バイオ関連銘柄

バイオ関連銘柄のトップ画像

近年、アベノミクスの成長戦略とともにiPS細胞、再生医療、ゲノム編集、遺伝子治療などのバイオ技術が脚光を浴びており、バイオ関連銘柄に興味を持っている方も多いのではないでしょうか?

アベノミクスの成長戦略のひとつに”医療”が据えられたことで、市場関係者の注目を一気に集め「株価2倍3倍は当たり前」と言わんばかりのパフォーマンスを叩き出してきたテーマ株、それがバイオ関連銘柄です。

バイオ関連銘柄は、研究開発のコスト高から赤字経営の企業が多く、将来性が見通しにくい特徴を持つ一方、思惑や期待値などで買われることが多く、株価を乱高下させる値幅の大きい銘柄。その値動きの激しさから、ギャンブル性の強いテーマ株と言われることもあります。

投資戦略を確立し、バイオ関連銘柄を”ギャンブル”ではなく”投資”として扱うために、テーマの特徴・過去に見せた急騰例・バイオ技術の実用例を解説。そして、オススメのバイオ関連銘柄を医薬品・医療技術に分類し、計16銘柄ご紹介します。

バイオ関連銘柄とは

人類の医療を飛躍的に進歩させているバイオ技術。その研究開発を行っている企業がバイオ関連銘柄です。国策銘柄であり、ノーベル賞にも大きく左右されるバイオ関連銘柄がどんな特徴を持っているのかご紹介します。

バイオ関連銘柄の「バイオ」とは

バイオ関連銘柄の「バイオ」とは、生物学を意味する「バイオグラフィー:Biography」と「テクノロジー:Technology」を融合させた「バイオテクノロジー:Biotechnology」の略です。

遺伝子組換えと細胞融合の技術を中核としており、近年ではiPS細胞を活用した「再生医療」やゲノム編集を活用した「遺伝子治療」が脚光を浴びています。

ノーベル賞との深い関係

ノーベル賞と言えば、「物理学賞」、「化学賞」、「生理学・医学賞」、「文学賞」、「平和賞」などがあります。そして、バイオ関連銘柄に大きな影響を与えるのが「生理学・医学賞」です。

2012年、山中伸弥教授によるiPS細胞でのノーベル生理学・医学賞の受賞がきっかけとなり、空前のバイオ株ブーム巻き起こしました。当時、タカラバイオが8倍、コスモバイオが10倍など、バイオ関連とされる多くの銘柄が急騰を見せ、一気に注目を集めることとなりました。

過去、ノーベル賞に関連したバイオ株の値動きパターンを元にすると、

  1. 思惑によって9月頃から急騰
  2. 授賞式当日に高値を付ける
  3. 翌日には利確売りが強まる

というパターンが多く見受けられるので、9月初めに初動を掴んで授賞式翌日まで持ち越さないことが重要視されるでしょう。値動きが激しいことからデイトレにも向いており、「これぞテーマ株」という動きが期待できるかもしれません。

バイオ関連銘柄は国策銘柄

成長戦略において「医薬品、医療機器、再生医療の医療関連産業の市場規模を2020年に16兆円に拡大」という政府の発表により、バイオ関連銘柄は政府からの大きな後押しを受けるとともに、国策銘柄として脚光を浴びることとなりました。

企業としての成果が見られるのはまだ先になるかもしれませんが、新薬の発表や特許に期待がかかり、今後も長期間にわたって注目を集め続けると思われます。また、「国策に売りなし」という相場格言もあることから、息の長いテーマとして目が離せません。

研究が主体のため赤字企業が多い

バイオ関連銘柄として名を連ねるバイオベンチャー企業は、新たな治療法・医薬品の開発を主体としているため、赤字決算・高PERの銘柄が多く見られます。

基本的に高PERの銘柄は危険視されがちですが、バイオ関連銘柄においては将来性・成長性への期待で投資されることから、人気銘柄として捉えることができます。もちろん危険水準までPERが高まっている銘柄はリスクも高まるので、あくまで「バイオ銘柄では全体的にPERが高くなりがち」という認識が大切です。

マザーズ指数の上昇をけん引!2016年バイオブームの火付け役

2016年、日経平均に大幅な差をつけて上昇したマザーズ指数。この動きとバイオ関連銘柄には大きな関連性があり、この上昇はある銘柄がけん引したと言われています。

日経平均・マザーズ指数比較画像

2016年、日経平均と連動するように動いていたマザーズ指数が2月12日に年初来安値を付けて以降、急激な伸びを見せたことで話題となりました。2月12日終値と5月6日終値を比較すると、なんと約77%増

日経平均の下降局面で行き場を失った莫大な資金がマザーズ市場へ流れたことが要因とされています。業種別で見た時価総額は、サービス業+55%、医薬品+127%、情報・通信業+77%、精密機器+60%、その他+59%とバイオブームの到来は一目瞭然。

そして、この急激な上昇をけん引したと言われており、医薬品分野の時価総額で約4割を占めている銘柄が「そーせいグループ(4565)」です。
アルツハイマー病、統合失調症、片頭痛など、幅広い病気に対するバイオ医薬品の研究開発を行っている日本初のバイオ医薬品企業で、現在ではバイオ関連銘柄の中核銘柄として人気を集めています。

そーせいグループチャート画像

当時のチャートでは、マザーズ指数の上昇とともに株価が急騰していることが見て取れます。このように、バイオ関連銘柄は非常に大きな上昇を見せる魅力的な銘柄である一方、すぐ元の水準に落としてしまうケースもあるので、早めの利確を心がけることが大切になります。

次なる好材料はどれ?様々な分野に分かれるバイオ技術

一口にバイオと言っても、バイオ医薬品・再生医療・iPS細胞など様々な具体例が存在するバイオ関連。次なるバイオブームの火付け役となる材料は一体どの技術なのでしょうか?

バイオ医薬品

従来の医薬品は化学合成によって作られているものがほとんどですが、バイオ医薬品はタンパク質などの複雑な構造をした医薬品を細胞や微生物に培養して作らせることが特徴です。

また、遺伝子組み換えを用いて動物に薬を作らせる研究も進められています。羊の胎児の体細胞を採取し、そこにヒトの遺伝子を導入、未受精卵に移植することでヒトの遺伝子を持つ羊が誕生します。その羊から作り出されるミルクには、人間の薬になるタンパク質が含まれており、クローン技術によってその羊を増やすことで大量生産できるとのことです。

羊のミルクに薬を作らせる画像

内外製薬(出典)https://chugai-pharm.info/bio/genome/genomep17.html

バイオ医薬品は、元々人間の体内にあるタンパク質を使って薬を作り、人の持つ免疫機能を応用するので、体の悪い部分に直接作用するうえに、副作用のリスクが少ないというメリットが挙げられます。また、がんなどの難病にも治療効果が期待できるとされており、近年研究が進められ、注目を集めています。

再生医療とiPS細胞

再生医療とは名前のとおり、臓器を再生して新しい臓器にする治療方法です。方法の一つとして、幹細胞を利用する方法があります。幹細胞とは、自分と同じ細胞を作る「自己複製能」と別の細胞に分化する「多能性」を持ち、際限なく増殖できる細胞です。この幹細胞を患者の体から取り出し、目的とする組織や臓器にしてから元の体に戻すことで新しい臓器として機能させる治療法です。

再生医療画像

内外製薬(出典)https://chugai-pharm.info/bio/genome/genomep05.html

また、2012年に山中伸弥教授がノーベル賞を受賞したiPS細胞が再生療法に役立つことも期待されています。iPS細胞は「人工多能性幹細胞」とも呼ばれ、細胞を培養して人工的に作られた幹細胞のことです。成熟した細胞を多能性を持つ状態に初期化する(=細胞の時間を巻き戻す)画期的な発見として注目を集めています。

iPS細胞の作り方画像

内外製薬(出典)https://chugai-pharm.info/bio/genome/genomep06.html

遺伝子治療

医療治療とは、患者から取り出した幹細胞に健康な人から取り出した遺伝子を組み込むことで、遺伝子レベルで根本的に治す治療方法です。

例えば遺伝子の配列の異常により、ある種のタンパク質が作られないことで引き起こされる病気の場合、正常な遺伝子を組み込むことで正常にタンパク質が作られるようになり、病気が根本的に治ります。

遺伝子治療画像

内外製薬(出典)https://chugai-pharm.info/bio/genome/genomep04.html

将来的には、がん細胞を抑制する遺伝子・免疫を高める遺伝子を組み込んでがんを抑制したり、骨髄細胞に抗がん剤の副作用を抑える遺伝子を組み込めるようになると言われています。

ゲノム解析

ゲノムとは、遺伝子を意味する「gene:ジーン」と染色体を意味する「chromosome:クロモソーム」を融合させた言葉で、DNAのすべての遺伝情報を意味します。

ゲノムの解析はコンピュータで自動的に行われ、現在ほぼすべての情報の解析が終了しています。そして、次の段階として遺伝子の役割と病気の関係を解明することで、ゲノム情報から効率よく薬を作ったり、事前に遺伝子診断を行うことで病気の予防が可能になるとのことです。

ゲノム解析画像

内外製薬(出典)https://chugai-pharm.info/bio/genome/genomep10.html

ゲノムを活用した創薬方法はゲノム創薬と呼ばれ、病気に関係する遺伝子にターゲットを絞って薬を作ります。よって、開発期間が短くなり、副作用が少なく高い効果が得られるとして期待されています。

バイオ関連銘柄【バイオ医薬品に関わる銘柄】

バイオ関連銘柄の中でも特に多いのがバイオ医薬品に関わる企業です。数が多いので迷うと思いますが、過去の実績や進捗を参考に選定して頂けたらと思います。

[4528]小野薬品工業

[4528]小野薬品工業の株価チャート

小野薬品工業は、がん免疫治療薬「オプジーボ」の開発・販売において注目を集めている製薬会社です。

免疫機能が正常に働いている状態では、「PD-1」というタンパク質を持った「T細胞」が主役となってがん細胞を攻撃します。しかし、がん細胞はT細胞に攻撃されないように「PD-L1」というタンパク質を作り出し、T細胞の持つPD-1と結合することで、「がん細胞への攻撃をやめろ!」という信号を発信します。これにより、T細胞ががん細胞を攻撃できず、免疫機能が低下してしまいます。

ガン細胞画像

小野薬品の開発したオプジーボは、抗PD-L1抗体と呼ばれる薬で、T細胞のPD-1と結合することでがん細胞のPD-L1との結合を防ぐ役割を果たします。従来の薬ががん細胞に直接攻撃する一方、オプジーボは免疫機能の低下を防いでT細胞の働きを促進し、元々体内にある機能でがん細胞を攻撃する画期的な薬とされています。

オプジーボ効果画像

2016年以降大きく株価を落としていますが、現在すでに多くのオプジーボ関連製品の研究開発が最終段階に突入しており、今後のIRに期待がかかります。

[4565]そーせいグループ

[4565]そーせいグループの株価チャート

そーせいグループは日本初のバイオ医薬品企業で、アルツハイマー病、統合失調症、片頭痛など、幅広い病気に対するバイオ医薬品の研究開発を行っています。

そーせいグループの子会社でイギリスに拠点を置く「ヘプタレス」が、アメリカの製薬会社「ファイザー」と新規医薬品開発に関する戦略的提携を発表したことが材料となり、2015年末~2016年前半にかけて爆発的に株価を上げた銘柄です。

そーせいグループチャート画像

2012年~2013年のバイオブーム時にはあまり注目されていなかった銘柄ですが、2016年マザーズ市場の急激な上昇をけん引した、2016年バイオブームの火付け役とも言われている銘柄です。現在、バイオ関連銘柄では中核銘柄とされています。

[4974]タカラバイオ

[4974]タカラバイオの株価チャート

タカラバイオは、大学や製薬会社の研究を支援する「遺伝子工学研究企業」を展開している会社です。2016年、大隅良典教授がノーベル生理学・医学賞を受賞した「オートファジー」の働きを観察する試薬を販売していることから、バイオ関連銘柄として注目されています。

オートファジーは自食作用とも呼ばれ、アミノ酸が不足していたり、異常タンパク質が蓄積されている場合に、過剰に作られたタンパク質や異常タンパク質をアミノ酸に分解し、エネルギーに変換する仕組みです。また、パーキンソン病やアルツハイマー病にも関係し、今後の研究によって新薬の開発にも繋がるのではないかと期待されています。

2016年のノーベル賞以降急速に注目を集めており、今後も研究が盛んに行われることから、試薬を販売しているタカラバイオへの恩恵も増加するものと思われます。

[4583]カイオム・バイオサイエンス

[4583]カイオム・バイオサイエンスの株価チャート

カイオム・バイオサイエンスは、多様な完全抗体が得られる抗体作製システム「ADLibシステム」を創薬基盤技術として保有する創薬ベンチャー企業です。

ADLibシステムとは、DNA組み換えを活性化させることで多様化した抗体を持つ細胞を自動的に生成できるという技術です。これにより、従来は3ヶ月~半年を要していた抗体作製が、1週間程度にまで大幅短縮できるとしています。また、動物個体を免疫する必要がなく、これまで困難であった毒素・病原体などに対する抗体の作製も可能になりました。

ADLib画像

カイオム・バイオサイエンス(出典)http://www.chiome.co.jp/technology/adlib.html

「誰が行っても成功する技術」を目指してADLibシステムの普及・標準化に努めているということで、新薬の研究開発が盛んな今、需要が高く大きな恩恵が期待できる銘柄です。

[4572]カルナ・バイオサイエンス

[4572]カルナ・バイオサイエンスの株価チャート

カルナ・バイオサイエンスは、日本オルガノン株式会社の研究部門から分離独立したベンチャー企業で、がんなどの原因となる酵素「キナーゼタンパク質」の製造・販売や独自のキナーゼコア技術を用いた創薬事業を主軸としています。

新薬候補物質をアメリカのJ&Jに導出しましたが、1年も立たずに契約解消となり、現在は株価を大きく下げている銘柄です。しかし、従来の抗がん剤では攻撃できなかった「がん幹細胞」を対象とする新薬候補の発表や、あらゆる分野の重要な研究結果を掲載する「ネイチャーコミュニケーションズ」に研究結果が掲載されたことから、潜在的な注目度はまだまだ集めていると言えるでしょう。

このように大きな悪材料はあったものの、まだまだ可能性を秘めている銘柄であり、今後の新薬候補の発表や、他企業との契約など好材料に期待したいと思います。

[4875]メディシノバ

[4875]メディシノバの株価チャート

メディシノバは、世界最大の医薬品市場アメリカに拠点を置くバイオベンチャー企業です。日本国内の製薬企業が保有する有望な新薬候補(パイプライン)の開発販売権を買い取り、日本より市場規模の大きいアメリカでの上市を目指すというビジネスモデルを確立しています。

現在8本のパイプラインを保有しており、必要性の高い新薬と判断され審査が優先的に行われる「ファストトラック制度:優先承認審査制度」の指定が5本、患者が少なく、治療法が確立されていない希少疾病を対象とした新薬「オーファンドラッグ:希少疾患用医薬品」の指定が3本あります。

メディシノバパイプライン画像

メディシノバ(出典)http://www.medicinova.jp/outline/index.html

特に「進行型多発性硬化症」への注目・期待度が高く、提携先も豊富なことから、好材料となりうる種が多い銘柄です。今後、この種が開花したときの株価への影響に期待したいところです。

[4523]エーザイ

[4523]エーザイの株価チャート

エーザイは、2020年を目途にがん細胞の遺伝情報を活用した抗がん剤の商品化を目指すことで注目を集めている医薬品メーカーです。

2017年10月4日、ウルグアイの製薬会社で中南米10か国に拠点を持つバイオトスカーナと、中南米における独占的ライセンス契約を締結したとの発表がありました。がん・神経領域の4製品について、承認申請および販売に関する独占的権利を供与するとしており中南米市場での売上拡大に繋がるのではないかと思われます。

また同月8日には、抗がん剤「レンビマ」の開発において小野薬品工業との提携を発表。小野薬品のがん免疫薬「オプジーボ」と併用して、肝細胞がんの一次治療薬として使えるか調べるとしており、抗がん剤関連の材料が多く見られます。

抗がん剤は医薬品の中でもひと際注目度が高く、抗がん剤関連の材料は毎年株価を伸ばしているため注目しておきたい銘柄です。

[2160]ジーエヌアイグループ(GNIグループ)

[2160]ジーエヌアイグループ(GNIグループ)の株価チャート

ジーエヌアイグループは、日本で上場しつつ拠点を中国に置き、新薬探索・臨床開発から製造、販売まで一貫した事業を行っている創薬ベンチャー企業です。

ジーエヌアイグループ最大の話題は、何と言っても「アイスーリュイ」です。突発性肺線維症(IPF)という病気に対しての唯一の治療薬として健康保険目録への収載を決め、2ヶ月で株価は約3倍にまで上昇しました。

IPFとは、肺が繰り返し傷ついてしまうと、その傷を治そうする働きによって酸素や二酸化炭素の通り道が厚く、硬くなる線維化が起こるという病気です。IPF患者の5年生存率は20~40%とも言われており、唯一の治療薬である「アイスーリュイ」の需要は非常に高いものと思われます。

2019年に特許が切れた際に、多くのジェネリック製品が出るのではとの懸念もありますが、アイスーリュイで得た資金によって他のパイプライン開発も急速に進んでいくことを考えると、今後の展開に期待が高まります。

[4588]オンコリスバイオファーマ

[4588]オンコリスバイオファーマの株価チャート

オンコリスバイオファーマは、新規抗がん剤「テロメライシン(Telomelysin)」の開発を手掛けるバイオベンチャー企業です。

テロメライシンとは、がん細胞で特異的に増殖し、がん細胞を破壊することができるように遺伝子改変された風邪のウイルス(5型のアデノウイルス)です。がん細胞を溶解させる強い抗腫瘍活性を示す一方で、正常な細胞の中では増殖能力が極めて低いという画期的な新薬で、これまでの臨床試験でも嘔吐・脱毛・造血器障害などの重篤な副作用は報告されていないそうです。

以前、BMS社から独占的開発・製造・販売権を解除され、株価暴落に繋がったHIV治療薬「OBP-601」から挽回となるのか。当面は「テロメライシン」の開発に注力するとのことなので、今後の展開から目が離せません。

バイオ関連銘柄【iPS細胞などの医療技術に関わる銘柄】

再生医療・iPS細胞・ゲノム解析など、一度は耳にしたことのある最先端医療技術に関わる銘柄です。どの企業も、私たちの医療に対する概念が変わる魅力的な技術を持っています。

[2191]テラ

[2191]テラの株価チャート

テラは、がんに対する免疫療法の一つ「樹状細胞ワクチン療法」の研究開発を手掛けるバイオベンチャー企業です。

「樹状細胞ワクチン療法」とは、がんを攻撃するT細胞への命令を出す「樹状細胞」を体外で培養し、人工的に増やしてから患者の体内へ戻すことで免疫を活性化させるという治療法です。がん細胞を攻撃し、かつ正常細胞を傷つけないことから、「がんに厳しく患者にやさしい治療法」と言われています。

現在様々な種類が存在するがん免疫治療法ですが、その中でも樹状細胞ワクチン療法は「特異的免疫療法」に分類され、第4世代のがん治療法として注目を集めています。

[7776]セルシード

[7776]セルシードの株価チャート

セルシードは、細胞シート工学を基盤技術として再生医療の研究を手掛けるバイオベンチャー企業です。

従来、体外で培養された細胞を回収するには、タンパク質加水分解酵素が使われており、この場合細胞はバラバラになるうえに、細胞に傷害を与える方法が取られていました。しかし、セルシードの保有する細胞シート工学では1枚のシート状に細胞が回収できるため、傷つけることなく生体組織へ速やかに生着する画期的な技術とされています。

細胞シート工学を活用したパイプラインとして「食道再生上皮シート」「軟骨再生シート」「角膜再生上皮シート」「心筋再生パッチ」「歯周組織再生シート」を挙げており、中でも「食道再生上皮シート」と「軟骨再生シート」の上市を優先的に考え、製造拠点の整備にも並行して取り組んでいます。

細胞シート工学を活用したキットも販売しており、再生医療が注目を浴びていることから様々なバイオベンチャー企業に対して需要が高いと思われるので、今後の進展に期待したい銘柄です。

[4563]アンジェス

[4563]アンジェスの株価チャート

アンジェスは、遺伝子治療薬の研究開発を手掛ける創薬ベンチャー企業です。

最も注目されているのは「コラテジェン」と呼ばれる新薬の国内承認申請です。コラテジェンは、従来の治療法では血管のバイパス手術や足の切断を余儀なくされていた「重症虚血肢」を、筋肉注射によって自律的にバイパス血管を作ることで治療するという新薬です。

アメリカではファストトラック(優先審査制度)に指定され、日本でも再生医療品の条件付承認制度による早期の承認に期待が高まっています。2010年に一度取り下げていることや、今回の申請での追加データが6例という懸念材料がありますが、今後の展開を見守りたいところです。

[4592]サンバイオ

[4592]サンバイオの株価チャート

サンバイオは、脳梗塞や外傷性脳損傷など中枢神経系疾患を対象に再生細胞薬の開発・製造・販売を手掛けるバイオベンチャー企業です。現在、慢性期の脳梗塞と外傷性脳損傷にフォーカスを当てて新薬の実現を目指しています。

患者に他者の細胞を移植して身体能力を再生させる「細胞医薬品」の開発を行っており、慢性脳梗塞治療薬「SB623」は、最初の臨床実験であるフェイズ1でほぼ全員に効果が見られるという劇的な結果をもたらしました。

従来、中枢神経は1度損傷すると再生することはないとされていましたが、この臨床実験では歩けなかった患者が歩けるようになり、動かなかった腕が肩まで上がったなど、夢のような効果を発揮し、注目を集めています。

現在フェイズ2の臨床試験を行っており、2019年中に終了・承認されることとなった場合、2020年頃を目途に商品化されるのではないかと言われています。この夢のような薬からは目が離せません。

[4978]リプロセル

[4978]リプロセルの株価チャート

リプロセルは、ヒトiPS細胞を活用した新薬の製造・販売や、ヒトに投与する試験の前の段階である前臨床試験の受託サービスを行う「iPS細胞事業」と、臓器移植実施前に血液中に拒絶反応を示す抗体が形成されていないかを調べる「抗HLA抗体検査」を始めとした「臨床検査事業」を展開を展開しています。

独自の技術や最新のiPS細胞製作技術を保有するイギリスとアメリカのバイオベンチャーを子会社化し、非常に強力な基盤作りに成功。脳梗塞やアルツハイマー病などの、いわゆる難病に対する治療法の開発を本格的に進めるとの発表がありました。

また、幹細胞の培養技術を活用することで化粧品市場にも参入しており、材料の豊富さに特徴のある銘柄です。

[2370]メディネット

[2370]メディネットの株価チャート

メディネットは、再生・細胞医療の研究、開発、製造の受託と自社の細胞医療製品が主軸のバイオベンチャーです。

2013年12月27日、Argos社が開発している転移性腎細胞がんを対象とする細胞医製品「AGS-003」に関するライセンス契約を締結し、日本での「AGS-003」の開発および製造の独占的許諾を受けたとの発表がありました。

「AGS-003」は、患者自身のがん組織から抽出たRNA(遺伝情報伝達物質)を樹状細胞に導入し、各患者のがん抗原に対する免疫を活性化させる新薬です。アメリカで行われたフェイズ2臨床試験では、従来の抗がん剤であるスニチニブでの治療と比べ、全生存期間の平均が2倍に延長したという結果が得られており、期待が高まっています。

1クール(投与期間+休薬期間)で150万円もするこの「AGS-003」が、今後利用されるほどの効果を示せるかがカギとなってくると思われます。

[4593]ヘリオス

[4593]ヘリオスの株価チャート

ヘリオスは、iPS細胞を活用した加齢黄斑変性の治療法に注力しているバイオベンチャーです。理化学研究所や大日本住友製薬と共同開発を行っているほか、大手光学機器メーカーニコンとも提携を結んでおり、開発資金の心配はなさそうです。

加齢黄斑変性は、欧米で成人の失明原因の第1位とされている病気で、現在この病気の対処療法とされている治療薬は売り上げ8000億を超えており、各製薬会社により根本的に治せる治療薬の開発が進められています。この開発競争で他社の先を行くことができれば、売り上げ・株価ともに莫大な恩恵が期待できる銘柄です。

また、肝臓分野や体性幹細胞再生医薬品分野でもiPS細胞を活用した医薬品・治療法の開発を行っており、iPS関連銘柄としても本命視されています。

まとめ

「2倍3倍は序の口」といっても過言では無いほどのパフォーマンスを見せるバイオ関連銘柄。値動きの激しさから他のテーマ株に比べ、エントリーや利確タイミングの難しさは否めません。しかし、投資戦略を確立することで、バイオ関連銘柄は乗りこなすことが可能なテーマだと思います。

値動き・研究内容ともに魅力的なこのテーマ。投資家としても消費者としても、バイオ関連銘柄は目が離せないテーマではないでしょうか?

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