世界各国で開発が進んでいる空飛ぶクルマ。
まだまだ現実的ではないと思いながらも実は国土交通省が2020年に発表した資料によると、2040年までに市場規模が約160兆円にものぼると予測されています。
今回は今後さらに注目されるべき空飛ぶクルマの動向に伴う空飛ぶクルマ関連銘柄の値動きなどについてまとめ、それに伴う空飛ぶクルマ関連銘柄の急騰例もご紹介します。
空飛ぶクルマ関連銘柄の中でも人気の本命株13銘柄、出遅れ株11銘柄を含む注目株全24銘柄をまとめ、詳細説明も記載しているので、銘柄選定のお役に立てればと思います。
空飛ぶクルマは車じゃない

出典:空飛ぶクルマとは?デザインやメリット、実用化に向けた課題、ロードマップをご紹介
「空飛ぶクルマ」と言われればどうしてもイメージしてしまうのが映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」に登場するデロリアンのような、車が飛行するタイプ。
しかし国土交通省では、「電動」、「自動(操縦)」、「垂直離着陸」が一つのイメージだとしており、必ずしもも道路を走行する機能を有するわけではないとしています。
つまりまとめると、「空飛ぶクルマ」は文字通り車を指しているわけではなく、「電動化、自動化といった航空技術や垂直離着陸などの運行形態による空の移動手段」を指し、要は「航空機」のことをいいます。
具体的に「空飛ぶクルマ」は、「電動垂直離着陸機」や「高度に自動化された航空輸送システム」のことを指しており、海外では「電動垂直離着陸機」の訳語「Electric Vertical Take-Off and Landing aircraft」から「eVTOL」、また「Urban Air Mobilty(略してUAM)」と呼ばれています。
外見はドローンよりはるかに大きく、しかしヘリコプターほどではないというイメージです。
空飛ぶクルマは効率的な移動を可能にできる上に電動で部品点数が少なく、機体を製造するコストと整備費用も抑える事ができるため、今後も多くの企業が参入することも想定され巨大市場に発展する可能性も十分に見込まれています。実用化されれば空を見上げれば空飛ぶクルマが当たり前に飛んでいるという時代がすぐ近くまで来ているわけです。
「空飛ぶクルマ」実用化に向けた国の取り組み
経済産業省は、国土交通省と合同で、日本における「空飛ぶクルマ」の実現に向けて、官民の関係者による「空の移動革命に向けた官民協議会」を不定期で行っており、直近では2022年に8回目の協議会が開催されています。
公開されている空飛ぶクルマ実用化に向けたロードマップでは、「利活用」、「環境整備」、「技術開発」の3つの視点でまとめられています。

目先の目標としては2025年の大阪・関西万博に向けて2022年から試験飛行や実証実験が進んでおり、経済産業省での令和5年度予算額は30億5000万円、国土交通省での令和5年度予算額は3億790万円となっています。
「空飛ぶクルマ」実用化に向けた開発の現状
「空飛ぶクルマ」実用化に向けた取り組みを行っている国内企業の取り組みは活発で本命株だと言えますが、今後も次々と参入されることが予想されます。
そして今最も注目されているのが、非上場の企業「SkyDrive」。
eVTOLマルチコプター有人機を開発する有志団体CARTIVATORのメンバーを中心に発足された企業で、2022年5月には物流ドローンの新サービス『SkyLift Plus』を発表しています。
そして上場企業の中でもSkyDriveに関わり、取り組みを進めている企業もいますので、直接のかかわりがある銘柄を本命株、グループ会社、子会社などが関わりがある銘柄を出遅れ株としてその一部をご紹介いたします。
空飛ぶクルマ関連・SkyDrive関連の本命株・出遅れ株
空飛ぶクルマ関連・SkyDrive関連の本命株 大林組(1802)

大林組(1802)はSkyDriveと共に2019年より共同で建設現場における重量物の運搬が可能な物流ドローンの活用の検討を行い、高速道路現場などで試験を行っています。
2023年2月より国内で初めて人口集中地区(DID)となる橋梁建設現場において物流ドローンによる資材運搬の試験運用を開始。国内で初めて橋梁建設現場にて重量物運搬用ドローンの自動自律飛行による資材運搬に成功しており、資材搬送の自動化への期待が加速しています。
空飛ぶクルマ関連・SkyDrive関連の本命株 関西電力(9503)

関西電力(9503)は2022年にSkyDriveと資本業務提携契約を締結。飛ぶクルマ実用化に最適な充電設備の研究、開発を共同で実施してきました。
大阪・関西万博を機に運用を開始する「空飛ぶクルマ」の充電設備について、2023年度中に飛行試験場に設置すると発表しています。
空飛ぶクルマ関連・SkyDrive関連の本命株 スズキ(7269)

スズキ(7269)は2023年3月にSkyDriveとの事業・技術連携に関する協定締結。6月には空飛ぶクルマの製造に向けた協力について基本合意書を締結し、9月にはスズキと製造子会社「株式会社 Sky Works」を設立しました。
かなり短い期間で着々と進められており、静岡県磐田市にあるスズキグループの工場を活用し、2024年春頃に製造開始を目指し、年間最大100機の製造体制を掲げています。
空飛ぶクルマ関連・SkyDrive関連の本命株 伊藤忠商事(8001)

伊藤忠商事(8001)は2020年8月にSkyDriveへ出資。子会社の伊藤忠テクノロジーベンチャーズは2019年より出資しており共に名を連ねています。
空飛ぶクルマ関連・SkyDrive関連の本命株 トヨタ自動車(7203)

トヨタ自動車(7203)は2020年1月、eVTOL(電動垂直離着陸機)開発を手掛ける米ジョビー・アビエーションのeVTOL向けに部品を供給との協業を発表し3.94億ドルを出資。
米ジョビー・アビエーションのeVTOL向けに部品を供給はその後も空飛ぶクルマ技術の向上や実用化に向けた取り組みを進めており、グループ会社の豊田鉄工はSkyDriveに出資しています。
空飛ぶクルマ関連・SkyDrive関連の出遅れ株 人・夢・技術グループ(9248)

人・夢・技術グループ(9248)のグループ会社、長大は2023年11月、SkyDriveとサポーター契約を締結。
長大はヘリポート付き病院の設計、環境アセスメントや道路騒音調査等、「空飛ぶクルマ」の離発着場構築にも繋がる事業を手掛けており、今後「空飛ぶクルマ」の離発着場に関する具体的な検討を開始するとしています。
空飛ぶクルマ関連・SkyDrive関連の出遅れ株 日本郵船(9101)

日本郵船(9101)の子会社、郵船ロジスティクスは2023年6月、SkyDriveとサポーター契約を締結。
航空輸送技術の発展とともに成長してきた郵船ロジスティクスは、航空宇宙産業の発展と、新しい価値の創造を応援したいという意向の下、「空飛ぶクルマ」の実用化にチャレンジする当社とサポーター契約を締結し、今後はSkyDriveの国際輸送といった物流面で支援するとしています。
空飛ぶクルマ関連・SkyDrive関連の出遅れ株 パーソルホールディングス(2181)

パーソルホールディングス(2181)のグループ会社、パーソルクロステクノロジーは2023年5月、SkyDriveとスポンサー契約を締結。
同社は2021年よりSkyDriveに航空機開発スペシャリストの出向を行い、「空飛ぶクルマ」と「物流ドローン」の開発をサポートを行っており、協業関係強化のための契約締結となりました。
空飛ぶクルマ関連・SkyDrive関連の出遅れ株 東レ(3402)

東レ(3402)の子会社、東レ・カーボンマジックはSkyDriveと複合材機体構造の開発しており、2022年には「材料適合性試験」を開始しています。
「SD-05」開発に関わる機体の軽量化、さらに東レ・カーボンマジックが提供する高度な炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Reinforced Plastics[CFRP])を用いた材料適合性試験を進め、型式証明の取得、さらに2025年に大阪ベイエリアにおける『空飛ぶクルマ』のサービスの開始に向けた開発が進められています。
その他空飛ぶクルマ関連の本命株・出遅れ株
その他空飛ぶクルマ関連の本命株 清水建設(1803)

清水建設(1803)は東京都政策企画局が展開している「東京ベイeSGプロジェクト 令和5年度先行プロジェクト」の“次世代モビリティ”の応募テーマで、eVTOL用浮体式ポートを核とした陸海空のマルチモーダルMaaS実現に向けたシステムの構築及び運行実証を提案し、採択されました。
その他空飛ぶクルマ関連の本命株 野村不動産ホールディングス(3231)

野村不動産ホールディングス(3231)傘下の野村不動産が東京都政策企画局が展開している「東京ベイeSGプロジェクト 令和5年度先行プロジェクト」の“次世代モビリティ”の応募テーマで、eVTOL用浮体式ポートを核とした陸海空のマルチモーダルMaaS実現に向けたシステムの構築及び運行実証を提案し、採択されました。
その他空飛ぶクルマ関連の本命株 ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674)

ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674)は従来の2倍の蓄電量を持つ空飛ぶクルマ向けリチウム硫黄電池の開発を行っています。
その他空飛ぶクルマ関連の本命株 丸紅(8002)

丸紅(8002)は2023年に米LIFT社(LIFT AIRCRAFT INC.)の1人乗り乗りエアモビリティ、HEXA(ヘクサ)の操縦者が乗って飛行する実証実験を実施。都市部での空飛ぶクルマの有人飛行は国内初となりました。
2024年5月には東京ビッグサイト東棟屋外臨時駐車場の特別会場において、空飛ぶクルマを東京都内で初飛行させました。
その他空飛ぶクルマ関連の本命株 ヤマトホールディングス(9064)

ヤマトホールディングス(9064)は2020年に宇宙航空研究開発機構(JAXA)と「空飛ぶクルマ」とも称される物流電動垂直離着陸機(物流eVTOL)への装着、地上輸送手段への搭載の両方が可能な大型貨物ユニット「PUPA8801(ピューパ8801)」の空力形状を開発したと発表しました。
その他空飛ぶクルマ関連の本命株 日本航空(9201)

日本航空(9201)は大阪府の実証実験で「顧客期待などの社会受容性の向上/運用性の向上/機体輸送性の調査」事業が採択されました。
その他空飛ぶクルマ関連の本命株 ANAホールディングス(9202)

ANAホールディングス(9202)も大阪府の実証実験に「大阪市内の中心部における空飛ぶクルマの離着陸場利活用に向けた可能性調査」事業が採択されています。
その他空飛ぶクルマ関連の本命株 GMOインターネットグループ(9449)

GMOインターネットグループ(9449)は経済産業省と国土交通省が主催する「空の移動革命に向けた官民協議会」に参加。ドローンや空飛ぶ車に関する通信セキュリティ技術の開発に取り組んでいます。
また代表の熊谷正寿氏が日本人初となる初級・操縦士証の交付を受けており、国内初となるHEXA(ヘクサ)都市部での空飛ぶクルマの有人飛行を行いました。
その他空飛ぶクルマ関連の出遅れ株 ISID(4812)

ISID(4812)はAeroVXRと航空機の型式証明取得に向けたコンサルティングサービスを提供しています。
その他空飛ぶクルマ関連の出遅れ株 日機装(6376)

日機装(6376)は米ジョビー・アビエーションのeVTOL向けに部品を供給しています。
その他空飛ぶクルマ関連の出遅れ株 ニデック(6594)

ニデック(6594)2023年、ブラジル航空機メーカーのエンブラエルと設立した空飛ぶクルマの部品を手掛ける合弁会社が操業を開始したと発表しています。
その他空飛ぶクルマ関連の出遅れ株 ジャムコ(7408)

ジャムコ(7408)は伊藤忠商事(8001)が保有する無人航空機の整備作業及び関連する整備作業以外の業務の基本契約書を締結しています。
その他空飛ぶクルマ関連の出遅れ株 AeroEdge(7409)

AeroEdge(7409)は高い加工技術を活用し、eVTOL用部品の受託加工を手掛けています。
その他空飛ぶクルマ関連の出遅れ株 MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725)

MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725)傘下のあいおいニッセイ同和損害保険とMS&ADインターリスク総研が2023年、法政大学大学院アーバンエアモビリティ研究所と空飛ぶクルマなどのアーバン・エア・モビリティの社会実装に向けた共同研究契約を締結したと発表しています。
その他空飛ぶクルマ関連の出遅れ株 建設技術研究所(9621)

建設技術研究所(9621)はAirXとMASCと連携し、兵庫県及び神戸市がそれぞれ実施する補助事業に応募、採択されています。
空飛ぶクルマ関連銘柄の値動きを上手く狙いたい人は?
空飛ぶクルマ関連銘柄を物色しようとする投資家の姿勢が強く出る場面は、空飛ぶクルマの実現に向けた検証、実証、技術開発など様々な工程が取り上げられる場合が考えられますが、海外の企業の動きの方が規模などを見ても大きく報じられやすいこともあって、ニュースなどだけではあきらかに情報不足となります。
今回取り上げた銘柄以外にも、今後新規参入してくるケースや、合併会社の設立、関連企業への出資なども十分に起こり得るので、政府の動きや海外の関連企業なども含め広い視点で注目しておきたいところ。
また大阪・関西万博に向け国策とも言える動きも活発なことから、あらゆる角度からの物色に紛れて株価が跳ね上がるケースなど、他のテーマに紐づいて物色されることも少なくないため、空飛ぶクルマ関連銘柄の値動きを狙う際は、関連する複数のテーマ性にも視野を広げておくべきテーマだと言えます。
今回のようなテーマは、短期的な投資を目的としてリアルタイムに最新のニュースや話題性に絡んだ銘柄情報などを配信している株情報サイトで取り上げられる可能性も十分にありますので、メルマガ登録するなどして、『自分で時間をかけて色々と情報をチェックする』のではなく『アナリストなどが簡潔にまとめてくれた情報をリアルタイムに受け取る』ようにしておくといいかと思います。
特に話題性の高いテーマは物色されやすいものの、具体的な銘柄選定が難しい場合もありますので、テーマの中から個別銘柄を直接取り上げてくれる株情報サイトは非常に参考になります。
テーマ株投資に役立つ!オススメの株情報サイト【株エヴァンジェリスト】
各種大手メディアに引っ張りだこの有名投資家で株式評論家でもある「Bコミ」こと坂本慎太郎氏が分析者・投資判断者および助言者を務めている『株エヴァンジェリスト』。
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例えば以下の銘柄はこの無料で閲覧できる【朝刊レポート】にて「本日の無料特選銘柄」として紹介されていた銘柄です。
配信銘柄 | 配信日/始値 | 高値日/高値 | 騰落率 |
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セキュア(4264) | 2024/4/17 1,428 | 2024/5/8 3,105 | 117.44% |
Laboro.AI(5586) | 2024/3/4 1,371 | 2024/3/8 2,999 | 118.75% |
Kudan(4425) | 2024/2/22 981 | 2024/3/13 3,405 | 247.09% |
三井E&S(7003) | 2024/02/20 1,211 | 2024/03/08 2,898 | 139.31% |
第一屋製パン(2215) | 2023/09/12 410 | 2024/02/02 855 | 108.54% |
霞ヶ関キャピタル(3498) | 2023/07/31 5,370 | 2024/04/03 18,800 | 250.09% |
パス(3840) | 2023/05/19 74 | 2023/12/13 177 | 139.19% |
ヤマックス(5285) | 2023/05/16 505 | 2024/03/28 1,985 | 293.07% |
プライム・ストラテジー(5250) | 2023/04/24 2,118 | 2023/7/5 4,690 | 121.44% |
ソシオネクスト(6526) | 2023/03/02 9,750 | 2023/06/21 28,330 | 190.56% |
三光産業(7922) | 2023/2/15 362 | 2023/4/3 730 | 101.66% |
アースインフィニティ(7692) | 2023/2/9 132 | 2023/4/14 890 | 574.24% |
セルシス(3663) | 2023/1/20 747 | 2023/2/13 690 | -8.26% |
TDSE(7046) | 2023/1/24 1,635 | 2023/6/13 3,925 | 140.06% |
※上記は実績の一部を抜粋しています。同社提供銘柄の全てにおいて同様の結果が得られる訳ではなく、買い推奨後に下落した事例もございます。
もちろん全ての銘柄が上昇するわけではありませんが、コンスタントに10%程度の上昇結果を出し、時に上記のような大化けを見せる銘柄も多く配信しているため、安定した利益が狙いやすいのではないでしょうか。
また比較的短期間で上昇している銘柄が多いのも特徴的。これだけの成果が出る銘柄を無料で見られるので、銘柄選びにお悩みの方は参考になるんじゃないかと思います。
上記の配信結果からも株エヴァンジェリストのすごさはお分かり頂けたかと思います。
各種大手メディアに引っ張りだこの有名投資家で株式評論家でもある「Bコミ」こと坂本慎太郎氏が分析者・投資判断者および助言者を務めている『株エヴァンジェリスト』はしっかりと業績やロジックに基づいた『根拠が明確な推奨銘柄』などを配信してくれる株情報サイトですが、今なら坂本慎太郎氏選定『真の利益追求候補株』を即日配信してくれますので、下記リンク先にてメルマガ登録して確認してみて下さい。
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また情報が増えてきたら定期的に更新していこうと思います。