空飛ぶクルマ関連銘柄の本命株・出遅れ株・大穴株は?実用化に向けた開発が進む次世代モビリティ

世界各国で開発が進んでいる空飛ぶクルマ

まだまだ現実的ではないと思いながらも実は国土交通省が2020年に発表した資料によると、2040年までに市場規模が約160兆円にものぼると予測されています。

今回は今後さらに注目されるべき空飛ぶクルマの動向に伴う空飛ぶクルマ関連銘柄の値動きなどについてまとめ、それに伴う空飛ぶクルマ関連銘柄の急騰例もご紹介します。

空飛ぶクルマ関連銘柄の中でも人気の本命株6銘柄出遅れ株・大穴株3銘柄を含む注目株全17銘柄をまとめ、詳細説明も記載しているので、銘柄選定のお役に立てればと思います。

空飛ぶクルマは車じゃない

空飛ぶクルマとは?デザインやメリット、実用化に向けた課題、ロードマップをご紹介

出典:空飛ぶクルマとは?デザインやメリット、実用化に向けた課題、ロードマップをご紹介

「空飛ぶクルマ」と言われればどうしてもイメージしてしまうのが映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」に登場するデロリアンのような、車が飛行するタイプ。

しかし国土交通省では、「電動」、「自動(操縦)」、「垂直離着陸」が一つのイメージだとしており、必ずしもも道路を走行する機能を有するわけではないとしています。

つまりまとめると、「空飛ぶクルマ」は文字通り車を指しているわけではなく、「電動化、自動化といった航空技術や垂直離着陸などの運行形態による空の移動手段」を指し、要は「航空機」のことをいいます。

具体的に「空飛ぶクルマ」は、「電動垂直離着陸機」や「高度に自動化された航空輸送システム」のことを指しており、海外では「電動垂直離着陸機」の訳語「Electric Vertical Take-Off and Landing aircraft」から「eVTOL」、また「Urban Air Mobilty(略してUAM)」と呼ばれています。

外見はドローンよりはるかに大きく、しかしヘリコプターほどではないというイメージです。

空飛ぶクルマは効率的な移動を可能にできる上に電動で部品点数が少なく、機体を製造するコストと整備費用も抑える事ができるため、今後も多くの企業が参入することも想定され巨大市場に発展する可能性も十分に見込まれています。実用化されれば空を見上げれば空飛ぶクルマが当たり前に飛んでいるという時代がすぐ近くまで来ているわけです。

「空飛ぶクルマ」実用化に向けた国の取り組み

経済産業省は、国土交通省と合同で、日本における「空飛ぶクルマ」の実現に向けて、官民の関係者による「空の移動革命に向けた官民協議会」を不定期で行っており、直近では2022年に8回目の協議会が開催されています。

公開されている空飛ぶクルマ実用化に向けたロードマップでは、「利活用」、「環境整備」、「技術開発」の3つの視点でまとめられています。

空の移動革命に向けたロードマップ(改訂案)

出典:空の移動革命に向けたロードマップ(改訂案)

目先の目標としては2025年の大阪・関西万博に向けて2022年から試験飛行や実証実験が進んでおり、経済産業省での令和5年度予算額は30億5000万円、国土交通省での令和5年度予算額は3億790万円となっています。

「空飛ぶクルマ」実用化に向けた開発の現状

「空飛ぶクルマ」実用化に向けた取り組みを行っている国内企業の取り組みは活発で本命株だと言えますが、今後も次々と参入されることが予想されます。

そして今最も注目されているのが、非上場の企業「SkyDrive」。

eVTOLマルチコプター有人機を開発する有志団体CARTIVATORのメンバーを中心に発足された企業で、2022年5月には物流ドローンの新サービス『SkyLift Plus』を発表しています。

そして上場企業の中でもSkyDriveに関わり、取り組みを進めている企業もいますので、直接のかかわりがある銘柄を本命株、グループ会社、子会社などが関わりがある銘柄を出遅れ株としてその一部をご紹介いたします。

空飛ぶクルマ関連・SkyDrive関連の本命株・出遅れ株

空飛ぶクルマ関連・SkyDrive関連の本命株 大林組(1802)

1802 大林組の株価チャート

大林組(1802)はSkyDriveと共に2019年より共同で建設現場における重量物の運搬が可能な物流ドローンの活用の検討を行い、高速道路現場などで試験を行っており、2023年2月より国内で初めて人口集中地区(DID)となる橋梁建設現場において物流ドローンによる資材運搬の試験運用を開始。国内で初めて橋梁建設現場にて重量物運搬用ドローンの自動自律飛行による資材運搬に成功しており、資材搬送の自動化への期待が加速しています。

空飛ぶクルマ関連・SkyDrive関連の本命株 関西電力(9503)

9503 関西電力の株価チャート

関西電力(9503)は2022年にSkyDriveと資本業務提携契約を締結。飛ぶクルマ実用化に最適な充電設備の研究、開発を共同で実施してきました。大阪・関西万博を機に運用を開始する「空飛ぶクルマ」の充電設備について、2023年度中に飛行試験場に設置すると発表しています。

空飛ぶクルマ関連・SkyDrive関連の本命株 スズキ(7269)

7269 スズキの株価チャート

スズキ(7269)は2023年3月にSkyDriveとの事業・技術連携に関する協定締結。6月には空飛ぶクルマの製造に向けた協力について基本合意書を締結し、9月にはスズキと製造子会社「株式会社 Sky Works」を設立しました。かなり短い期間で着々と進められており、静岡県磐田市にあるスズキグループの工場を活用し、2024年春頃に製造開始を目指し、年間最大100機の製造体制を掲げています。

空飛ぶクルマ関連・SkyDrive関連の本命株 伊藤忠商事(8001)

8001 伊藤忠商事の株価チャート

伊藤忠商事(8001)は2020年8月にSkyDriveへ出資。子会社の伊藤忠テクノロジーベンチャーズは2019年より出資しており共に名を連ねています。

空飛ぶクルマ関連・SkyDrive関連の本命株 トヨタ自動車(7203)

7203 トヨタ自動車の株価チャート

トヨタ自動車(7203)は2020年1月、eVTOL(電動垂直離着陸機)開発を手掛ける米米ジョビー・アビエーションのeVTOL向けに部品を供給との協業を発表し3.94億ドルを出資。米ジョビー・アビエーションのeVTOL向けに部品を供給はその後も空飛ぶクルマ技術の向上や実用化に向けた取り組みを進めており、グループ会社の豊田鉄工はSkyDriveに出資しています。

空飛ぶクルマ関連・SkyDrive関連の出遅れ株 人・夢・技術グループ(9248)

9248 人・夢・技術グループの株価チャート

人・夢・技術グループ(9248)のグループ会社、長大は2023年11月、SkyDriveとサポーター契約を締結。長大はヘリポート付き病院の設計、環境アセスメントや道路騒音調査等、「空飛ぶクルマ」の離発着場構築にも繋がる事業を手掛けており、今後「空飛ぶクルマ」の離発着場に関する具体的な検討を開始するとしています。

空飛ぶクルマ関連・SkyDrive関連の出遅れ株 日本郵船(9101)

9101 日本郵船の株価チャート

日本郵船(9101)の子会社、郵船ロジスティクスは2023年6月、SkyDriveとサポーター契約を締結。航空輸送技術の発展とともに成長してきた郵船ロジスティクスは、航空宇宙産業の発展と、新しい価値の創造を応援したいという意向の下、「空飛ぶクルマ」の実用化にチャレンジする当社とサポーター契約を締結し、今後はSkyDriveの国際輸送といった物流面で支援するとしています。

空飛ぶクルマ関連・SkyDrive関連の出遅れ株 パーソルホールディングス(2181)

2181 パーソルホールディングスの株価チャート

パーソルホールディングス(2181)のグループ会社、パーソルクロステクノロジーは2023年5月、SkyDriveとスポンサー契約を締結。同社は2021年よりSkyDriveに航空機開発スペシャリストの出向を行い、「空飛ぶクルマ」と「物流ドローン」の開発をサポートを行っており、協業関係強化のための契約締結となりました。

空飛ぶクルマ関連・SkyDrive関連の出遅れ株 東レ(3402)

3402 東レの株価チャート

東レ(3402)の子会社、東レ・カーボンマジックはSkyDriveと複合材機体構造の開発しており、2022年には「材料適合性試験」を開始しています。「SD-05」開発に関わる機体の軽量化、さらに東レ・カーボンマジックが提供する高度な炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Reinforced Plastics[CFRP])を用いた材料適合性試験を進め、型式証明の取得、さらに2025年に大阪ベイエリアにおける『空飛ぶクルマ』のサービスの開始に向けた開発が進められています。

その他空飛ぶクルマ関連の本命株・出遅れ株

証券コード 企業名 補足
1803 清水建設 東京都政策企画局が展開している「東京ベイeSGプロジェクト 令和5年度先行プロジェクト」の“次世代モビリティ”の応募テーマで、eVTOL用浮体式ポートを核とした陸海空のマルチモーダルMaaS実現に向けたシステムの構築及び運行実証を提案し、採択。
3231 野村不動産ホールディングス 傘下の野村不動産が東京都政策企画局が展開している「東京ベイeSGプロジェクト 令和5年度先行プロジェクト」の“次世代モビリティ”の応募テーマで、eVTOL用浮体式ポートを核とした陸海空のマルチモーダルMaaS実現に向けたシステムの構築及び運行実証を提案し、採択。
4812 ISID AeroVXRと航空機の型式証明取得に向けたコンサルティングサービスを提供。
6376 日機装 米ジョビー・アビエーションのeVTOL向けに部品を供給。
6594 ニデック 2023年、ブラジル航空機メーカーのエンブラエルと設立した空飛ぶクルマの部品を手掛ける合弁会社が操業を開始したと発表。
6674 ジーエス・ユアサ コーポレーション 従来の2倍の蓄電量を持つ空飛ぶクルマ向けリチウム硫黄電池の開発。
7408 ジャムコ 伊藤忠商事(8001)が保有する無人航空機の整備作業及び関連する整備作業以外の業務の基本契約書を締結。
7409 AeroEdge 高い加工技術を活用し、eVTOL用部品の受託加工を手掛ける。
8725 MS&ADインシュアランスグループホールディングス 傘下のあいおいニッセイ同和損害保険とMS&ADインターリスク総研が2023年、法政大学大学院アーバンエアモビリティ研究所と空飛ぶクルマなどのアーバン・エア・モビリティの社会実装に向けた共同研究契約を締結したと発表。
9064 ヤマトホールディングス 2020年に宇宙航空研究開発機構(JAXA)と「空飛ぶクルマ」とも称される物流電動垂直離着陸機(物流eVTOL)への装着、地上輸送手段への搭載の両方が可能な大型貨物ユニット「PUPA8801(ピューパ8801)」の空力形状を開発したと発表。
9201 日本航空 大阪府の実証実験で「顧客期待などの社会受容性の向上/運用性の向上/機体輸送性の調査」事業が採択。
9202 ANAホールディングス 大阪府の実証実験に「大阪市内の中心部における空飛ぶクルマの離着陸場利活用に向けた可能性調査」事業が採択。
9621 建設技術研究所 AirXとMASCと連携し、兵庫県及び神戸市がそれぞれ実施する補助事業に応募、採択。

その他空飛ぶクルマ関連の本命株 清水建設(1803)

1803 清水建設の株価チャート

その他空飛ぶクルマ関連の本命株 野村不動産ホールディングス(3231)

3231 野村不動産ホールディングスの株価チャート

その他空飛ぶクルマ関連の本命株 ISID(4812)

4812 ISIDの株価チャート

その他空飛ぶクルマ関連の本命株 日機装(6376)

6376 日機装の株価チャート

その他空飛ぶクルマ関連の本命株 ニデック(6594)

6594 ニデックの株価チャート

その他空飛ぶクルマ関連の本命株 ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674)

6674 ジーエス・ユアサ

その他空飛ぶクルマ関連の本命株 ジャムコ(7408)

7408 ジャムコの株価チャート

その他空飛ぶクルマ関連の本命株 AeroEdge(7409)

7409 AeroEdgeの株価チャート

その他空飛ぶクルマ関連の本命株 MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725)

8725 MS&ADインシュアランスグループホールディングスの株価チャート

その他空飛ぶクルマ関連の本命株 ヤマトホールディングス(9064)

9064 ヤマトホールディングスの株価チャート

その他空飛ぶクルマ関連の本命株 日本航空(9201)

9201 日本航空の株価チャート

その他空飛ぶクルマ関連の本命株 ANAホールディングス(9202)

9202 ANAホールディングスの株価チャート

その他空飛ぶクルマ関連の本命株 建設技術研究所(9621)

9621 建設技術研究所の株価チャート

空飛ぶクルマ関連銘柄の値動きを上手く狙いたい人は?

空飛ぶクルマ関連銘柄を物色しようとする投資家の姿勢が強く出る場面は、空飛ぶクルマの実現に向けた検証、実証、技術開発など様々な工程が取り上げられる場合が考えられますが、海外の企業の動きの方が規模などを見ても大きく報じられやすいこともあって、ニュースなどだけではあきらかに情報不足となります。

また今回取り上げた銘柄以外にも、今後新規参入してくるケースや、合併会社の設立、関連企業への出資なども十分に起こり得るので、政府の動きや海外の関連企業なども含め広い視点で注目しておきたいところ。

また大阪・関西万博に向け国策とも言える動きも活発なことから、あらゆる角度からの物色に紛れて株価が跳ね上がるケースなど、他のテーマに紐づいて物色されることも少なくないため、空飛ぶクルマ関連銘柄の値動きを狙う際は、関連する複数のテーマ性にも視野を広げておくべきテーマだと言えます。

今回は空飛ぶクルマ関連銘柄についてまとめてみましたが、こうしたテーマ株はニュースや新聞で取り上げられたり、著名なアナリストが紹介したりするなどして物色され、人気を強めてくるケースも多く見られます。

なので投資家からの注目を集め株価を上げてくる銘柄を上手く狙いたいと思われる方は、リアルタイムに最新のニュースや話題性に絡んだ銘柄情報などを配信している株情報サイトにメルマガ登録するなどして、『自分で時間をかけて色々と情報をチェックする』のではなく『アナリストなどが簡潔にまとめてくれた情報をリアルタイムに受け取る』ようにしておくといいかと思います。

この後の相場で流れに沿ったテーマ株を上手く物色していきたいと少しでも思われる方は、試しにでも一度、銘柄情報など株式投資に関連する情報を配信しているサイトを日々のトレードに活用してみることをおすすめします。

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2023年以降の一部配信銘柄
証券コード推奨銘柄配信時株価高値推移
7578ニチリョク1146657ヵ月で約5.83倍
7214GMB8873,3502ヵ月で3.77倍
5132pluszero4,30010,302ヵ月で2.39倍
7047ポート1,2802,9307ヵ月で2.28倍
4570免疫生物研究所4329614ヵ月で2.22倍
3992ニーズウェル4239244ヵ月で2.18倍
6430ダイコク電機2,7105,8507ヵ月で2.15倍
5253カバー1,4703,1703ヵ月で2.15倍
3984ユーザーローカル1,6033,3754ヵ月で2.1倍
7047ポート1,4212,9306ヵ月で2.06倍
4415ブロードエンタープライズ1,1062,2404ヵ月で2.02倍
3992ニーズウェル4589243ヵ月で2.01倍
4270BeeX2,0954,2206ヵ月で2.01倍

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空飛ぶクルマ関連銘柄にも関連報道が増えてきたら定期的に更新していこうと思います。