2022年3月24日にパチンコ・パチスロメーカー団体である日本遊技機工業組合(日工組)と日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)が記者会見により発表されたスマートパチンコ(スマパチ)とスマートスロット(スマスロ)。スマスロは2022年11月21日から導入が開始され、スマパチはが2023年3月に本格導入される見通しとなっています。
次世代遊技機の導入は市場でも大きな関心となり、関連企業はスマパチ・スマスロ関連銘柄として現在も物色されています。
今回は特に物色されたスマパチ・スマスロ関連銘柄の値動きなどについてまとめ、それに伴うスマパチ・スマスロ関連銘柄の急騰例もご紹介していこうと思います。また「スマパチ・スマスロ関連銘柄一覧」として2023年1月19日時点の時価総額、PER、配当利回りをまとめていますのであわせてご覧ください。
スマート遊技機:スマパチ・スマスロの仕組み
次世代遊技機とされるスマート遊技機、スマートパチンコ(スマパチ)、スマートスロット(スマスロ)は、元々「封入式遊技機」(後にecoパチとも呼ばれた)という名で開発が進められていた次世代遊技機で、最大の特徴は、遊技客が直接、遊技球やメダルを触らずに遊技ができ、電子情報で計測されることや、全国の遊技台の設置情報や出玉情報といった一連の情報等は遊技機情報センターで一元管理が出来るというもの。2018年に施行された改正規則によりギャンブル等依存症対策強化の一環として開発が可能となりました。
「スマート遊技機ホール団体執行部説明会」の資料によると、「過度な射幸性の監視と抑制」を目的に、「出玉情報等を容易に確認できる遊技機の開発・導入」を経緯としており、射幸性(偶然の成功や利益を狙う度合いのこと)が過度に高まることを防止することで、金額、遊技時間、遊技回数を適正化していくとしています。
その要件としては以下の通り。
「出玉情報等を容易に確認できる遊技機」の要件は、
① 出玉情報等を一元的に確認できるシステムに接続する。
② 正確に出玉を把握するために、物理的な遊技球等を使用せず、遊技球等の数を電磁的に記録する。
スマートスロット(スマスロ)の特徴
スマートスロット(スマスロ)の最大の特徴は物理的なメダルを使用せずに電子情報で貸し出し遊技するメダルレスにあります。従来機よりも効率的にプレイできることはもちろん、不正防止や騒音問題も軽減され、なにより直接メダルを触らないことから感染症対策としても有効的。
出典:スマスロとは?を徹底解説!導入日や機種情報も随時更新 | P-WORLD
2022年11月21日にスマスロ第1弾としてSANKYO(6417)からは『パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ』、平和(6412)のグループ会社オリンピアからは『Lバキ 強くなりたくば喰らえ!!!』、山佐ネクストからは『アナザーリノヘブンCC』の3機種が、2022年12月5日に大都技研グループからは『HEY!エリートサラリーマン鏡』が導入されました。これらスマスロ4機種の合計設置台数は6万台以上とされています。以後も様々なパチスロ新機種が導入される予定で、セガサミーホールディングス(6460)からのスマスロ第1弾としては『スマスロ北斗の拳』が4月に導入されることなどが発表されています。
慣れの問題もあるかもしれませんが、右手でメダルを投入したり、大当たりで何箱もメダルを重ねたりすることはなくなるので、味気無さを感じる人も少なくないようです。ホールの端を軽く歩いてどこか出てるかを把握できなくなる時代もすぐそこにきていますね。
スマートパチンコ(スマパチ)の特徴
スマートパチンコ(スマパチ)の最大の特徴はパチンコ玉をパチンコ機の内部で循環させることで、パチンコ玉に直接触らずに遊技が可能な点。スマスロ同様直接手に触れることがないので、不正防止や騒音問題も軽減され、感染症対策としても有効的。
スマパチ第1弾としては、SANYO「聖闘士星矢」シリーズの最新作、平和の「ルパン三世THE FIRST」の2機種が4月以降に導入されることが発表されています。
スマパチ・スマスロ関連銘柄が活況
次世代遊技機とされるスマート遊技機の新機種の導入や話題性も相まって2022年秋頃よりスマパチ・スマスロ関連銘柄が活況となっており、2023年に入ると利益確定売りの動きも見られましたが、スマパチ解禁の2023年春にかけても注目が続きそう。既に多くの銘柄が動きを見せているので、いくつかピックアップしてご紹介します。
スマパチ・スマスロ関連の本命株7銘柄
スマパチ・スマスロ関連銘柄の本命株は主にパチンコ・パチスロ機器などの遊技機販売、パチンコ・パチスロ機器製造、またスマパチ・スマスロの導入でパチンコ・パチスロに直接関連する機器(メダル貸し機や両替機、その他周辺機器など)を販売する企業など、業界そのものが活況となった際に恩恵を受ける企業などは本命株として見ていいかと思います。
スマパチ・スマスロ関連銘柄 本命株 円谷フィールズホールディングス(2767)
スマパチ・スマスロ関連銘柄本命株、円谷フィールズホールディングス(2767)はパチンコメーカーのフィールズなどを傘下に持つパチンコ・パチスロ機器などの遊技機販売大手。企画開発、版権ビジネスも展開しています。フィールズのスマスロ第1弾に期待がかかっており、2022年12月にかけて上昇し続けてましたが、2023年に入ると利益確定売りが続き株価は落ち着いている状況。長期的にはリーマンショック前2007年の高値を更新したこともあり、現状では上値が重いかもしれません。
スマパチ・スマスロ関連銘柄 本命株 藤商事(6257)
スマパチ・スマスロ関連銘柄本命株、藤商事(6257)はパチンコ・パチスロ機器など遊技機の中堅メーカー。2022年11月発表の23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益が26.6億円の黒字となったことから株価は上昇。更にテーマの恩恵も相まって株価はコロナ禍前2018年頃の水準まで値を戻す展開となりました。2023年に入るとテーマそのものに利益確定売りが多く見られましたが、まだ上昇余地が見られます。2022年12月にはスマスロ第1弾『Lゴブリンスレイヤー』が適合したことを発表しており、時機を見て導入される予定。
スマパチ・スマスロ関連銘柄 本命株 平和(6412)
スマパチ・スマスロ関連銘柄本命株、平和(6412)はパチンコ・パチスロ機器製造大手で、パチンコ・パチスロ関連銘柄、ゴルフ関連銘柄としても知られています。コロナ禍の影響もありましたが、2022年11月に発表された23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.1倍の151億円となっており、2月8日には23年3月期第3四半期決算が発表される予定です。
スマパチ・スマスロ関連銘柄 本命株 SANKYO(6417)
スマパチ・スマスロ関連銘柄本命株、SANKYO(6417)もパチンコ・パチスロ機器製造大手で、パチンコ・パチスロ関連銘柄としても機種の販売状況などから値を上げる場面も見られました。コロナ禍の影響もありましたが、長期的な下降トレンドも崩れ、6,000円超え、また2009年の高値超えを目指しています。
スマパチ・スマスロ関連銘柄 本命株 ユニバーサルエンターテインメント(6425)
スマパチ・スマスロ関連銘柄本命株、ユニバーサルエンターテインメント(6425)もパチンコ・パチスロ機器製造大手で、パチンコ・パチスロ関連銘柄としては『ミリオンゴッド』や『沖ドキ!』が人気。2022年12月にかけて関連株として物色され続けましたが、同年12月14日発表の22年12月期第3四半期決算にて7~9月期での最終赤字額が拡大した結果を受けて下落。以後横ばい合続いています。またスマパチ・スマスロに関連する機種はまだ導入しておらず、期待値と共に注目が集まっている状況も続いています。
スマパチ・スマスロ関連銘柄 本命株 セガサミーホールディングス(6460)
スマパチ・スマスロ関連銘柄本命株、セガサミーホールディングス(6460)もパチンコ・パチスロ機器製造大手で、パチンコ・パチスロ関連銘柄としては『北斗の拳シリーズ』が人気。コロナ禍の影響もありましたが、パチスロ6.5号機への強い需要からも株価は回復傾向にありましたが、2022年後半にかけて通期計画に対する進捗率の伸び悩みが株価の下落につながっている印象もありますが、中長期的に上昇トレンドへとシフトしそうな動きも見られます。
スマパチ・スマスロ関連銘柄 本命株 日本金銭機械(6418)
スマパチ・スマスロ関連銘柄本命株、日本金銭機械(6418)はアミューズメント施設向けの機器・貨幣処理機器の製造・販売などを行う企業です。「JCM(Japan Cash Machineの略)」というブランドで子会社のJCMシステムズが貨幣処理機器等、遊技場向け景品POS、計数機、台間玉貸機等の販売・保守などを行い、パチンコ・パチスロ業界に根付いた存在でもあります。半導体をはじめとする電子部材の確保に一定のメドが立ったこともあり、2022年11月発表の23年3月期の連結業績予想を上方修正。
スマパチ・スマスロ関連のその他注目株まとめ
他にも注目したい銘柄はいくつかありますが、スマパチ・スマスロ関連銘柄に直接関連しているケースや、パチンコ・パチスロ関連銘柄として物色される銘柄も多いため、一覧にしてピックアップしてみました。時価総額やPERも記載していますので是非参考にしてみてください。
証券コード | 銘柄名 | PER(倍) | 利回り(%) |
---|---|---|---|
2411 | ゲンダイエージェンシー | 16.59 | 3.85 |
3321 | ミタチ産業 | 5.19 | 5.27 |
3652 | ディジタルメディアプロフェッショナル | 357.01 | — |
3657 | ポールトゥウィンホールディングス | 17.70 | 1.77 |
3676 | デジタルハーツホールディングス | 16.60 | 1.22 |
3739 | コムシード | — | — |
4334 | ユークス | 14.49 | 2.05 |
6249 | ゲームカード・ジョイコホールディングス | 58.93 | 1.62 |
6336 | 石井表記 | 4.67 | 1.5 |
6419 | マースグループホールディングス | 18.58 | 3.13 |
6428 | オーイズミ | 15.62 | 2.47 |
6430 | ダイコク電機 | 22.97 | 2.97 |
6457 | グローリー | — | 3.15 |
6625 | JALCOホールディングス | 17.21 | 1.69 |
6730 | アクセル | 17.94 | 3.73 |
6736 | サン電子 | — | — |
6737 | EIZO | 12.83 | 3.61 |
6881 | キョウデン | 6.08 | 3.98 |
7521 | ムサシ | 7.31 | 2.33 |
7991 | マミヤ・オーピー | 18.71 | 3.32 |
9766 | コナミグループ | 14.72 | 2.06 |
PER・利回りは2023年1月19日時点
スマパチ・スマスロ関連銘柄に注目した株情報サイト
注目株まとめで取り上げたユークス(4334)は2022年6月13日(月)の急騰以降上昇を続け、2022年12月19日(月)には高値1,392円と高いパフォーマンスを見せていますが、同社株に注目し2022年6月13日(月)寄り付き前の時点で紹介していた株情報サイトが『新生ジャパン投資』です。
2022年6月10日(金)取引終了後に発表された23年1月期第1四半期(2~4月)の連結決算の結果を受けて注目し、「全体相場動向見極めつつ中長期的には4桁乗せに向かう可能性秘める」の言葉通り、6月13日(月)始値710円から株価2倍近くの上昇を見せました。
『新生ジャパン投資』は旬なテーマに絡んだ銘柄や買い材料がある株を市場営業日の毎朝8時40分頃に配信する【朝刊】で取り上げており、スマパチ・スマスロ関連銘柄としては2022年12月16日(金)にゲームカード・ジョイコホールディングス(6249)にも注目。スマスロ・スマパチ関連銘柄本命格として予想としており、2023年大発会1月4日(水)に高値2,519円をつけ、2022年12月16日(金)始値1,960円から2週間ほどで約30%近くの上昇を見せ、さらに2023年3月の高値4,940円まで株価約2.5倍の大相場に発展しています。
『新生ジャパン投資』は稀にユークス(4334)のように株価2倍以上の上昇結果も出しながら、コンスタントに20%~30%程度の上昇結果を出している印象。テーマ株や材料株の急騰になかなか上手く乗れず、手持ち資金を思うように増やせないでいるという方は、短期急騰株を当ててきている『新生ジャパン投資』のような株情報サイトをトレードに上手く活用してみるといいかと思います。
『新生ジャパン投資』はラジオNIKKEI第1で放送されていた株式情報番組「源太緑星株教室」(※現在は放送終了)でコメンテーターをしていた高山緑星(本名:前池英樹)氏が代表を務めている株情報サイトですが、市場営業日に旬な銘柄情報やマーケット展望に関する情報などを配信してくれます。
こうした株情報サイトって利用料が高かったりするのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、朝夕の相場レポートは無料で読むことができ、「ユークス(4334)」や「ゲームカード・ジョイコホールディングス(6249)」はこの無料で閲覧できる【朝刊】にて「本日の無料推奨銘柄」として紹介されていた銘柄です。
『新生ジャパン投資』では毎朝(市場営業日)の【朝刊】の中で必ず1銘柄を無料推奨銘柄として提供しているので、株用のメールアドレスを作成し登録しておくと情報収集や銘柄選びにとても役立つと思います。
というより、ストラテジスト(投資戦略を考える専門家)が厳選し推奨する銘柄情報が市場営業日に毎朝無料で配信されているのに、チェックせずに見逃し続けてしまうのは本当に勿体ないかと思います。
- 短期急騰株を上手く狙えないでいる方。
- 旬なテーマ株・材料株に関する情報を要領良く入手したいと思われる方。
- 株で毎月10万、20万、30万としっかり利益を出していきたい方。
今時は“いかに要領良く利益に繋がる銘柄情報をチェックできているかどうか”というのがあるかと思いますが、サラリーマンや主婦の方でも『新生ジャパン投資』のような株情報サイトをトレードに上手く活用し毎月結構なプラス収支を得ているという方も多かったりするのではないでしょうか。
また、最近は利用者が多い株情報サイトで取り上げられることで物色人気が強まり株価を上げてくるケースも珍しくないと思います。
利用者が多いということは、それだけ配信情報を見ている人も多いのではと考えられます。
つまり、資金が向かいやすいのではと考えられ、株価上昇に繋がってくるというわけです。
こうした値動きをみせる銘柄には、勿論ですが、“配信情報を見ていた人”の方が、いち早く入れることでしょう。
いつまで経っても株価が上がらない銘柄、含み損となっている銘柄を保有し続けているという方も多いかと思いますが、投資が利益に繋がっていないという方は、どうすれば資金が向かう可能性が高い銘柄をしっかり狙えるかを改めて考えてみるといいでしょう。
株式投資を行っていてなかなか思うように利益を出せないでいる方は、自分ひとりの考え(偏った考え)で投資先を選んでしまっていたり、買い材料にいち早く気付けていなかったり、相場の流れに上手く乗れないでいる人だったりするかと思います。
今、新生ジャパン投資から”次なる大化け候補株1銘柄“を無料で配信してもらうことができますが、長きにわたり大化け銘柄を輩出し続けてきている相場界のレジェンドの銘柄発掘力を体感できるかと思いますので、利益に繋がる銘柄を知り、チャンスを逃さずしっかりと資産を形成していきたいと思われる方は、この無料で試せる機会をぜひ活用してみて下さい。↓↓
スマパチ導入に向けて関連銘柄はまだまだ注目余地あり
今後もスマパチ導入やスマスロ新機種の情報も次々と解禁されることを考えると、スマパチ・スマスロ関連銘柄はまだまだ注目のテーマだと言えます。
多くのパチンコホールが閉鎖を余儀なくされて、パチンコ事業から撤退した企業の数も多くある一方で、新機種への差し替え導入やコロナ禍の影響も落ち着いたことで利用者の回転率の回復すると見れば、パチンコ・スロット業界の新時代が到来するかもしれません。