック マザーズ 情報・通信 ソーシャルゲーム、ゲームコミュニティ、ゲーム音楽、e-sports、ウエディング、葬儀、不動産
[3791] IGポート 東証JQS 情報・通信 映像制作、出版
出遅れ 大穴 [3676] ハーツユナイテッド 東証1部 情報・通信 ソフトウェアテスト、メディア、ゲーム開発、CG映像制作
[3697] SHIFT マザーズ 情報・通信 ソフトウェアの品質保証、テスト事業
[6038] イード マザーズ サービス業 メディア事業、リサーチ事業
[3913] sMedio マザーズ 情報・通信 IoT、セキュリティ、AI

VR関連銘柄【人気のオススメ本命銘柄】

数々の企業が参入しているVR事業。その中でも本命と呼ばれる人気の銘柄13選を、過去急騰した例と共に紹介します。ソニーやコロプラなどの有名企業の名前が並びますが、見逃しはありませんか?

[6758]ソニー

ソニーチャート(3758)の株価チャート

世界中にファンを持つゲームデバイス「PlayStation 4」の周辺機器として「PlayStation VR」を発売し、VR市場へ本格参入したソニー。他社のヘッドマウントディスプレイと比べて格安というのもあり、シェア率は世界1位で30%を占めます。

また、2017年4月28日、連結営業利益が前期比73%増の5000億円になる見通しだとの発表がありました。これは、熊本地震で工場が被災した半導体事業の回復に加え、PlayStation VRの売れ行き、PlayStation VRを使うためのPlayStation 4の売れ行きも後押ししたものと思われます。

予想と期待で初動を掴んだ投資家が、18日から24日までに買い注文をしたのか、発表前に3400円台から値上がりし始めます。そして28日、再び値上がりし、4000円を超えることとなりました。

値上がりが落ち着いた現在は、4000円台をキープしつつ、徐々に値上がりしているという推移をたどっています。このように今後も、業績予想の上方修正や新商品の発表が材料になると思われます。

[9684]スクウェア・エニックスHD

スクウェア・エニックスHD(9684)の株価チャート

大人気ゲーム「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」を手掛けるスクウェア・エニックスHD。グリーと共同開発した「乖離性ミリオンアーサーVR」を、世界最大規模のPCゲーム販売プラットフォームであるSteamで発売したり、ハウステンボスにはヘッドマウントディスプレイ不要のVRアトラクション「バハムートディスコ」を展開したりなどVR事業に積極的な企業です。

しかし、有名作品であるドラゴンクエスト、ファイナルファンタジーが目立ち、VR事業はまだあまり目立ってはいません。最近値上がりの材料となったのは、2017年6月6日配信のスマートフォン向けアプリ「SINoALICE-シノアリス-」と、2017年6月20日発売の「ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーター」です。どちらも配信・発売開始の1日前に値上がりすることとなり、投資家の期待が伺えます。

ロサンゼルスで開催される世界最大のコンピュータゲームイベント「Electronic Entertainment Expo」、通称「E3」にて、ファイナルファンタジーのスピンオフ作品となるVR対応コンテンツ「MONSTER OF THE DEEP:FINAL FANTASY XV」が発表されました。しかし、レビューや株価の動きを見てみると、あまり材料にはならず、本編でのVR対応を期待しているようです。

今後、ドラゴンクエスト、またはファイナルファンタジーの本編がVRに対応する時が来ると思うので、今から準備しておくべきかもしれません。引き続き新作ゲームの発表に注目していきたいです。

[7832]バンダイナムコHD

バンダイナムコHD(7832)の株価チャート

バンダイナムコHDは、ドラゴンボールやワンピースなどの大人気アニメのコンテンツ制作・販売を行う会社です。2017年5月10日の決算では、営業利益が前年比24.7%増の632億円となり、特にネットワークエンターテイメント事業と映像音楽プロデュースが好調だったとのことです。

この決算の株価への影響は、投資家の予想と期待により10日ほど前からの値上がりとなり、決算当日は急騰しています。その後も上がり続けましたが、6月5日付近で4000円台に乗ったことから値上がりが落ち着き、現在3900円台を推移しています。

さらに、日本最大級のVR体験施設「VR ZONE SHINJUKU」を7月14日にオープンしました。ドラゴンボールやエヴァンゲリオン、マリオなどの人気作品を取り入れるほか、振動・熱・風などの五感を刺激する周辺設備が強みだとしています。一足先にオープンした、アドアーズが展開するVR体験施設「VR PARK TOKYO」と競合関係になりそうです。

[9697]カプコン

カプコン(9697)の株価チャート

「バイオハザード」や「モンスターハンター」などの有名タイトルを持つカプコン。2016年のE3にて「バイオハザード7 レジデント イービル」を完全VR対応で発表し、世界中のファンを驚かせました。

そして、2017年4月27日の決算発表では、営業利益が13.5%増の136億5000万円との発表がありました。「バイオハザード7 レジデント イービル」を主力に、「モンスターハンターダブルクロス」や「バイオハザード4~6」の現行機移植版を発売したことが大きく後押ししたものと思われます。株価への影響も大きく反映され、決算発表当日に多くの買い注文が入り、現在2700円台を推移しています。

今回の「バイオハザード7 レジデント イービル」がVR対応になったことで、今後のナンバリングタイトルも完全VR対応の可能性が高く、新作発表の可能性のあるイベントは是非注目したいです。

[3668]コロプラ

コロプラ(3668)の株価チャート

「白猫プロジェクト」や「魔法使いと黒猫のウィズ」などの人気スマホゲームを手掛けるコロプラ。大ヒットした「白猫プロジェクト」を題材にしたVRゲーム「白猫プロジェクト」を配信したり、ヘッドマウントディスプレイにカメラを設置し、表情を読み取れるシステム「Face」を開発するなどVR事業にも積極的です。

この「Face」は、表情に加え眉毛や瞬きまで読み取り、アバターと呼ばれる「ゲーム内の自分」に表情をリアルタイムでは反映するシステムです。これによってVR内での会話に違和感が無くなり、相手のリアクションを確認できるようになります。これによって、VRを使っての会議・ミーティングも可能になるのではないかと言われています。

5月10日の決算説明会資料では、「魔法使いと黒猫のウィズ」4周年記念イベントが成功し、売上は計画通りの順調で、営業利益は計画を大幅に上回ったとの説明がありました。さらにVRゲーム「TITAN SLAYER」を配信したことや、”今までにない自由なゲーム”を目指した「Project:PaniPani」などの新作リリースが控えていることから株価の値上がりにつながりました。

「”VRと言えばコロプラ”を目指したい」というコロプラ代表取締役 馬場功淳氏の言葉と、コロプラの行っているVR事業により、VR市場を拡大させようという試みが伝わってきます。今後もスマホ・VRゲームの新作に注目したいです。

[3632]グリー

グリー(3632)の株価チャート

ソーシャルゲームで有名なGREEですが、今はスマホ向けアプリへシフトし、さらにVR市場への参入も果たしています。

2015年11月5日に新スタジオ「GREE VR Studio」を設立し、本格的にVR市場へ参入しました。その後、GREE VR Studioの第一弾となるスマートフォン向けVRゲーム「シドニーとあやつり王の墓」を配信しました。また、アドアーズと提携を結び、VR体験施設「VR PARK TOKYO」をオープンし、2ヶ月で1万人の集客に成功しました。そして、人気スマホアプリ「乖離性ミリオンアーサー」を題材としたVRゲーム「乖離性ミリオンアーサーVR」をスクウェア・エニックスと共に共同開発し、現在Steamで配信中です。

VRで話題を集めているGREEですが、ここ最近で株価が値上がりする材料となったのは、意外にもVRではなく、スマホアプリ「アナザーエデン 時空を超える猫」のリリースです。一見普通のスマホRPGだと思われていたのですが、スタミナ制やクエストといった最近おなじみのスマホゲームの概念を排除し、すべてが地続きなフィールドを歩き回れるゲームとなっています。

スマホゲームではあまりなかったこのシステムが話題となり、リリース後ダウンロード数・評価数共に好調な出だしを迎えました。これによって株価も値上がりすることとなり、700円台だった株価は現在1000円台を推移しています。

今後もダウンロード数が伸びると共に話題も広がると思うので目が離せません。また、新スタジオを立ち上げることで本格参入したVR事業にも期待したいです。

[3903]gumi

gumi(3903)の株価チャート

「ブレイブフロンティア」や「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」などの人気スマホゲームを手掛けるgumi。しかし、スマホゲームだけではなく、VR市場への早期参入を図った合弁会社「VR Startup」の設立や子会社「gumi VR」の設立など、日本のVR業界を牽引してきたと言っても過言ではない企業です。

「VR Startup」とは、インキュベーションと呼ばれる、新たに事業を起こすベンチャー企業などに各種支援(資金、場所、開発を促進する技術など)を行う会社です。この取り組みにより、様々なベンチャー企業のVR事業を後押しし、日本のVR市場への早期参入を成功させました。また、本格参入のための「gumi VR」設立に関しては、今後PCなどの外部機器との接続を必要としない「スタンドアロン型」のヘッドマウントディスプレイのリリースを当面の目標としているそうです。

まだ始動したばかりのgumiのVR事業ですが、スマホゲームの方はとても順調なようで、現在配信中の本格RPG「Phantom of the Kill」が、2017年5月18日でサービス開始1周年を迎えたことを発表。これにより、ダウンロード数の増加や課金での収入増加への期待により株価の値上がりにつながりました。

それだけでなく、2017年7月19日リリースのスマホゲーム「スマッシュ&マジック」のPVが6月20日に公開され、開発の順調さを確認できたことが急騰につながりました。株価は一時1400円台まで値上がりし、現在1300円台を推移しています。この「スマッシュ&マジック」は事前登録者数40万人を突破し、リリース済みの現在、300万人を超えているようで、投資家・ユーザー共に期待通りの反響となりました。

スマホアプリで順調な進捗を見せるgumi。「VR Startup」をはじめとする、今後のVR事業での活躍に期待です。

[6731]ピクセラ

ピクセラ(6731)の株価チャート

PC向けチューナーや回線事業者向けチューナーが柱のピクセラですが、VR市場にも参入しており、様々なVR映像コンテンツが収録され、VRでのライブストリーミング(生放送)にも対応しているアプリ「パノミル」をリリースしています。さらに「パノミル」には、VRの映像内にサブモニターとして視界の端に別の画面を映し出す技術「MagicVision」を搭載されており、現在この技術は特許の出願中だそうです。

そして、ピクセラの急騰の材料はいくつかが合わさったものとなりました。2017年5月15日、4300万円の赤字との予想から一転、3000万円の黒字(前年同期は2億3500万円の赤字)との決算発表がありました。さらに6月7日、ピクセラの次世代テレビ事業の進歩状況について、「ピクセラの開発力は米グーグルに評価され、グーグルが展開する新たなテレビ事業におけるパートナー企業10社のうちの1社として紹介された」との報告が合わさり、急騰に繋がりました。

「赤字予想をしていた企業がグーグルのパートナー企業になる」という誰も予想しなかった大材料によって、元々100円以下での取引もあったピクセラ株は一時400円台に乗ることとなりました。そして現在は、従来の2倍である200円台を推移しています。

あくまで会社の軸はチューナーやテレビ事業ですが、映像技術という面でグーグルに評価された技術を持っているピクセラのVR事業は今後も期待していきたいと思います。

[3698]CRI・ミドルウェア

CRI・ミドルウェア(3698)の株価チャート

様々なミドルウェアの開発を手掛けるCRI・ミドルウェア。ミドルウェアとは、基本的な制御を行うOS(オペレーティングシステム)とアプリケーションの中間[ミドル]で、主に映像や音に関しての役割を果たす製品[ウェア]のことです。

CRI・ミドルウェアが販売するミドルウェアは用途によって様々で、サウンド関連、ムービー関連はもちろん、ゲームコントローラーへの振動パターンを30種類の搭載した触覚関連まで多種多様です。中でもVR対応の「CRI Sofdec for VR」は、不動産屋医療分野などでの実写動画を扱ったVR活用を考え、高画質で軽量ながら、遅延やカクカクしない滑らかな再生を実現しました。この滑らかな再生によりVR酔いへの対策にもなっています。

そして2017年5月17日、ゲーム分野における同社のミドルウェア新規採用タイトル数が公開されました。

ミドルウェア新規採用タイトル数グラフ

資料のとおり、17期2Qでは新規採用タイトル100本を超えており、これがきっかけで株価は値上がりすることとなり、現在も2600円台を推移しています。

まだ現状ではスマートフォンでの採用が多いミドルウェアですが、今後VR市場が拡大するとともに、家庭用ゲーム機やその他(一体型ヘッドマウントディスプレイなど)の採用タイトルも増えると思います。VRゲームが普及すると、必然的にミドルウェアの採用タイトル数も増えると思うので、常に頭の隅においておきたい銘柄です。

[3907]シリコンスタジオ

シリコンスタジオ(3907)の株価チャート

シリコンスタジオは、ゲームエンジンやミドルウェアの開発を手掛ける企業です。

2017年4月にVR対応のゲームエンジン「Xenko(ゼンコ)」を発売。この「Xenko」には、リアルタイムでCGを描写するPBR(Physically Based Rendering:物理ベースレンダリング)技術やデザイン・オブジェクトの保持・再利用など様々な機能が搭載されています。また、2017年3月9日から11日に韓国・ソウルで開催される「VR EXPO 2017」に招待され、「Introduction to VR development using the Xenko Engine(Xenkoを使ったVR開発についての説明)」について登壇しました。

シリコンスタジオの急騰につながる材料は2つありました。1つは、シリコンスタジオが現在も開発を続ける業界最高水準の大域照明ミドルウェア「Enlighten」が、任天堂の手掛けるゲーム機「Nintendo Switch」に対応したという発表です。「Enlighten」は素材による光の反射の仕方、光が吸収される方法を計算したり、イルミネーションをリアルタイムで計算し、ミリ秒単位で更新できるという世界最高水準のミドルウェアです。

さらに、『シリコンスタジオとミストウォーカーコーポレーションによって、スマートフォン・PC向けゲーム「テラバトル2」の共同開発が進んでいる』と「週刊ファミ通」によって発表されました。「テラバトル2」は、人気スマホゲーム「テラバトル」の続編ということもあり、高い期待が寄せられているようです。またミストウォーカーは、「ファイナルファンタジー」シリーズの開発の中心人物である、坂口博信氏や植松伸夫氏などによって設立されたゲーム開発会社というのも、1つの期待の要因になっていると思われます。

これにより4000円付近を推移していた株価は一時6000円台まで急騰することとなり、現在5200円付近を推移しています。

ゲームエンジン、ミドルウェア、ゲーム開発、すべてにおいて期待を寄せられているシリコンスタジオ。今後、VR対応のゲームエンジンが、どう評価されるのか期待したいと思います。

[3904]カヤック

カヤック(3904)の株価チャート

面白法人カヤックは様々なVRコンテンツの制作における受託を行っている企業です。グリーとスクウェア・エニックスの共同開発した「乖離性ミリオンアーサー」の開発にも協力しています。

面白法人というだけあって、他企業からの面白い制作案を現実の物とする高い技術が評価されています。大きな話題となったタグチ工業Project”G”の1つ「GUZZILLA VR(ガジラ ブイアール)」の制作も手掛ており、巨大ロボットを操縦し、爆発寸前の汚染施設から脱出するストーリーの中で、家庭用ゲームと変わりないグラフィックを実現しました。

カヤックは、株式の投資単位あたりの金額を引き下げることにより、流動性の向上および投資家層の拡大を図るため、2017年7月1日から、1対2の株式分割を行うことを2017年5月19日に発表しました。この発表により株価が急騰し、一時は2015年8月来となる2400円台を付ける場面もありました。

今後、どのようなVRコンテンツの制作に関わっていくのか、引き続き新作の発表に期待したいと思います。

[4712]アドアーズ

アドアーズ(4712)の株価チャート

アドアーズは、首都圏を中心にゲームセンター、カラオケなどのアミューズメント施設を展開する会社です。メダルゲームジャンルを創り上げたことから、業界内では「メダルゲームのパイオニア」と評されており、時代やニーズを捉えた新しい”遊び”を提供することを目指しているそうです。

ここ最近の急騰はありませんが、GREEと提携を行い、渋谷にVR体験施設「VR PARK TOKYO」を展開し、オープン2ヶ月で1万人を集客しました。また、この「VR PARK TOKYO」は、アドアーズ渋谷店4階フロアを全面改装して作られたものであり、アトラクションのオプション追加、新アトラクションを定期的に追加、すべてのアトラクションにスタッフを動員しています。よって、今後も規模の拡大を見込むことができ、本格的にVR市場へ参入する方針が見て取れます。

新しい”遊び”として展開した「VR PARK TOKYO」の成果もあり、営業利益は37.7%増と、今後のVR事業の展開にも期待を持てる結果となっています。

[3791]IGポート

IGポート(3791)の株価チャート

IGポートは劇場アニメ、テレビアニメ、ゲーム用アニメーションの制作、コミックの企画・出版などの事業を展開している会社です。

数々の人気アニメを手掛けており、VRスマートフォンアプリ「攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver」の配信や、フィールドVRアクティビティ「攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds」の制作協力としての参加など、アニメを題材にしたVRコンテンツを多数展開しています。

中でも6月2日、人気アニメ「ブレイブウィッチーズ」を題材にした体験型VRコンテンツ「ブレイブウィッチーズVR-Operation Baba_Yaga-雪中迎撃戦」の全世界配信日の発表では、株価が急騰し、1500円台だった株価は一時1700円を上回ることとなりました。現在は落ち着いて、1500円台を推移しています。

今後も「攻殻機動隊」をはじめとする、人気アニメを題材にしたVRコンテンツを展開していくとのことなので目が離せません。

VR関連銘柄 【大穴・出遅れ銘柄の投資はここ】

「VRを主軸としていない」、「一見VRには関連性のなさそう」でも実はVR市場と関係があり、中にはVRコンテンツと密接な関係にある「大穴・出遅れ」の銘柄4選を紹介していきます。

[3676]ハーツユナイテッドグループ

HUG(3676)の株価チャート

ハーツユナイテッドグループ(以下HUG)は、ゲーム・スマートフォン・Webサイトなどのデバッグを提供する会社です。デバッグとはバグと呼ばれるプログラムのミスや欠陥を見つけ、修正する作業のことを言います。ゲーム開発において、このデバッグ作業は必ず必要なものであり、VRゲームにおいてもこのデバッグが必要とされています。

2017年6月19日、HUG株が急騰しました。同月週末16日の取引終了後、本社と子会社の移転を発表したことから、経営地盤の強化を期待した買いが入ったようです。この急騰で1700円台に乗り、以降現在も1700円台を推移しています。

ゲームには欠かせないデバッグ作業を担うHUG。今後のVRゲームの普及と共にHUGもVR関連銘柄の1つとして重要視されるでしょう。

[3697]SHIFT

SHIFT(3697)の株価チャート

SHIFTは、ゲーム、Web、スマートフォン、そしてVRなど様々な分野におけるソフトウェアテストを提供している会社です。

ソフトウェアテストとは、品質を落とさず、企画機能を満たした状態で、安全・快適に使用できるかどうかをテスト・修正するものです。また、製品の開発・動作環境に合わせてテスト環境を作っているようです。VRに関しては、VRコンテンツ専門のチーム体制を構築し、さらに専門スタジオを完備して、機能テストからVR酔い対策のサポートまで手掛けています。

最近の急騰はありませんが、VRコンテンツの制作側としても、安全面・快適面のテストクリアは、リリース時のアピールにもなります。さらに、SHIFTは他分野でのソフトウェアテストですでに実績を持っているので、今後VR市場拡大と共にVRのソフトウェアテストも成長していくものと思われます。

[6038]イード

イード(6038)の株価チャート

イードは、Webによるニュースサイトを中心に、20ジャンル47サイト5雑誌のメディアを運営している会社です。利用者は月間約3,300万人におよびます。

このWebでのメディア業を担うイードが発表したのが「EINYME(エイニーミー)」。株式会社シータと業務提携を行い、アイドルの実写映像に特化した高品質なVR映像を配信するプラットフォームです。現在、Oculus社が提供するヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」にのみの対応となっていますが、スマホ対応や他社制作によるコンテンツ配信も検討中だそうです。

この「EINYME」の展開を発表した2017年2月13日、イードの株価は急騰し、一時1800円台にまで値上がりすることになりました。しかしその後、落ち着くとともに下落し、現在1000円台を推移しています。

今後、「EINYME」の新コンテンツ発表や、他デバイス対応での急騰の可能性もあるので、注目したい銘柄となっています。

[3913]sMedio

sMedio(3913)の株価チャート

sMedioはIoT事業、AI事業、マルチメディア事業などに関わる会社で、VR関連では、Windows対応360度ビデオプレイヤー「sMedio True VR」や、VRでの立体音響技術を提供する「sMedio True VR Sound」を配信しています。

「sMedio True VR」では、360度カメラで撮影された最大4K Ultra-HD画質のVR映像を再生でき、2017年度中にはヘッドマウントディスプレイでの再生にも対応を予定しているとのことです。また、「sMedio True VR Sound」は、前後左右だけでなく、高さ方向や遠近感に対しても対応しており、動く音源を忠実に再現することができます。

2017年5月12日の決算発表では、経常利益が前年同期4200万円の赤字から一転、2800万円の黒字との発表で一時急騰し、その後1600円台を推移しています。

今後、360度カメラの開発が進み、コスト削減やコンパクト化で一般的になる時代がくるかもしれません、その時に他デバイスにも対応した「sMedio True VR」がどのような立場になるのか注目しておきたいと思います。

まとめ

各企業が行っているVR事業と過去の急騰例を見ることで、VR市場はまだまだ拡大し、2017年からが本番ということを実感できたのではないでしょうか?

今後、VRがテレビ市場を上回り、ゲーム・メディアのほとんどが、VRによって作られた仮想現実の中で行われる未来が来るかもしれません。ソニー・コロプラをはじめとする数々の企業によって、VR元年以上に成長していくVR市場を見るため、世界の期待は高まるばかりです。


2016年はVR元年、2017年はVR新年、では2018年は?先を見据えた投資で利益を掴む!

VR施設やPlayStation VRなど、VRに関する話題が後を絶たなかった2016年2017年。
では、2018年のVR関連銘柄は一体どうなるのでしょうか?
普及しているとは言い難い現状から衰退を辿るのか、コストカットや新コンテンツで上昇がみられるのか?

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